個性を育てる
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
部門担当者にも、いろいろな個性がある。
それは店長や部長と同様に多彩である(笑)。
部長や店長ともなると、ある程度仕事や商売の力量が評価されての現職であるから、大きな能力の差は無いが、部門の担当者の場合は力量もそうだが性格も多様な人材が揃っているのが特徴であろうか。
そしてそこから未来が拓けて(ひらけて)いくのである。
よって、若年層ほど入社からの仕事への関心が、その後の本人の仕事の習得度に差が生じてくるのである。
仕事の習得度。
それは、何をおいても、今目の前の仕事に関心が高いかどうか。関心が高ければ自らの積極的にその関心からの解明をしようと入り込んでいくし、関心がすくなければ積極的な踏み込みも少ない。
自ら仕事への踏み込む力量。
これが、入社から数年でその本人の力量に格差が生まれる要因であろう。それでは、自らの仕事への踏み込み度合とは、どこから生まれてくるのであろうか。
これは多種多彩な要因が隠れているように思う。
生まれてからの環境。
入社後の職場の環境。
育ってきた学生生活。
等々、過去の生活環境がほぼ全て影響してくるから、入社の段階での本人要因は隠せない。
しかしそんな過去を紐解いても意味が無い。
入社後は、如何にこの企業で、そしてこの現場で本人の仕事への関心を高める職場環境が最大の課題であることは間違いない。
現場という職場環境に左右されやすい仕事への関心度。
そして、その関心度とはどのような職場環境からもたらされるのであろうか。
自分の新入社員時の経験。
自分はどうだったか。でもそこでの経験が今の自分を為しているのも確かである。よって、今にして想えば当時の自分の上司の人たちには感謝なのであろう。
“よく飲みにつれていってもらったなぁ~”
“よく仕事後に休憩室で仕事談義したなぁ”
そんな思い出が蘇ってくるが、具体的に仕事の中身とか、先輩の仕事の仕方とはを教わった記憶が蘇ってこない。
しかし、ほんの数人だが、そのような記憶のある先輩や上司もいたのはいた。
如何に強烈に記憶に残っているか。
そして記憶に残っているのは、その人が言った「言葉」や「姿勢」である。
「商品は原価ではなく価値で売価を付けろ」
「数値とは自分でコントロールできるもの」
「攻め続けなければ必ず縮小均衡に陥るぞ」
「商売は売れてナンボ、最後まで売り切れ」
「魚は原価分売ったら、後は全てが利益だ」
いろいろと強烈なワードを聞いたとき、そのワードが自分の胸にいつまでも残り続け、そのワードに関心を寄せ、そのワードを追求しようとモノを売り続けてきたように思う。
先輩が発する強烈な商売に対する格言。
そのようなものに突き動かされて、ここまで来たように思う。しかし果たしてそれが、別の人間に通ずるのかというと疑問が残るが、それでも、それと同様の言葉に感動して伸びてきた部下達が大勢いるのも確か。
自分が感動した仕事の捉え方。
積極的に部下に伝えていく必要はあろうか。
PS
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
部のトップの方の言葉。どんな内容なのか知りたいですが、sakaeさんの胸を刺した言葉が今でもsakaeさんの行動の軸になっているのでしょう。仕事から学ぶということはそういうことなのだと思います。そしてそれに素直に従って行動することで、道が開けてくるもの。若いころは試行錯誤の連続ですが、そんな試行錯誤と上司の言葉から身に付く商売観は多くの引き出しを作ってくれるものですね。
投稿: てっちゃん | 2022年9月30日 (金) 06時51分
k,kさん、コメントありがとうございます。
やはり商品は売れるお店で売るのが一番売れる。だから珍しい魚でも売れるお店で挑戦できるメリットは大きいと思います。但し、だれもそれを認識していないのが残念。せっかく売れるお店に来たのだから、扱ったことのない魚を思いっきり仕掛けられるのが売れる(忙しい)お店の醍醐味。逆に売れないお店では如何にして売切るかの術を学ぶことが出来る。そんな特性を踏まえて、今自分で何を学ぶべきなのか、それを上司が教えてくれることも重要なのですがね。
投稿: てっちゃん | 2022年9月30日 (金) 06時48分
私も部のトップから言われた言葉が今でも心に刺さっています。その言葉は商売の厳しさと商売に対する覚悟を求められる言葉でした。
仕事は楽しいのが一番ですが、それも売上、利益が上がっているという前提があってですよね。
その前提がない楽しさは只の絵空事に過ぎないと思います。
商売は数値にどれだけ貪欲になれるかが大切だということを認識させてくれた部のトップに感謝しています。
投稿: sakae | 2022年9月29日 (木) 21時10分
個性派は今や会社にとって必要ないんでしょうか? 私は普通と思っても廻りは変わり者扱いです。(笑) dadamaさんの言う通りサラリーマン化にするしかありません。時間から時間で作業して残っていれば帰れ、仕事が出来ないから時間内に終わらないんだろう?この程度で残業なんかつけれないよね?っと言われかねません。そういう店長も何人も見てきたので。決まり切ったやり方で売り上げが上がらないんだったら違う手段も考えなくてはなりません。綺麗に並んだ売り場が全てではないからです。若い頃に最初に魚を教わった先輩にはよく飲みに連れて行ってもらいました。未成年でしたが💦 武勇伝も聞きましたがそれより時間に仕事が終わらなかった時にお見舞いされかねない蹴り。少林寺の有段者だった先輩だったので凄くびびりましたね。直接当てられはしませんでしたが型を見せてもらうだけでおなか一杯、胸いっぱいでした。もしも個店で自由にやらせてもらえるんだったら施策は色々出しますが地域性も考えなければなりません。周りが田んぼだらけの店では変わった魚は買いません。売れません。色々試しましたが粗利を落とすのみでした。都会にいかないと無理ですね
投稿: k,k | 2022年9月29日 (木) 20時31分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
従来のなんでもありのスーパーマーケットから、より生鮮に特化したスーパーマーケットへ舵を切らない限りは地域で勝ち残れないという方針への転換が、生鮮=商売感 という視点を重視する傾向になってきたのかもしれませんね。しかしやはり商売は店舗力を如何に磨くかであり、部門毎の特性と集合体としての役割を更に認識して磨いていけるか。そこにリーダーとしての店長の役割が果たされて初めて可能になるのだと思うのです。
そこに自らの武勇伝?も重要なのかと思いますよ。やはり歴史は繰り返されていくものですから。
投稿: てっちゃん | 2022年9月29日 (木) 11時07分
働き方もサラリーマン化せざる得ない昨今、資産と言える商売感も積極的には伝え難い時代になりましたね。本部主導のシステマティックやマニュアルに沿った運営で業績が安定するなら時代背景を考えれば有りかなと思うこの頃ですが皮肉なもので会社は現場力とか個人のスキルを求め出している(笑)。サラリーマン化に慣れたメンバーを如何に商売人としての醍醐味、楽しみを伝授していくのか・・・やはり自らの武勇伝?を語るのが一番ですかね(笑)。
投稿: dadama | 2022年9月29日 (木) 10時46分