リアル店舗として
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
昨日は、リアル店舗としてのチェッカーコンテストの在り方を書いた。
今日はリアル店舗として何を打ち出すのか。
そんなテーマで書いてみた。
小売の分業が進む昨今。
従来はリアル店舗という前提での商売の磨き込みを実践してきたのであるが、昨今はリアルとバーチャルでの小売りの分業が進み、そのトータルでの小売業の業績追求の時代となってきている。
とは言ってもリアル店舗自体の強みは以前として重要。
いや、逆にリアル店舗の強みが認知されているから、その前提でのバーチャルであるネットビジネスを有利に進めることが出来るのだろうと思うのである。
リアル店舗の強みとは何か。
何か?、という問いよりも、どこにその強みを見出し、磨き、差別化していくかという視点のほうがより実践的であろうか。
リアル店舗の強みをどこに見出すべきなのか。
リアルであるという意味は、実際にという面である。
実際に、その時に、その売場に、という意味。
よって、リアルにそのお店に、その売場に、その時間に行かなければ、というリアル感。
そのリアル感が常にそのお店、その売場にいけば発見できるという存在価値があるかどうか。
その期待感がリアル感の根源である。
行って見なければわからない。
常に売場が変わり商品が変わる。
それがリアル感。
売場には、定番という、いつ行っても同じ場所に同じ商品が確実に品揃えされているという目的買いを満足させる売場の維持という役割がある。
しかし、逆の視点でみれば、いつ行っても毎回変化のある売場と商品が陳列されており、その意外性と感動もリアル感の重要性であると言える。
その両面がしっかりと実践されていることがリアル感。
よって、その両面を同時に追求していく必要があろう。
しかし、世の中は徐々に目的買いをするネットスーパーやAmazonという存在感が高まってきているのも事実である。
リアル感の位置づけが変化していくことも予想できる。
先ほど挙げた上記二つのリアル感の中で、変化であり意外性である部分のウェイトが高まっていくことが今後の方向性として予想できるのである。
リアル店舗の強み。
それは、やはり生鮮の強みであり、鮮度、品質、変化、そして価格で、行ってみて初めてそのリアルに存在するお店の良さがわかるという存在に磨きをかけていくことが、リアル感を磨くという方向性なのではないか。
それがディスティネーションストアとしての存在となっていくのである。
そして、普段からの売場の経験値が、ゴールデンウィークでの期待値となり、更にそこでの経験値が次のお盆商戦への期待値となって、イベント毎に強くなっていくお店となるのである。
GW商戦の反省を次への期待値へ磨いていきたいものである。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
次回は5月18日(水)の開催となります。
競合対策セミナーの予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
自店の業績を左右する競合店。
そんな存在である競合店に対しての対策セミナーを通して、
競合店からの顧客の吸引と維持を学んでみませんか。
競合対策セミナーの予告編の動画はこちら
4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
4月6日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は5月11日(水)を予定。
動画で見る「52週MDセミナー5月編」
①52週MDセミナー(データで見るチャンスの在りどころ)
②52週MDセミナー(涼味麺の合同展開と軟皮果実の展開)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①競合対策セミナー②
日時:2022年5月18日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
競合対策セミナー②の申し込みはこちらから
*全セミナースケジュールはこちらでご確認を
食品商業5月号が発売されました
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
まさに「売る楽しみ」そして「売れる喜び」を店舗内で楽しんでいる典型ですね。それがリアルに来店されるお客様にも伝わって、結果的に大手競合店の攻勢にも不動の地位を築いている。私たちの周辺にそのような事例がどんどん出現していますね。
投稿: てっちゃん | 2022年5月15日 (日) 00時33分
今日もとあるスーパーの話で失礼します(笑)。
あちらのFBにカップ麺を鬼積みされてたスーパーの投稿がありました。それもパートさんが創意工夫して陳列したと。結果はさておきあのような自律的行動を如何に芽吹かせ育てて大輪の花を咲かせるのがリアルな売場の実現に結びつくのでしょう。標準化、仕組化、作業効率化=ロボット化、工場化に邁進する大手に対抗できる最大の差別化の武器は人の可能性やモチベーションであり、出る杭は打たれるような人時生産性を尺度にする職場に楽しさはあるでしょうか。綺麗事でもあるべき姿でもなくお客様様も従業員も「スーパーは楽しくなきゃ」ですし、価格軸、商品軸に勝るとも劣らない課題でありリアル店舗実現には最大の武器ではないでしょうか。
投稿: dadama | 2022年5月14日 (土) 09時06分