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2022年7月26日 (火)

商圏特性

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


先日、ある地域をMRしてきた。

  馴染みのあるエリアに久しぶりに赴いた。

話題の新店が出店している地域でもある。
久しぶりに、午後からの半日をエリアのMRに当ててしっかりと視察してきた。

  一店目は駅前に居ぬきで出店したお店。

今まで40年以上も駅前で地域の文化を担っていた大手であるが、昨年閉店。
その居ぬきに、ホームセンターと合わせて出店した食品スーパーである。

  出店当初は大きな反響があったという。

集客エリアも拡大し、多くのお客様が来店されていたらしいが、その後どのような集客状況でどのような売場を作っているのかを確認したかったのである。

  駅前ということで立地的にも広域商圏は見込めないと思った。

そしてスーパー内部も非常に厳しい状況のようだ。

  店内は精肉を中心にメガパックが並ぶ。

しかしエリア特性としてのメガパックの支持が平日は少ないのであろう。
入口の野菜類の価格や果実の価格は安価で統一されている。

  二つ購入すると安さ感が更に増すという設定。

この売り方は効果的であろう。二つ購入しても198円以下の設定である。
しかし、輸入の豚肉がメガ盛りにて800円前後では、地域特性から考えて購入動機が遠のくのではないかと思った。

  商圏特性。

狭商圏での商売では地域特性をしっかり把握しないと、普段の来店動機を喚起出来ないことが外部からも理解できた。

  週末は来店動機が異常に高まるのかもしれない。

しかし私がMRした当日は金曜日。

  アイドルタイムとは言え異常に少ない客数に逆に驚いたのである。

商圏特性。挟商圏ほど詳細に把握して出店したいものである。
しかし、売場はしっかりと維持している。

  流石は出店攻勢をかける企業の現場である。

攻め続けていく事によって、地道に地域の方々の信頼を得ようとする基本姿勢は素晴らしい。

  次に訪れたのはディスカウントに切り替えた食品スーパー。

最近では、中小の食品スーパーでも、従来の平均的な品揃えと価格で出店しているタイプとは別に、ディスカウントの特化して出店するスーパーが出てきているようだ。

  そのディスカウントタイプのお店。

そのお店の出店後まもなく店舗視察に行ったときは、賑わっていた。

  しかし今回の視察で集客力が少なくなっていた。

更には、売場もオープン後と比較すると落ち着いた展開となっていた。

  ディスカウンターは常に攻め続けなければならない。

そうでなければ、ただの間延びした売場でしかなくなってしまう。
逆に品揃えが貧弱で、ワンストプショッピング性の無いお店として位置付けられてしまうのである。

  近くの競合店が活気づいているようにも思えた。

各部とも絞り込みは適正に進めているようだが、如何せんボリュームが無い。
単品に絞り込んで販売するということは、その単品の売場でのボリュームと価格とSKU作りにて、いろいろな用途に応じた買い易さを提案しなければならない。

  それが絞り込むという裏側の販売拡大へのステップである。

そこを間違えると、単なる間延びの売場でしかなくなってしまう。

  いずれの店舗も当初のコンセプトを維持できるかどうか。

新店開店から約三か月後からは上記のような課題に直面しながら一年間の長い営業が続いていくのである。

  その結果としての、一年後からの業績の伸び、または衰退。

今後も見守っていきたい店舗である。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
店長=店舗の経営者
そう考えれば、地域情報は全て把握していて当たり前だし、その仕組み、毎年の報告等も必須かと思います、が、一度調査したらそれでおしまいになっているようですね。しかし企業によっては上記情報を毎年把握して年初のストアコンセプトに取り入れて、今年の方針を打ち出している店長も存在する。企業色が大いに出る商圏把握ですね。

投稿: てっちゃん | 2022年7月27日 (水) 07時39分

省みるに出店に辺り綿密な商圏調査を行えど継続的に精査する仕組みやDNAを持つ企業は少ないのでは?本部は出店してしまえば次の新店に軸を移すのは必然ですから。経年し店長やメンバーも次第に入れ替わり既存店として安定しても、商圏とか顧客世代などは常に最新の情報を持って無ければいけない筈ですが、興味や大切さを蔑ろにする店長は多いでしょうか。

投稿: dadama | 2022年7月26日 (火) 20時36分

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