自店を正しく理解する
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
自社や自店の強み・弱み。
店舗のリーダーがまずは認識しなければならないテーマ。
それを自覚して商売をするのかしないのかで、大きな違いがでてくるのである。
自社の強みを大きな武器とすること。
これが、自社が地域でお客様の認知度を高めていく最短距離であることは言うまでもない。だから店舗運営にあたる人間は最低限、その事を認識しておく必要がある。
しかし意外にそれが出来ていない。
自店の強み。
それが正しく認識されているのかという問い。
それが但しく認識されているかどうかという問いは、自分たちの認識ではなく来店されるお客様の認識なのである。
よって年に一回程度の顧客アンケートから認識されなければならない。
そこでのアンケートでも販売側と同様に同じ認識であれば、それはそのお店の強みであり弱みであることが証明されたことになるが、意外に本人たちは強みを思っている項目が、お客様からの声に上がってこないこともある。
その強みは独りよがりではないのか?。
そこを正確に認識していないと、自分たちはそれを強みとしながら日々の仕事をしているが、実は全くの独りよがりでお客様の認識とは逆に強みとなっておらず、それを一生懸命に継続してもお客様には全く伝わっていないという現象が起こっているのである。
これほど無駄な継続は無い。
大切なのは、お客様がしっかりと強みと認識している項目を継続することによって、まぎれもなくそれがエリアの中での自店の強みとなって差別化されていくのである。
そしてそれがお客様の来店動機になっていくのである。
“あのお店は鮮度がいいから”
“あのお店は野菜が安いから”
“あのお店は果実が甘いから”
“あのお店は豚肉が美味しい”
そのような決定的な差別化が定着していくのである。
しかし、その評価もその時だけの評価とせずに、常にエリアに中で抜群の評価を維持し続けなければならない。
そこに本来の競合対策があるのである。
その実現の為に、52週MDを大いに活用したり、競合売価のチェックをしたり、食べ比べて味の確認をしたりしながら、常に競合店の商品や売り方と比較して自店の強み弱みを認識を改めにいくのである。
競合対策一つとっても部門毎に異なる対応が求められる。
そうやって、自店の強みを一つでも二つでも加算していくことで、競合店との差を広げていく事が重要なのだ。
そしてそれを継続しながら競合店対策をやり続けていくこと。
そうやって、一年二年三年と経過するうちに、いつしか競合店との差別化が図られ、敵が脱落していくのである。
進化し続けるとはそのようなことではないのだろうか。
PS
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
7月21日開催「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
7月5日(火)開催の「52週MDセミナー」(8月編)の一部を公開致します。
52週MDマネジメントセミナー(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①52週MDセミナー(9月編)
1.9月月間の52週MDの提案
①9月1週(8月29日~9月4日)
「秋刀魚とぶどう」~秋刀魚の最大量販期
②9月2週(9月5日~9月11日)
「十五夜(芋名月)」~ぶどうの量販期
③9月3週(9月12日~9月18日)
「秋の味覚」~秋鮭の量販期
④9月4週(9月19日~9月25日)
「秋彼岸」~10月以降のイベントを左右する週
⑤9月5週(9月26日~10月2日)
「ホットメニュー」~大根の量販期
2.販売のポイント
・訴求ポイントや売場展開の仕方
3.売場事例
・売場写真で売り方の事例を紹介
4.質疑応答
5.フリートーク
・当日参加された方同士の情報交換会
*セミナー視聴の申し込みはこちらからどうぞ
食品商業8月号が発売されました。
Amazonでの食品商業8月号のご注文はこちらからどうぞ。
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
全店に平均的に効果的なアドバイスをするのか、特定の全社に影響力のある店舗や部門に特化して高効果を指導して全店に波及させるのか、さてどちらがその企業にとって最大の効果をもたらすのかは、企業の特色があるだろうと思われます。時に平均化し時に特化させる。そのサジ加減は非常に難しいのではないでしょうか。だからやりがいもあるし私自身いろいろな手法をその企業に合わせたやり方で極めて見たいと思っています。
投稿: てっちゃん | 2022年7月30日 (土) 10時51分
昨日は消毒を兼ねてビール漬けになっており失礼致しました(笑)。最近、本部主導の功罪を改めて痛感致しております。店長の肩書あれば首覚悟で大博打打つのですがね。本部主導を是としながら如何に個店色を出し更には評価を頂く事に腐心の日々です。今の職務は営業部=複数店舗に公平なアドバイスをすべきなのでしょうが、2-6-2の法則に則りやる気のある2割のメンバー相手に強い店舗のあるべき姿を模索していきますよ。
投稿: dadama | 2022年7月30日 (土) 08時46分
k,kさん、コメントありがとうございます。
店長のマンダラチャート。意欲的な店長の手腕ですね。そしてホワイトカラーという強み。相当に時間管理に対しての深掘りを進めていますね。そこから人材が集まり、販売力の育成を図り、企業として盛隆していくことが重要でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2022年7月29日 (金) 11時47分
まったくその通りです。自社の強みがない。弱みはいくらでも見えるのですが間違いなく他社にない魅力が見当たりません。なので私の現場ではシズル感をレイアウトや音ではなく違ったモノ、コトで表現することを考えています。 他競合との違い。しいて言うなら最近、だいぶホワイト企業になりつつあることでしょうか。お客様にとって何のメリットも無いんじゃあないの? そうかもしれません。ですが家族も顧客です、そこからの口コミ、また働いて胸を張れるスタートに立てる準備が出来てきています。これは他社様より進んでいる?もしや私の現場だけかもしれんませんね(笑)ガラパゴスなので💦 ちょっと前から店長がマンダラチャートを描いて推進しています。これをやることによりやるべき行動、必要な作業、無駄な作業の取捨選択が明確に出来ます。もうご存知かもしれませんね、妄想癖のある私にはうってつけです(;^ω^)
投稿: k,k | 2022年7月29日 (金) 06時58分