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2022年8月26日 (金)

売上を分解する

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


当方のYouTube。

  売上を分解する

売上と一口に言っても、その売上を構成する要素にはいくつか存在する。

  売上 = 客数 × 一人当たり平均点数 × 一品平均単価

上記のように、売上とは、客数、顧客一人当たりの買い上げ点数、そして顧客一人当たりの一品単価に分解できるのである。

  この方程式は我々業界は基本中の基本。

しかし、この式を自分の売場に置き換えて、どれだけの方がその方程式の分解に則して売場作りをしているかが問われるのである。

  作業効率だけで売場作りをしてないだろうか。

結果、売上を構成する客数、点数、単価を考察せずに単に商品を売場に置いてくることが仕事だと思い込んでいる方が多いのではないだろうか。

  確かに定番の陳列作業は効率重視でもいいだろう。

しかし、特設コーナーや企画コーナー、そして所謂平台と言われるスペースでは、上記の方程式で分解される要素に大きく左右されて、売上金額が変動することをしならなければならない。

  これは当方のセミナーでも何度も繰り返して説明している重要ポイントである。

確かに作業効率の積み重ねが、人時生産性を決定することは否めないが、人時生産性とは、分母の売上で決定することを忘れてはならない。

  要は、売れる売場という前提が分母なのである。

よって、売れる売場という前提の下で、作業効率による人時生産性が決定するのである。

  売れる売場。

それは、上記の売上算出される方程式を構成する要素一つ一つが、売れる売場の具体的な作用を知らなければ、売れる売場を作ることは出来ない。

  売上 = 客数 × 一人当たり平均点数 × 一品平均単価

この方程式が、実際の売場でどのように作用しているのか。それが上記のYouTubeで説明されているのである。
このYouTubeでは、事例としてりんごの売場を事例として取り上げているが、同様に自分の部門の自分の商品でどのように客数、点数、単価を意識した売場が作られてるのか。

  その組み合わせで決定する売上金額。

その売上金額を高めていくには、それ相応の経験による引き出しの数がモノをいう。

  その引き出しの数を増やせば効率の良い売れる売場作りが完成する。

一日に入店するお客様の何人がその売場で立ち止まってくれるのか ~ 客数
立ち止まったお客様の何人がその売場の商品を購入してくれるのか ~ 点数
購入を決定したお客様がどの商品を商品価値を認めて購入するのか ~ 単価

  上記の流れで一人のお客様の点数と単価が決定する。

だからお客様がまずは立ち止まる売場を作る。
次に商品を購入したいと思わせる売場を作る。
最後は価値の高い商品を選択する売場を作る。

  そこを追求した売場作りが重要なのである。

そして、その作業の積み重ねから売れる売場作りが短時間で作れるような作業効率を手にすることが可能となるのである。

  それをdadamaさん流では「殺気ある売場」と呼ぶ(笑)。




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是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
結果として、売上とはいろいろな要素の掛け合わせによる数値。よって要素自体はいろいろな変化をしていくものだと思います。
但し、基本的には売場の担当者は素直に点数増から入り、そして単価へと関心が高まっていきながら商売感を高めていくのかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2022年8月27日 (土) 07時15分

名指しありがとうございます(笑)。
更に言えば「客数」「買上点数」も店長と担当者では視点が違う事もあり。データ活用以前にデータの本質を知らねば落し穴がある事を理解して欲しいですね。部門の売上が上がると部門一人当たり買上点数は落ちる可能性がある事を当社の中枢も理解しておりませんが(笑)。

投稿: dadama | 2022年8月26日 (金) 19時06分

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