想定外
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
人間の行動力。
どこかで火が付くものである。
私もそうだった。
チーフ時代から「知の管理」を得意としていた。
よって、売場の状態以上に数値管理を得意としていた。
特に荒利率予算はぶれたことがない。
それだけ、荒利率予算を達成するために必要な数値管理には精通していたが、いざ、売場における販売力という視点が劣っていたと思われる。
こればかりは、自分ではなかなか客観的に評価出来ない部分があろうか。
他者からみてどうか、特に上司や同じ部門のバイヤーやスーパーバイザーでなければ自分が同じ職位のチーフと比較されてどう評価されているのかを自分で位置づけることは難しい。
しかし言えるのは「販売面に対する視点は薄かった」ようには思う。
そして、やはりそれが周囲の評価にもつながっているのであろう。
同様にコンサル企業の担当者にも言える。
当初、現場のチーフと話をしていて、
“本当に行動してくれるのかな”
と思うことがよくある。
話は素直に聞くが実践されていない。
そんなことは、コンサルに入ろうが入るまいが、上司からの評価でも同様のことが言えるのである。
ある企業でのこと。
その企業は当方のセミナーを部門担当者までファイブマネジメントから販売力強化、そして52週MDマネジメントセミナーまで、すべてのメニューを企業幹部や店長と同様に視聴しているのであるが、その後の店舗クリニックでの指摘に対しても、自信無さそうに話を聞いていた。
よって脇にいた店長に重点的に話をしていた。
しかし数日後にその企業からの報告があった。
コンサルの言った内容を鮮魚部で早速実践。
そんな内容で記載された報告書にあった売場の写真には、見事にそのことが実践されている売場が載っていたのである。
“早いなぁ”
関心したが、店長かバイヤーが率先して行動したのであろう。そう思っていた。
そして翌月再びコンサルに入った。
流石に当日は、私が入ることが明白だったので、当然にその指摘事項の売場が実践されていたのであるが、横にいた店長や幹部からの話で、部門担当者自身が積極的になり、行動が変わってきたという。
結果としての数値改善。
その時だけの売場作りでは数値効果はたかが知れている。
重要なのは継続して初めて数値改善スピードが付くもの。
それには、普段からの部門担当者の実践力が問われるのである。
それが意外な担当者からの行動の変化。
単に技術的な講義だけでなく、部門担当者が店長や企業の幹部と共に講義を聞くというところから、普段幹部や店長が自分に話す内容と同じ内容がコンサルから聞けたという理解度の高まりが、本人の実践力を促したのであろう。
上司と同じ話を聞く。
そして、同じ内容を自分で実践する。
その繰り返しの中で、情報が共有され、結果としての楽しさと喜びが、普段から前向きな行動を導いてくれたのであろう。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
全3回が終了致しました。
そして、競合対策セミナーの特別編を設けました。
競合対策セミナー④「私の実践法」(7月21日開催)。
新店開店以来42勝3敗の成績を残した店舗で取り組んだ、競合対策の内容とその効果を公開したいと思います。
新店開店、そしてその直後から競合店の改装や、更に近隣エリアにオープンした競合店対策、その過程で毎年策定してきたストアコンセプトからの52週MDへの実践を通しての数値効果等を、実践してきた過程からの具体的な数値効果も合わせての90分のセミナーとなります。
店舗運営責任者、店舗運営統括責任者の方に視聴して頂きたいものです。
6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
6月8日(水)開催の「52週MDセミナー」(7月編)の一部を公開致します。
52週MDマネジメントセミナー(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は8月編を7月5日(火)に開催予定。
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①52週MDマネジメントセミナー(8月編)
1.8月月間の52週MDの提案
・8月1週~お盆前哨戦
・8月2週~お盆商戦本番
・8月3週~秋の味覚
・8月4週~残暑対応
・8月5週~秋刀魚と葡萄
*年度前半戦のヤマ場、顧客の上半期の通信簿となる月
2.販売のポイント
・訴求ポイントや売場展開の仕方
3.売場事例
・売場写真で売り方の事例を紹介
4.質疑応答
5.フリートーク
・当日参加された方同士の情報交換会
*52週MDマネジメントセミナー(8月編)の視聴申し込みはこちらから
*全セミナースケジュールはこちらでご確認を
食品商業7月号の予約販売が始まりました。
Amazonでの食品商業7月号のご注文はこちらからどうぞ。
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
言葉が通じるということは、その背景には受信者の発信者に対する共感。その為には発信者の共有という行為が絶対的に重要となります。お互いの情報を共有するから、共感が生まれる。それが本来のコミュニケーションのスタートラインかと思うのです。人間同士の共感が生まれれば、そこから先のコミュニケーションはスピードが乗ってきますからね。
投稿: てっちゃん | 2022年6月25日 (土) 15時48分
知識は大事。然しながらその知識を行動、実践して結果を生む事が最終目的でありそれが全てですよね。直接行動を起こし難い今の立場で如何にメンバーを共感させ実践&結果を生み出す事がてっちゃんは勿論、私にも求められる事ですね。
投稿: dadama | 2022年6月25日 (土) 13時34分