売れ筋の変化
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
夏から秋冬への売場の変更。
概ねの企業では完了したことであろう。
何度経験しても想うのは、夏のあの熱帯夜が一気に秋の気配のなっていく短さである。
加速度的に気温が低下していくこの時期。
よって、この3月から続いてきた夏への提案も、一期に変化の時を迎えるのであり、商品の売れ筋のまた大きく転換していくことになる。
特に野菜の売れ筋の変化は顕著である。
従来は、サラダ材をとしてのレタス、キュウリ、ともろこし、そして豆類や葉物、パプリカやゴーヤ等が動きの目立つ商材であったが、10月からは完全にこれらの商材と秋冬の商材が逆転していくのである。
そこに安さ感をどう演出するか。
よって、重要なのは9月の売価設定である。
9月の売価が10月の期待感となって現れてくるのである。
9月の売価設定で、お客様は自店に対しての経験値を積んでいく。
その経験値が、10月からの期待値として来店動機を高めていく。
この関係が10月に花開くのである。
だから、今の商売、9月の商売が重要となるのである。
大根。
さつま芋。
白菜。
里芋。
ごぼう。
しいたけ。
これらの野菜類が、冬場の主役となる。
10月~11月~そして12月。
この冬、そして年末商戦を迎えた時に有利な商戦としていくには、この9月の商売、商いが重要な季節となる。
“てっちゃん、まだまだ期間はあるよ”
と言っていられるのは、今の内だけだ。
いずれ10月は目の前に迫ってくる。
だから、9月の今から手を打たねばならないのである。
従来は一か月に一単品だけを手を打った。
しかし、10月以降の商売を考えると、この9月は、上記単品全てに手を打ち、競合売価を確認しながらの商売が重要となる。
これは価値訴求を目指す企業や店舗も同じこと。
野菜だけは、来店動機の№1に位置するカテゴリーである。そのカテゴリーで負けているということは、価値訴求を訴える相手のお客様の数を少なくしてしまうことに繋がるのである。
価格だろうが価値だろうがお客様が来店して初めて効果が出る。
そうでなければ、価値もへったくれも無い。あるのは縮小均衡に陥っていく店舗の未来だけである。
9月の商売をどう実践していくか。
それは、野菜での競争力を高める時期として取り組む事が重要なのである。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
地域のインフラとなる。そのような使命を受けて、この状況で如何に地域住民と従業員の両方を無事台風から回避していけるか。まさにギリギリの選択を迫られるこの数日となると思われます。特に九州地方の方々のご無事をお祈りしたいと思います。
投稿: てっちゃん | 2022年9月18日 (日) 07時48分
季節の変化と言えば台風も然りでしょうか。
近年では最強と予想される14号。インフラを守る使命のある我々ですから台風に備えてのニーズにしっかりと応えていきたいですね。
まとめ買い需要も発生しますから買物に来たら何も無かったと言う事態は回避する努力が求められますね。
投稿: dadama | 2022年9月17日 (土) 21時33分