解放感
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
定年により業務から解放される。
役職定年を迎えた心境。
よくそのような表現で、今までの役職からの解放感を表現する方がいる。
その気持ちはよくわかる(笑)。
確かに、私も定年を迎え(2年前)、そこで一応会社との規定の契約から解放され、嘱託としての契約がスタートした。
しかし店長という役職からは解放されなかったが。
実際に企業を離れたのは昨年の6月からであるが、そこからは完全に店長職からも解放され、更にはサラリーマン生活からも解放された。
完全に定年後のフリーな生活が始まって今に至るのである。
しかし、正直を言うと、コロナ過が始まった2020年の3月からは、この業界に入って以来の業績という縛りから解放されたという実感である。
業績からの解放。
それはどういう意味か。
コロナ禍が襲ってきたから。
要は、この業界、何もしなくても大きな売上増が発生したからである。
逆に「売り込むな」の指示。
そう、皆さんも経験していると思いますが、逆に密を避ける為の施策が全店に指示されてきたのである。
業績対策から解放された。
一瞬、そう思った。そして逆に店内が密になることに対しての罪悪感を覚えていくのである。
この矛盾。
しかしそれも一週間程度、そのような業務をこなしていると、どうしても体内から解放感とは逆にストレスを感じるようになってきた。
“なんとつまらない日々なんだろう”
今までは、業績を上げないことに対しての罪悪感を持つことなどなかった。むしろ逆に業績を上げないという行為に対しての罪悪感しかなかった。
業績対策をせずに日々の業務をこなしていく事への罪悪感。
それが故に、いろいろと試行錯誤しながらも、面白おかしく仕事に取り組んできたのであるが、コロナ禍においてそれが一変した。
そこからの業績への解放感と閉塞感。
想えば、そこから退職するまでの一年間は業績への関与の無い虚しさを伴う日々が続いたように思う。
だから今が充実しているのであろう。
仕事の楽しさ。いい悪いはあるかもしれないが、やはり業績という目標があって初めて、そこに向かう気持ちの高鳴りを「楽しい」と取るか「辛い」と取るかで、大きな差が生まれていくのであろう。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
9月現在の各企業の業績、10月からの更なる値上げ、そしてコロナ特需の終息。
ここからが本番、コロナ特需で抹消された競争というステージに本格突入でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2022年9月29日 (木) 08時09分
コロナの終息と共に特需の恩恵も終わり、しっぺ返しのような仕入原価高騰。物流品、光熱費、人件費等の経費増大。競合の台頭等一気に厳しい環境に置かれた昨今。特にこれからの後半戦はかなりの覚悟で望まないと厳しい結果が待ち受けるでしょうね。
円安や紛争など社会的要因に振り回される事態が続きそうです。
投稿: dadama | 2022年9月28日 (水) 22時17分