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2022年6月18日 (土)

リーダーシップのあるべき姿

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


リーダーシップ。

  使い古されたワード。

しかし、それでもマネジメントという分野においてリーダーシップとは相変わらず重要なテーマであろうか。

  何故か?。

リーダーシップとはリーダーたる組織の長である人間、例えば店長とか部門長とかを対象にしたものではなく、組織に属するすべての人間を対象にしたマネジメントであるからだ。

  要は従業員教育の根底にあるのがリーダーシップなのである。

よって、リーダーシップと
いう考え方、その行動を学ぶことによって、それが組織人としてのあるべき行動を身に付け、結果的に組織人が同じ方向を向いて行動し、より効率の高い結果をもたらすと考えられているからであろう。

  そんな理由から未だにリーダーシップという概念が尊重されるのだ。

リーダーシップ。

  私自身かってはそれは牽引力だと思っていた。

そして、それは今でも一部は当てはまっているとは思う。

  特にここぞの場面では。

ここぞとは、コロナ禍であるとかアフターコロナにおける方向性とか、普段のルーチンとは異なりリスクを取るマネジメントにおける場合には、最終的にはだれかがリスクを取って組織を目指す方向へ向かわせ、導く誘導的な牽引力が必要となる。

  しかし普段のルーチン業務が中心の場合はどうか。

そこでは、よりその絞られた領域で一番情報を持つ人間がリーダーシップを発揮して、その最先端の情報を基にした組織マネジメントが牽引力よりもより重要視されなければならない。

  それが発揮されるからこそ一人一人が輝けるのである。

しかしそれでも組織内に統一された軸が必要となる。

  組織のメンバーが自律的に同じ方向を向ける共通の軸である。

これだけ人間の価値観が異なる時代である。同じ組織内でも年齢の違い、性別の違い、そして家庭での環境の違いからくる一人一人の人生の価値観。

  それは益々多様化しているのが現代。

そんな多様な価値観の持つ従業員が同じ組織内に存在する現代では、如何にして組織内の多様な価値観を統一して、組織員が同じ方向に向いて仕事をしていけるか。

  しかし人間本来の本質は何ら変わっていない。

人間が本来求める欲求である。

  「楽しさ」
  「嬉しさ」
  「喜び」
  「満足感」

そのような人間が本来備えている、生きる喜び自体は世代を超えても同じ人間として何ら変わらないものなのである。
小売業として、その本質を求めれば、以下の本質に行きつくのである。

  売る「楽しさ」。
  売れる「喜び」。

この二つの領域は、小売に携わる人間として、パートさんだろうが担当者だろうがチーフだろうが、ましてや店長とてその分野で大いに力を発揮してきたからこそ、その職位に位置しているのである。

  その本質を如何に組織内で有効に活用出来るか。

これが、この業界での新しいリーダーシップだと私は思っている。

従来からの牽引型のリーダーシップではなく、普段の平常時におけるリーダーシップはまさにこれらの仕事の楽しさを組織内で共有する為の活動を積極的に実践できる行動なのではないだろうか。

  よってリーダーシップは分散型として機能していくのである。

そして、その分散型だからこそ、いざ一つにまとまった時に、より大きな一人一人の能力が引き算ではなく足し算として効果的に表面化するのである。



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 次回は6月22日(水)の開催となります。
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  5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
 
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  52週MDマネジメントセミナー(6月編)ダイジェストの視聴はこちら

 以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
 次回は8月編を7月5日(火)に開催予定。

是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。



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①第3回競合対策セミナー
Photo_20220602084201

日時:2022年6月22日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
    店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
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当方の執筆は以下の通りです。
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お楽しみください。




 

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
この業界は人間の本質にある「楽しさ」「喜び」をあくまでも追及していくことで、組織員が団結出来るしっかりした商売という軸があると思います。
それを、理解し、共有し、そして拡散していく地道な取り組み。そしてそんな活動をしていく人材を確実に育成していける企業が勝ち抜いていくのだろうと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2022年6月18日 (土) 13時00分

売る楽しさ、売れる喜び!良いですね。
今の課題はデータ活用。
活用と言えど心構えで結果に雲泥の差が出る。
昨年のデータは指針としては大切。
でも指針通りに売場作りをしたら大外れも無ければ大当りもない。現状は小外れかな(笑)。
季節変動やコロナの影響、特に飲食業や旅行業の復活による内食縮小、値上による買溜め需要・・・
忙しいからと言ってデータ任せやAI発注任せと言った魂の抜けた売場にお客様は感動するだろうか?なら目的買い主体のEDLPスーパーにすれば良い。
売る楽しさとは昨年のデータを元に今年はどの様な視点や仕掛けでお客様を躍らす事を考える事であり結果に一喜一憂する。
個人的には劇場形スーパーが好きですしEDLPスーパーに対抗出来るのはこれしか無いと思ってます。以前からてっちゃんも述べていられるように店舗はオーケストラであり店長は指揮者。
指揮者の熱い想いをプレーヤーが受け止め最高の演を奏でお客様を共感させる。
人間の心理は芸術だろうが商売だろうが5感で決まるのですから相通ずる事は多いですね。
私がリーダーならそんな事を共有出来るメンバーを育てたいですね(笑)。

投稿: dadama | 2022年6月18日 (土) 09時01分

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