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2022年9月 1日 (木)

勝負の秋

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今日から9月である。

  早いものだ(笑)。

お盆という一つの区切りが終わり、そして後半戦。

  とは言っても年末までは残り3か月。

12月にはいると、年末商戦へとカウントダウンが始まるわけであるから、11月いっぱいが後半戦の結果を分ける分岐点となる。

  特に9月は十五夜に彼岸とイベントは多い。

9月の十五夜と彼岸、10月の3連休と行楽、11月の七五三とボジョレ解禁。

  12月までの上記イベントと食材への対応。

それが、12月商戦を決定づけることになる。

  そう考えると9月は「勝負の秋」「勝負の9月」と位置付ける必要がある。

9月の十五夜と彼岸、そして10月のまぐろの日等は、「和」のイベントである。

  和と言えば「魚」。

そう、9月10月は鮮魚を徹底して強化していく二月と言える。

  和と言えば煮物、煮魚、焼魚。

そして本来ならば秋刀魚を筆頭に焼魚の需要が高まり、鮮魚部門の商材の需要が高まる時期なのである。
昨今はBBQ商材に席巻されているが、上記の提案と更にはBBQも精肉だけに頼らずに、鮮魚部門でも大いにチャンスのある提案として伸びてきている単品が多い。

  ほたて、えび、いか等の骨の無い鮮魚商材。

今後、鮮魚部門は骨の無い食べやすい商材をどう導入するかが大きな鍵となる。

  焼肉と同様に鉄板で焼いて食べやすい商材。

これの開発が大きな鍵となる。特に秋の行楽においては。秋は行楽、外に出たい季節となり、また家中でもホットプレートで簡単にアラが出ず匂いも籠もらず、そして骨が無くて食べやすい魚が登場すれば、下手な肉ばかりのBBQから脱却して、珍しい魚介類のホットプレートメニューが出来上がり、大いに秋の主役となれるであろう。

  そしてそれをきっかけに年末の主役となる。

よって、9月10月のこの二月の鮮魚部門のイメージアップは、年末商戦を有利に持ち込めることになる。

  何と言っても年末の主役は鮮魚部門。

特に、際になればなるほど加速度的に鮮魚部門の単品の需要は高まるのである。

  その選択肢となれるかどうか。

それが、9月10月の鮮魚部門の地域での存在感の発揮どころで決定してしまうのである。

  そしてそれを支えやすい時期がこの9月10月となる。

季節的にも火を通して食するメニューを欲しやすい時期であり、また鮮魚の商材も大いに出回る時期でもある。

  あとはもう食べ方の提案に尽きる。

そこはある意味「職人」の出番ではなかろうか。更には部門のパートさんの普段の知恵がモノを言う。

  それをコトPOPには売場に提案する。

単に提案すると言っても、売場では実践されないことが多い。

  コトは伝わってナンボ。

そして、やっているつもりでもお客様には伝わっていないことがほとんどである。

  ここまでやるか。

というところまでやってみて、初めてお客様に伝わるものであり、その粘りと徹底度がリピーターを生むのである。

  是非、9月からの鮮魚育成期間を成功させてほしいものである。




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コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。
魚離れの要因。
そこへの追求をしない限りは、魚料理をする人間は増えていかないと思うのです。
「骨」「アラ」「手間」「匂い」「包丁」等の課題からの売場提案の仕方。骨無しが売れるという事実をみれば、単に匂いやアラの問題だけではないような気がするのですが。

投稿: てっちゃん | 2022年9月 1日 (木) 22時05分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
やはり基本的にはお盆商戦後は9月までに一定の秋の売場への変更を、グロサリー中心に計画することが前提となるのではないでしょうか。その上での残暑や台風への対応かと。
なにやら、今年の梅雨明け宣言も見直しがかかるような気配ですね。今更ですが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2022年9月 1日 (木) 22時01分

昨年売りすぎてしまい何を仕掛けても昨対クリアできません。人員も減りサビ残をやらせるわけにもいかず、中々目途が立ちませんねー 食べ方は聞いてもらえるように「調理師がおります、何かお困りでしたらお声をかけてください」の手板を立ててましたがチーフの休みの時にきかれたら困るからと💦 お蔵入りです。最近はパンガシウスの食べ方を手板にかいてアピールしてますが、これもチーフが居ない時困ると言われます。若いお客様はスマホで検索してますが年配のお客様に買ってもらおうと試行錯誤してます。でも年配の方は変わった魚は買いませんね。食べ方解らない時はスーパーの店員さんにきけば解ると思って来店される方も居ますが、実際問題として料理の仕方も知らない店員ばかりです。どこも同じでしょうか?鮮魚専門店時代は皆興味深々でいろんな魚や食べ方も学べました。店長などはそのまま居酒屋できるんじゃないの?って方もいましたね。当社は店長、副店長はもとより役員も料理出来ません。出来るのはほんの数名程です。これでいいのかな~ いいんでしょうね~ 骨なし魚は10年程前から始まり売れ筋になってます。アイテムもどんどん増えてますね。魚離れがこれ以上広がらないよう食い止めたいものです!(^^)!

投稿: k,k | 2022年9月 1日 (木) 21時01分

今年は残暑の見込めず一気に秋の予感ですね。このような変化は事前には予測出来ない。やはり現場の感度は大切ですし、コンパクトな企業ほど柔軟な対応が出来るのでしょうね。

投稿: dadama | 2022年9月 1日 (木) 18時31分

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