チャンスは待たない
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
苦あれば楽あり。
そしてチャンスは待ってはくれない。
過去2年間のコロナ禍。
今から振り返るとそれは「楽」という領域だったのであろう。
特需と言われるほどの需要の高騰。
それは、コロナ禍による内食化がもたらした需要である。
一億総内食化。
そして人流の抑制も、外食や外泊を避け、内食化が極端なまでに偏った。
そして今その反動が来て「苦」の局面を迎えようとしている。
楽あれば苦あり、の苦の局面が目の前に迫っている。
いや5月後半からその局面が一気に表面化しているという表現であろうか。
特に都市部の小売業界が厳しい。
という一般論であるが個別にはどうであろうか。
それが問われているのであろう。
そしてコロナ過という今世紀最大の食品小売業界のチャンスという場面がこの世から過ぎ去ろうとしている。
当初はコロナ感染に対する認識も少なく相当苦労しながらの運営であった。
しかしそれとは裏腹に、食品小売業(食品スーパーマーケット)には多くのお客様が来店し、多くの食材を購入して頂いた。
結果としての売上と利益の増大。
そのチャンスという場面で、その後のアフターコロナの時代に向けてチャンスをどう摘み取ろうとしてきたか。
その行為がこれから問われていくのである。
5月の現状を見ると、相変わらずの客数減という来店頻度。しかし従来の客単価の急減なアップが見込めなくなってきた現実。
この業界の本来の目的である客数増への行為が再び求められる時代。
客数増への行為に対しての、一番大きなターゲットは何か?。
それは取りも直さず「競合店」の存在。
特に、一番影響を受ける競合店を明確に絞って対応していくことが重要となる。
そしてそれをこの二年間で継続実践してきたか。
答えは「否」である。
“そんな余裕など無かったよてっちゃん”
そのような回答であろう。
しかしそれも企業差は大きいし個人差も大きい。
地道に実践しながら、毎月のPDCAのサイクルを回し続けた企業もあり、個人もあるであろう。
今年はそのギャップが大きく分かれる年となるのである。
チャンスとはそのように、後から思い出すと
“あの時のあのチャンスをモノにしておくべきだった”
と後悔するのであるが、過ぎ去った後にはそのチャンスという尻尾だけがみえるのが関の山だ。
今目の前の変化がチャンスなのである。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
次回は6月22日(水)の開催となります。
競合対策セミナーの予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
自店の業績を左右する競合店。
そんな存在である競合店に対しての対策セミナーを通して、
競合店からの顧客の吸引と維持を学んでみませんか。
競合対策セミナーの予告編の動画はこちら
5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
5月11日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
52週MDマネジメントセミナー(6月編)ダイジェストの視聴はこちら
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は7月編を6月8日(水)に開催予定。
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①52週MDマネジメントセミナー(7月編)
日時:2022年6月8日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます
*52週MDマネジメントセミナー(7月編)の視聴申し込みはこちらから
食品商業6月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
この二年間に新店を開店した企業と受けに回った企業の格差が今年のなって大きな開きとなってきたような感じがしますね。そしてそのイメージのままお盆商戦へと向かうのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2022年5月28日 (土) 08時01分
コロナ禍=不況と考える方は多いと思いますが飲食業や旅行業を除けば全般的に好況だった現実。
更に追い討ちをかけたロシア騒動からの資源高騰&値上げラッシュ。公共事業のように仕入値上分を売価に反映出来れば良いのですがそこがこの業界の泣き所。ディスカウンター然りSM然りこの2年間に自社のポジショニングを確立させる事が出来たか・・・うさぎと亀の寓話が現実となる予感がします。
投稿: dadama | 2022年5月27日 (金) 20時37分
k,kさん、コメントありがとうございます。
やはり鮮魚部門は「鮮度感」「季節感」そして「シズル感」でしょうか(笑)。
そのシズル感は鮮魚を知り尽くさねば感度が高まらないでしょうし、そしてお客様にウケるシズル感とはどのようなものか。それを経験した人間から如何に学ぶか。従来は部下が学ぶ時代でしたが、現代は部下だろうが上司だろうが関係なく経験者に学ぶ時代。それを組織の論理で上から目線となった瞬間にチャンスは過ぎ去っていくのだろうと考えております。
投稿: てっちゃん | 2022年5月27日 (金) 14時41分
GW明けからじわじわと昨対比を落として今やギリギリの状態です。手撒き単独チラシや本部主導のやらされ夕市をやってますが特に効果は上がってません。そんな中でシズル感たっぷりのとれたて限定販売が効果的に思います。先日瞬発力で売ることをあちらの会でコメントしましたが、先日第2段を実行して1時間で単品で売り上げの7%を値引き無しで販売出来ました。これには店長もびっくり顏でしたね(笑) 臨場感たっぷりに、そして江戸時代から続く魚の売り方。活気、集客、限定、それから殺気(^_-)-☆ あらためて大事だと思いました。バイヤーに数を増やされないように大事に販売していきます
投稿: k,k | 2022年5月27日 (金) 12時48分