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2022年8月10日 (水)

CEO兼店長

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


先日の「カンブリア宮殿」。

  西友の社長を取り上げていた。

西友社長、大久保恒夫氏。

  業界では有名な経営者である。

イトーヨーカドーで後の経営者となる鈴木敏文氏に学び、その後コンサルタントとして独立し、更に現在の「成城石井」を立て直した経営者である。

  その大久保氏が西友の社長?。

誰もがそう思ったのではないだろうか。

  “あの西友を立て直せるのか?”

そう思った業界関係者は多いと思う。

  しかしカンブリア宮殿では変身した西友を取り上げていた。

そしてそこでは、やはり大久保氏確実に立て直しのための仕組み作りが功を奏していいたのである。

  それ以前の西友はウォルマートの傘下にあった。

そこでは、効率重視の経営から、無駄なコストを徹底して省き、簡素な売場で低価格を実現させ、その価格を維持していくというウォルマートの手法を徹底して実践していたのであるが、徐々にお客様が離れていいくという結果から撤退。

  そして現在に至るのである。

蘇った西友が現在実践している具体策で、記憶に残ったのが、

  プライベートブランド「お墨付き」の取り組み。

大手では、盛んにプライベート商品を開発しているが、西友の場合はそれが「お墨付き」シリーズとなる。この商品化の仕組みが面白い。

  商品開発 → 消費者テスト → 8割以上の支持で商品化決定。

この流れでプライベートブランドとしての「お墨付き」として発売されるという流れである。

  要は顧客のお墨付きを頂いてますよというブランド化。

確かにこれは説得力が高いと思った。誰あろうお客様の立場の方が決定しているという事実が消費者を納得させるのである。

  “同じ消費者が認めた商品”

だったら、食べてみようか、という顧客心理を突いた商品であり、そこにまたいろいろなバリエーションが存在しているのも嬉しいものである。

  NB商品には無いアイテムであり目の付け所がある。

それによって、「食べてみたい」「味わってみたい」「たまには違う味を」という心理を突いた商品群が多数「お墨付き」シリーズに加わっているのである。

  カレーというありふれたメニューに切り込む目の付け所。

主力であり誰もが食べている商品だからこそ、西友のお墨付きシリーズで手ごろなインタントカレーを味わってみよう、という欲求が高まるのであろう。

  更にパート従業員の意見を尊重した商品開発。

食品スーパーで働くパート社員は、従業員でありながら一番近くにいる顧客でもある。そんな彼女ら彼らの意見は、一番信用できる顧客の声として重要な情報源として、商品開発に有効に取り入れているという。

  逆に言うと自分の意見が通った商品は絶対に売るという作用もある。

顧客と一体となったパート社員を活かしながら商品開発を進めていくといパートナーシップが、働く重要員のモチベーションを高めていくのであろう。

そして一番心に残った場面があった。

  店長会議での大久保氏の言葉。

「私は店長ではないので、売りたいものが売れないんです。しかし皆さんはその立場を利用していくらでも売りたいものを自分のお店で売ることが出来る。私は逆に店長になって、自由にこれらの商品を現場で売ってみたいのです。」

多少内容は変わるかもしれないが、このような意味の言葉を店長達に発していたのである。

  “その通りだよなぁ~”

まさに、共感である。

  “これはコンサルとしても使えるなぁ~(笑)”

しかし、この言葉は現場を知る経営者としての本音ではないだろうか。


  

PS
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  7月21日開催「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

8月3日(水)開催の「52週MDセミナー」(9月編)の一部を公開致します。

  52週MDマネジメントセミナー(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメントセミナー(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメントセミナー(7月編)ダイジェストの視聴はこちら

是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。



食品商業9月号が発売されました。
9
当方の執筆は以下の通りです。
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お楽しみください。


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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
先日もガイアの夜明けでコストコ(当方の近隣)のオープン状況を放映しておりましたが、物凄い盛況ぶりですね(未だに)。
但し、dadamaさんがおっしゃる通り、あの量目とあのカロリー(笑)は二人暮らしには不向きですね。家族が集まった時に行く程度でしょうか。
糖分、塩分、脂肪分たっぷりのヘルシー志向には一切無縁の売場が海外の量販店の方向なのかと思うと、?、と考えてしまいますね。だからこそ地方中小の方向性がみえてくるのかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2022年8月11日 (木) 07時15分

レストラン兼惣菜部門マネージャーさん、コメントありがとうございます。
おそらく、惣菜計でみると、平均荒利率は40%前後ではないでしょうか。もちろん企業毎の格差はあるとは思いますが。但しカテゴリー毎の荒利率となると当方も把握しておりません。参考になるサイトも把握しておりません。小売りの企業グループや団体に属しているのであればそちらから情報が入ってくるとはおもいますが。

投稿: てっちゃん | 2022年8月11日 (木) 07時10分

ウォルマート(笑)。世界を牛耳るスーパーでも日本の市場は難しい。やはり日本の食文化は世界一なのですよ。コストコがいつまで踏ん張れるか・・・コストコが日本に定着するのなら日本の素晴らしい食文化は崩壊していくのでしょうね。
とある情報で人間の食に対する理性を崩壊させる三悪は糖分、塩分、脂肪だそうです。所謂ジャンクフードはこの三悪のスィートスポットを科学的に導き出し麻薬的にリピート率を上げ売上を確保するのだと・・・信じるか信じまいかは個の自由ですが私的にはさもありなんかなぁと思いましたね。医食同源を祖とする日本の素晴らしい食文化を伝承していくのも私達の責務と思うのです。

投稿: dadama | 2022年8月10日 (水) 20時19分

各カテゴリーとは
米飯、揚げ物、麺類、サラダなどです。

投稿: レストラン兼惣菜部門マネージャー | 2022年8月10日 (水) 13時21分

レストラン兼惣菜部門のマネージャーをやっています。

惣菜部門の粗利管理ができておらず、現在利益管理(値入れ)を見直しています。
いろんなサイトを見ましたが、SM全国平均の惣菜部門の各カテゴリーの利益率がでてきません。(惣菜や生鮮などの各利益率は出てきましたが。。)
参考になるサイトもしくは情報がありましたら教えて頂けると嬉しいです。

投稿: レストラン兼惣菜部門マネージャー | 2022年8月10日 (水) 13時19分

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