波に乗る
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
長年同じ店舗で仕事をしていると、いろいろな変化に出会うことが出来る。
いい出来事悪い出来事(笑)。
競合店が連続して改装したり出店したり。
対策店舗以外の別の競合店が閉店したり。
店舗前の大通りが開通したり閉鎖したり。
台風で店が閉鎖したり他店が閉まったり。
その都度恩恵に預かったり撃沈したり。
しかし、それでもそれは一時の幸運や悲運であり、一年経過後には必ずその反動が待っているものである。
だからその波に乗るか反るかだ。
しかし、意外に幸運で業績が好調の時ほど、その好調要因を自らの売場でありマネジメントでありと錯覚して、その後の努力を怠ってしまうのが人間の性であろうか。
幸運の波に乗ったその後が重要なのである。
よく、好調店舗を見に行くと、
“なぜこんな売場で好調なのか?”
と疑問符が付く時がある。
そんな店ほど一年後には確実に業績は元に戻る。
しかしその波をチャンスとして活かし、それをきっかけとして売場の手直しを施し、客数増をメリットとして攻めの売場に転じて、その対応から確実に客数を増加させ、そしてその増えた客数に対して、各部の販売力、単品量販力等を磨き込み、そこから益々リピーターを増やし、結果的に一年後からも伸び続けていく事が出来たという事例も多い。
どのような業績であろうとも磨き込む姿勢を忘れてはいけない。
ということが、地域で勝ち抜ける店舗力を高めていく基本姿勢であると言えるのだ。
しかし人間は不思議なものである。
そして人間の目標をくらませてしまうのが業績という麻薬である。
業界関係者は業績という麻薬に犯されるものである。
だから毎年の業績が良くなって悪くなって良くなって、というサイクルを繰り返すのである。
そして結局は外部要因にのみ振り回されてしまうのである。
しかし目の前の業績であり数値に振り回されない人間は、現状の数値要因を正確に冷静に分析しているものである。
“今の業績は外部要因に起因している”
だから、この業績の客数増である今、その客数を外部要因が消えても確実なリピーターとして今、この波に乗って育成していこう。
そう考えるかどうか。
そこから、現実の売場に対して妥協せずにメスを入れていく。
結果的に業績の良いうちに次への施策が施されていく。
そうして、一年後も二年後も高い業績を維持し続けていけるのである。
PS
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7月21日開催「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
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8月3日(水)開催の「52週MDセミナー」(9月編)の一部を公開致します。
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52週MDマネジメントセミナー(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
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是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
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当方の執筆は以下の通りです。
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お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
商売とは突き詰めれば、一つの商品をどう売るか。そこが原点であり、その為にいろいろな企業毎のマニュアルが作成されたりしていますが、あくまでも原点は一人の人間が一人のお客様に一つの商品を売るという行為。これはチーフだろうが店長だろうがバイヤーだろうが、社長だろうがそこが原点だったはず。最終的にはそこに戻るし、そこからスタートするし。そして一人一人を考えれば、そこから働く意欲が生まれていくのがこの業界なのだと思います。
あくまでも単純ですよね。
投稿: てっちゃん | 2022年8月25日 (木) 08時18分
先日もとある業界誌の記事に共感して思わず「御意」とアップしてしまいました(笑)。
チェーンストアであれど商売人であれ。商売人なのだから商品を知り尽くせ。ITの時代なのだからデータを見方につけろ。基本の徹底を疎かにするのは商売人に非ず。
てっちゃんがテレビ視聴された西友の大久保さんの対談記事も掲載されていてこちらも「御意!」と頷くばかり。久々にスキっとした気分になる記事でした・・・あっ!もちろん食●●業の某特集にもドキドキワクワクですよ(笑)
投稿: dadama | 2022年8月25日 (木) 08時07分