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2022年9月 9日 (金)

季節の先取りとは

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


先日のブログで、

  上半期を終えて、を記した。

自分自身の下期へとの行動と、店舗における秋型への切り替えを記事であった。

  そこで記した夏型商材の転換への対応。

8月という月は、お盆商戦を上期最大の量販期とはしながらも、事実上の夏型商材(涼味商材)は徐々に売減らしを図りながらお盆商戦に突入し、夏がた商材を一掃させながらお盆後には秋型へ一気に切り替えていく転換点であることを記した。

  旬の先取り。

この業界でもよく使われる言葉である。しかし旬の先取りをするには過ぎ去る旬の売りきりが連動しなければならない。これが対になって初めて旬の先取りが可能となるのである。

  概ねグロサリーがメインとなろうか。

生鮮は日付があり、鮮度劣化があり、最後は腐っていく商材であるから、必然的に過ぎゆく商品は整理されていくが、問題はグロサリーだ。

  腐らないから手を打たない。

結果的に、旬の終わりに、売り切れずに売場に放置されるのである。

  旬の先取りの前提としての売切り。

これがセットで実践されないと、旬の先取りは口先だけのことになってしまう。

  それが9月であり4月の時期の重要項目である。

そして、9月の入れ替え時期は、その前月が8月のお盆商戦であるから、どうしても在庫は過多になりやすいし、7月いっぱいが最大ピークとなっているわけだから、その直後の8月から一気に売減らしと言われても、どうしても体が付いていかないのが常である。

  そこが経験年数の違いであろうか。

要は、8月の上旬、中旬、下旬での売れ筋の変化を嫌というほどに経験してきた人間は、8月を割り切りの月と捉えているのである。

  それが旬の先取りの第一段階なのである。

旬の先取りとは、これからが旬だという秋冬型の商材を思い切って入れることではなく、その前提としての売場を空けるということであり、その繋ぎをうまく連動させることである。

  その為に商品特性を見極めるのである。

気温の微妙な変化に応じて、一気に動きが止まるカテゴリー、とは言ってもなかなか9月10月までだらだらと売れるカテゴリー、等が存在する。

  しかし昨今は9月の天候の激変が顕著である。

よって、春から夏への転換点よりも、夏から秋への転換点のほうがより一層急速な気温変化があり、よって商品動向も一気に変化していく昨今の気象事情がある。

  それを踏まえた秋への旬の先取りを実践しなければならないのである。


  

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→グロサリーの旬展開は生鮮以上の鮮度感が必要。
全く同感ですね。そしていくらでも鮮度感、季節感を演出できる商品特性を持っていると思います。要は、そう考えているかいないかだけの差かと。細部のこだわった旬の演出。ダイナミックな展開で圧倒的な旬の選出等ありますが、やはり入店直後のグロサリーのダイナミックさは店舗の大小、売上の大小問わず実践できることがミソでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2022年9月10日 (土) 15時40分

グロッサリーネタが続きますね(笑)。
グロッサリーは定番がしっかりと有りますし目的買い需要も高いのでエンド等露出部分は季節先取りの展開で良いのかと思います。何度も申し上げますが季節先取り=旬の展開場所ですから、そこに効率化とか言って手を抜いてはいけない。手を抜くなら価格でアピールする商品しか無いのですから。グロッサリーの旬展開は生鮮以上の鮮度感が必要だと感じますね。

投稿: dadama | 2022年9月 9日 (金) 21時04分

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