買い回り動機
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
販売力強化セミナー。
その中に「店舗レイアウト」を活かすというテーマがある。
店舗レイアウト
要は、売場の配置。
概ねの企業は入口を青果、逆サイドを惣菜、または日配で配置している企業や店舗が多い。
青果から入店するお客様が7割以上であろうか。
そこから、鮮魚や精肉を経て、冷凍食品、お酒、洋日配、そして惣菜やベーカリーと流れるレイアウト。
その間に、食品や雑貨、菓子等のエンドがあったり、中通路があったりしながら、お客様は目的の定番商品を探しながら店舗全体を買い回り、それが我々の視点でいうと、客動線として認識されるのである。
客動線。
我々は、客動線を想定しながら店舗レイアウトをセッティング(配置)するのである。
それは、コンコースに配置される生鮮部門の特性に応じた食品の配置と合わせてセッティングされる傾向にあった。
よって基本調味料から加工調味料そして菓子や飲料へと流れる。
これが基本レイアウトであろうか。
そして、その前にエンドと称するコンコースに顔を向けた売場が存在し、その売場を代表する単品やカテゴリーでおすすめ商品を量販する売場が存在する。
エンドは定番ではなく企画コーナーとなる。
そしてある程度固定化された商品レイアウトと、企画コーナーとしてのエンド等の組み合わせで、お客様にどう客動線を描いてもらうかを設定して、グロサリー部門はエンド計画を立案したり、企画コーナーを立案したりするのである。
必然的にグロサリー担当者は客動線を考える。
それが部門特性となっていくのである。
要は、生鮮担当者は固定化された売場において、お客様をどう立ち止まらせて、どう単品量販をして頂けるかという分野においては秀でているが、いざ客動線という発想は無い。
逆にグロサリー担当者は常にそこを軸に売場計画を立案する。
この差が、店長になってから大いに異なっていくのである。
生鮮出身店長は客動線という発想が無い。
グロサリー出身店長はSKUの発想が無い。
よって、生鮮出身の店長にはこのことをしっかりと認識させなければならない。
よって開店前には店頭に立ち店内を一周させることが重要となる。
そうやって、自分がお客様の立場になって自分のお店の買い回りを体験させること。
それによって、客動線という視点を身に付けさせることが重要となる。
逆にグロサリー出身店長にはSKUという発想を身に付けさせることだ。
そして、店舗レイアウト上での売場の役割を明確にして、固定化させて、来店動機を高めていく事が重要となる。
更に、来店されたお客様が、店内を如何に買いまわるか。
私はそれを買い回り動機と命名したい(笑)。
買い回り動機を如何に固定化させて、来店動機からの買い回り動機によって、店内での在店時間を増やして頂き、買い物の楽しさを満喫して頂く。
その為には新たな発見の場であり商品が必須となる。
そしてそれが、アフターコロナにおけるリアル店舗の必須事項となっていくのである。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
全3回が終了致しました。
今回、競合対策セミナーが好評により「競合対策セミナーの特別編」を設けました。
競合対策セミナー④「私の実践法」(7月21日開催)。
新店開店以来42勝3敗の成績を残した店舗で取り組んだ、競合対策の内容とその効果を公開したいと思います。
新店開店、そしてその直後から競合店の改装や、更に近隣エリアにオープンした競合店対策、その過程で毎年策定してきたストアコンセプトからの52週MDへの実践を通しての数値効果等を、実践してきた過程からの具体的な数値効果も合わせての90分のセミナーとなります。
店舗運営責任者、店舗運営統括責任者の方に視聴して頂きたいものです。
6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
7月5日(火)開催の「52週MDセミナー」(8月編)の一部を公開致します。
52週MDマネジメントセミナー(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①競合対策セミナー④「私の実践法」(7月21日開催)。
内容
1.店舗立地と競合店の存在
2.競合店の強み弱みの把握
3.ストアコンセプト立案
4.月間週間計画立案
5.競合対策立案と実践
6.フリートーク
・当日参加された方同士の情報交換会
※内容は一部変更される場合がございます。
競合対策セミナー④の受講申し込みはこちらから
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「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
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お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
顧客の購買心理
店舗の販売意欲
この二つが重なった時に、大きな購買の爆発が起こり、その連続でリピーターの来店頻度が高まっていくのだろうと思います。
まずは店舗側の販売意欲を拡大していくかですね~。
投稿: てっちゃん | 2022年7月16日 (土) 11時57分
買い周り動機ですか。
売場には来店動機だけで語れない魔物が色々潜んでますからねー(笑)。
お客様の購買心理を如何に的確に掴み売場を具現化する事でお店の雰囲気は変わりますから。
投稿: dadama | 2022年7月15日 (金) 11時37分