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2022年9月10日 (土)

基幹店

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


企業内での一番店。

  このような店舗は基幹店と呼ばれている。

そして、どの企業も基幹店の売上を死守しながら、そこの売場を実験代としていろいろな商品や売り方を試し、成功事例を他店舗へ水平展開して既存店の活性を図っていく。

  そういう意味では基幹店は重要な存在となる。

基幹店で挑戦しているか否か。

  これはその企業の未来を語る上で需要である。

企業の大小を問わず、伸びてきた企業はいずれも既存店を踏み台にして拡大し、その踏み台を超える店舗を出店しながら、基幹店をどんどん変えながら成長していく。

  よっていつまでの同じ店舗が基幹店ではない。

とはいっても、そう簡単に出店時から基幹店になれるほどの好立地に出店できる可能性はどんどの少なくなってきている為、基幹店の存在を大切にしながら、それでも守らずにその店舗で、その企業の明るい未来を描ける挑戦をし続けていく事が大切なのではないだろうか。

  基幹店の改装。

そんな機会を利用して、基幹店を更にブラッシュアップして、その企業の最先端の考え方を基幹店で立証し、そこからの成功事例を如何に増やして、既存店へ導入出来るか。

  ここにその企業の将来性が見えてくるのである。

よって、既存店で商品開発、レイアウト導入、そしてオペレーションの改善を図っていくという挑戦は常に実践していかなければならない。

  そこが企業の明日を握っているのではないだろうか。

そして、特に成長企業の既存店での改装を見ると、惣菜への注力が特徴的である。

  素材から惣菜への注力。

基幹店で惣菜を伸ばしている企業ほど、全般的に好調さをキープしていると言える。

  そしてその惣菜での成功事例を素材へ導入。

そうやって、素材から惣菜へ、そしてまた素材へと連動しながら、食というものの深堀を図っていくのである。

  結局は素材で惣菜が作られる構図は同じである。

だから、惣菜ほど自社の素材を活かし、結果として自社の素材の深堀が図られていくのである。

  そんな連動が店舗を一個の商品として強化していくのである。

今後は惣菜が利益を生み出し、そしてドラッグ等のディスカウントに対抗し、ネット販売にも対抗していけるのである。

  特に地方の中小はそんな構図を描いていなけばならない。

そして、惣菜での商品開発力がその企業力を左右していくであろう。

  最終的には惣菜にどれだけ人材を投入し育成できるか。

それがリアルに地域で支持される店舗になっていくのであろう。


 

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
惣菜は利益部門。
しかし、ここにきて、いろいろな原材料の値上げ等で、従来の荒利率から5%も低下している企業もあるという現実。結果的に、価格比較されやすい商品に依存している結果の現実ではないでしょうか。それを再び利益頭に出来るかどうかが、惣菜を制することに繋がっていくのではないかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2022年9月10日 (土) 16時00分

惣菜にはあまり詳しく無いのですが、個食化や高齢化が進む中で依存度は高くなるのは確かでしょうね。惣菜も価格から価値へとシフトする企業が増えてくると思います。素材の拘りや油等加工段階の品質等、安心、安全、健康を謳った惣菜が前面に出て来る企業も現れてきてますし青果と並ぶ第二の顔?となる日も近いでしょうね。
課題は人手が掛かる部署なのでどこまで拘るかは生産性を含めて議論はある所でしょうが・・・的外れのコメントでしたら申し訳けございません。

投稿: dadama | 2022年9月10日 (土) 12時27分

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