原理原則を考える
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
この業界の原理原則。
・鮮度
・清掃
・品切
・接客
いわゆる、4Sと言われている部分。
おそらく入社当初は上記の4項目を徹底して教え込まれたであろう。
そして多くの業界関係者は、未だに上記4項目をこの業界の基本原則だと考えている。
私も同様ではある。
何度もこのブログにも記してきたが、上記4項目が崩れていくと、その企業は傾いていく。
企業が傾いていく前兆が上記4項目であるともいえる。
それだけ上記4項目は企業の足場となり、その基本の上に販売力であり52週MDでありデータ活用という応用へと進化していけるのであろう。
しかし、企業の業績であり店舗の業績の良い企業や店舗ほど、インタビューをすると返ってくる言葉がある。
「いやぁ~、特別何もしていないのですがねぇ~(笑)」
特に多くの業績良好店舗の店舗は上記言葉を発するのである。
なぜか?。
原理原則のレベルが異なるからである。
通常は上記4項目を原理原則だと考えている。
それは多くの業界関係者達も同様であり、業績良好店舗の店長も同様の認識ではある。
しかし、業績良好店舗の店長であり担当者達は、上記4項目だけでなく、それ以外の項目に関しても「基本」であり「原則」という認識を拡大して持っているのである。
例えば「単品量販」。
単品量販という言葉は基本4項目には入ってこないが、現場で実績を積み上げてきた店長にとっては「単品量販」という行為は既に「基本」として体に染みついているのである。
よって今更「単品量販」を応用とは思っていない。
単品量販も基本4項目と同様に、自分としては商売の基本だと認識している為、好業績にも関わらず、今更単品量販によって今の業績を支えているとは認識していないのである。
単品量販はあくまでも自分のお店の基本中の基本。
そう認識しているから、インタビューでもそれを今更口にすることでもないと思っているのだろう。
「いやぁ~、特別何もしていないのですがねぇ~(笑)」
この言葉は、そういう認識故の返答なのである。それが単品量販だけではなく、普段の仕事としての「荒利ミックス」であり「データ活用」であり「競合対策」でありを実践していても、あくまでも今までの仕事の積み上げからの引き出しを開けて実践しているだけに過ぎないという認識だ。
だから何も特別なことはしていない。
単に、自分としては普段の仕事をしているだけ。
しかし外部から見ると応用の連続。
このように、商売の基本とは経験の積み重ねから得られて自分自身の引き出しの数に比例するのである。
そして、それを普段の仕事に取り入れて売場作りをしていけば、確実に基本の引き出しとして収納されていくのである。
あなたはどこまでを基本と捉えていますか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
もう4回目ですか、早いですね。そしてリバウンド。無理せずに宴会参加されてくださいね。単品量販に対しての篤い想いが重なり、リバウンドが悪化しなければいいのですが😎。
投稿: てっちゃん | 2022年8月 4日 (木) 15時33分
コロナワクチン4回目接種のリバウンドで腕の痛みと熱で不調ですが、単品量販の考え方を今宵のリモート宴会?で話せればと思います。
投稿: dadama | 2022年8月 4日 (木) 15時10分