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2022年8月13日 (土)

新店視察

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


現役の店長の頃は、よく店舗視察をしていた。

  とは言ってもほとんどは競合店視察(笑)。

お陰様で、競合店の店長とは打ち解けた関係を結ぶことが出来た。
よって、毎日同じ売場を見続けてきたこともあり、競合店と自店の販売手法の違いや陳列手法、そして平台前面で展開する商品の違い等が、何に由来するのかも含めて見えるようになってきたのである。

  “あのお店はお盆の8月13日にはこんな売場であろう”

そこまで読めるのである。それは毎年同じタイミングで同じ売場を見続けてくると、見えてくるのである。

  “あの競合店では今日はどこが強くてどこが弱い”

それも、視察に行かなくても見えてしまうのである。それが店長時代の競合視察であったが、逆を言えば都内の新店や話題のお店等はなかなか見に行く機会が無かったのである。

  しかし今は逆の立場。

どんどん新しいもの、新しい店舗、新しいレイアウト、新しい商品化、新しい取り組みを学ぶ必要がある。

  そしてそのような機会にも恵まれているのであるから。

このようなタイミングを逃してはいけないのでろう。

  それは誰かに命令されたからというものではない。

自らの意志で決定して、自らの判断でいつ、どのお店を視察にいくか。

  それが自由に決定できる立場になったのであるから。

以前の視察はもっぱら競合対策がメインだった。当然のことではあるが(笑)。

  価格というよりもどちらかというと、五感。

お客様の立場になって競合店と自店との五感による格差を見るのである。

  鮮度感はどうか。
  季節感はどうか。
  安さ感はどうか。
  安定感はどうか。
  親近感はどうか。

その五感で比較した場合の自店の強み、弱みをどう解消していくか。

  この五感に依る競合店視察が私の主眼であった。

しかし、その五感による視察は今でも同様に役立っている。

  逆にその五感での差別化が都内新店では顕著に現れている。

好調企業は上記5感を徹底して差別化する為の、売場のレイアウトであり、陳列技術であり、商品展開でありを実践しているのである。

  それも相当の覚悟で実践していると言える。

特に鮮度感の強調の仕方は、どの都内新店でも実践されているように思える。

  そこがリアル店舗の強みなのであるから。

その五感をより具体的に実践しているリアル感がリアルな店舗視察には多くの学びとなって帰ってくるのである。

  五感というイメージをよりリアルに具体的に検証出来る。

それが最新店舗での実践であり、学びとなるのである。



 
PS
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是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。



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お楽しみください。

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
今更のように女性の活用が騒がれていますが、SM業界では働くパートさんは最新の情報を持つ顧客とイコールで考えていた業界ではないでしょうか。但しそれを活かす企業と単なるワーカーとして位置付ける企業間格差が競争力を分けているのかと思われます。特に多くの定番で多くのアイテムを持つグロサリー部門となると、パートさん一人一人がカテゴリーを受け持ち重要な発注者。そのカテゴリーが自由にレイアウト変更出来るか否かで、そのカテゴリーの業績(売上+荒利)が大きな格差を生むことになりますから、それを一人の男性主任が行うのか、それともカテゴリー毎にパートさんが行うのかでは、その精度が全く異なります。そしてそれが働きがいにも繋がっていくのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2022年8月13日 (土) 07時15分

GMS業界にいると衣・食・住部門を持ち合わせているので各部門のMDを知る事が出来るのですが特に衣料部門の季節感を重んじるVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)は食品の旬の提案に相通じるのになと感じています。
食品に女性のVMD担当者を置く所は少ないでしょうが来店客の大半が女性なのですから女性目線での売場作りは差別化となり得ると思います。考えてみると、基本の徹底にしても家事をこなす女性にしてみればクリンネスや挨拶なんて日常の事で家事に何も手を出さない下品な店長の話をまともに聞いているかは大いに疑問ですね(笑)。
女性、特にパートさんの琴線に触れやる気を引き出せばその店は恐れるものなしですね・・・あちらの会で業績の良いお店はそこが共通項ではないでしょうか。

投稿: dadama | 2022年8月13日 (土) 07時01分

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