店内撮影
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
店内での写真撮影。
かってこの業界では厳禁だった。
もし、そのような輩(やから)を店内で見つけたなら、即逮捕(捕獲)して、事情説明させたものだ。
中には自分の携帯を半分に割って詫びた輩(やから)もいた。
よって、店内での盗撮には十二分に気を使い(笑)、その結果、盗撮のプロとなる輩もいた。
そんな店内での盗撮の記事も載せた記憶がある。
そんな輩を見つけた際には、その撮影を咎めるのではなく、こちらから名刺を差し出し、
「どちらからお越しですか?😎。」
と歩み寄り、相手の素性を聞き出したものだ。
そこから先は相手次第。
相手が、謙虚に自らの名刺を差し出したなら、逆にこちらは、
「撮影なら、どうぞどうぞ。ご自由にお取りくださいませ。」
そう言って許可したものだ。なぜなら、自店の売場の写真を業界関係者が撮影したとて、どれほど自企業に役に立つのかを考えると、ほとんど役に立たないであろう。単なる他店の売場の情報としてだけのものである。
逆に昨今は店内撮影許可を出している企業や店舗も多い。
業界関係者の撮影もあるだろうが、顧客が撮影してSNSにアップしてくれることでのメリットの方がはるかに大きいからである。
それだけ売場に自信があるということだ。
ということで、先日、そんな撮影可能な店舗で撮影させていただいた。当然、さも撮影してますよという撮影スタイルではなく、さもお客様を装いながら、買い物かごに購入する商品を入れたままの顧客スタイルで、撮影もスマホを片手にサッと撮影するスタイル。
それだけ見事な売場であったということ。
競合店の出店が重なるその店舗は、この一年間で二店舗の競合出店にあえぐが、そのピンチをチャンスと捉えてお客様に近づく売場提案を実践していたのである。
如何にお客様に伝わるか。
いろいろな取り組みをしている企業は多いが、実際にそれが顧客に伝わってナンボである。
伝わるからお客様は理解し来店する。
これだけ情報過多の時代に、やっているつもりの企業や個店が多いのも事実。
取組みは伝わってナンボ。
だから、もっともっと派手に伝えなければならない。そして派手に伝えようとすれば、顧客の情報拡散も一つの手段として活用しようとするのである。
それが現代の店内撮影事情なのである。
さらに、どんどん店内撮影店舗が急増してくることを望むのである。
PS
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7月21日開催「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
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お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
売場での五感。重要ですね。私も五感に訴えた売場作りを推奨しておりますが、やはりこれはマニュアルと異なり文章化出来ない為、いろいろな個人が五感を自分なりに納得して表現していますね。綺麗なPOP、汚い字だけのPOP、商品の陳列技術、売場全体の空間作り等、それぞれに素晴らしい自己表現の場となっています。だからこそお客様も自分の感性と異なる売場の表現に感動し、感心を寄せるのだろうと思うのです。そしてそれはその売場だけではなく、店内が統一された五感を訴えるお店にならなければなかなかお客様には伝わらない。そこが店舗運営のリーダーの力量でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2022年9月19日 (月) 07時01分
私も趣味?で売場を撮影させて頂くことがが有りますが殆どは直ぐには活用する事案は少ないですね。然しながら情報や方向性として提供できるポケットを増やしておく事は大切ですね。
先日もとある大手スーパーの方向性を認識してから売場を拝見致しましが成程ど頷く場面が多く思わず撮影してしまいました(笑)。
話は逸れますが、趣味で音楽を聴く事が多いのですが高級システムより安いラジカセのが心地良く聴こえる音がある。要は空気感なのですが人間の感性って本質的に凄く繊細で五感から入る情報を脳内で増幅させイメージを作り上げる。
売場も然り、鮮度感やシズル感も五感に大きく影響を受けますし特に感性力の高い女性客が主顧客なのですから感性に訴える売場作りに注力すべきですし、その注力が店舗や企業のコンセプトやイメージに合っているかも大切だなと感じますね。
投稿: dadama | 2022年9月19日 (月) 06時52分