覚醒
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
今まで不振店だった店長のお店が突然好調店舗となった。
今まで不振部門だったが他部門以上に好調部門となった。
よくある話ではある。
ここ数年、または昨年が企業内で非常に不振を極めていた店舗が、ある月から突然昨年をクリアし始めてくる。
部門でも同様のことが起こることがある。
店内でその部門だけ不振を極めていたのだが、ある月を境に突然3桁アップが図れるようになっていくのである。そしてよく言われる言葉。
“あの店長、覚醒したな”
“あのチーフ覚醒したな”
今までは何をやっても、本部指示通りにやっても今一つ業績を伸ばせずにいたのに、急に今月から業績が他店舗や他部門以上に伸び始めるのである。
特段大きな変化はないのに。
しかし、このような状況下では、大きな変化が起こっているのである。
お客様の間で。
それはこういうことだ。
業績改善までのタイムラグ。
売場を変え、商品を変え、売り方を変えて業績対策を実践しても、それがお客様に伝わる為には時間がかかる。
そして、伝わり始めてからもそれが他の多くのお客様に伝わり切るまでには、更に長い時間がかかるのである。
しかし伝わり切った段階で急速に業績は変化していくのである。
お客様に伝わり切る為に要する時間。
それをタイムラグという。
それは、企業によっても店舗によっても、そして部門によっても異なるのである。
しかしお客様の捉え方は確実に変化してきている。
そのタイムラグに耐え切れずに途中で止めてしまう店舗や部門が多いから、なかなかお客様に伝わり切らない途中で放棄してしまい、結果的に業績に結び付かなかったという事例が多いのである。
覚醒したお店や部門は継続による効果が出てきたということだ。
それと業績と一口に言っても、いろいろな業績があろう。
売上
荒利
在庫
ロス
等々の業績に対しての改善が頭に浮かぶが、そのほとんどは売上昨年比を捉えて、業績と言っているのであろうと思われる。
売上と言ってもそのほとんどは昨年比である。
要は、業績とは売上の昨年比を指す場合が多く、その場合には昨年の実績と比較される為、昨年の数値背景も考慮しなければならない。
競合店の出店から一年未満。
競合店の改装から一年未満。
道路事情変更から一年未満。
のような昨年の環境があれば、その間の一年間は厳しい状況が続くのである。
しかし、その期間に数値効果が現れずとも、しっかりとやるべき対応をして売場を維持していれば、競合出店一年経過後からは昨年売上を大きく上回ることになるであろう。
結果として「覚醒」という表現になるのである。
結果が出ずとも、実践を継続し続けることによって、そこから一年経過した段階から大きく業績が改善し始めていく。
最低でも一年間はやり続ける。
このことによって、必ず大きな成果が生まれていくのである。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
全3回が終了致しました。
今回、競合対策セミナーが好評により「競合対策セミナーの特別編」を設けました。
競合対策セミナー④「私の実践法」(7月21日開催)。
新店開店以来42勝3敗の成績を残した店舗で取り組んだ、競合対策の内容とその効果を公開したいと思います。
新店開店、そしてその直後から競合店の改装や、更に近隣エリアにオープンした競合店対策、その過程で毎年策定してきたストアコンセプトからの52週MDへの実践を通しての数値効果等を、実践してきた過程からの具体的な数値効果も合わせての90分のセミナーとなります。
店舗運営責任者、店舗運営統括責任者の方に視聴して頂きたいものです。
6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
7月5日(火)開催の「52週MDセミナー」(8月編)の一部を公開致します。
52週MDマネジメントセミナー(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①競合対策セミナー④「私の実践法」(7月21日開催)。
内容
1.店舗立地と競合店の存在
2.競合店の強み弱みの把握
3.ストアコンセプト立案
4.月間週間計画立案
5.競合対策立案と実践
6.フリートーク
・当日参加された方同士の情報交換会
※内容は一部変更される場合がございます。
競合対策セミナー④の受講申し込みはこちらから
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「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
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お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
数値だけで目先を追うのではなく、信念で仮説立案し、執念で数値検証していくことがこの業界では重要なのだろうと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2022年7月19日 (火) 08時01分
ITだAIだと叫んでますがそのトレンドで勝ち残れる企業は限られる。泥臭かろうが時代錯誤だろうが私は血の通った温かな人情を感じる売場を極めてみたいですね。人間なのですから(笑)。
投稿: dadama | 2022年7月18日 (月) 20時39分