チェッカーコンテスト
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
企業内や業界内でもいろいろなコンテストがある。
調理技術コンテスト。
売場大陳コンテスト。
単品量販コンテスト。
そんなコンテストに混じって、従来から行われていたコンテストとして、
レジチェッカーコンテストも存在する。
そして、この日の為に各企業や各店舗で出場者を決定したり、決定した出場者が仕事の合間にレジチーフとチェッカーコンテストへの練習を重ねたりしている。
ある意味一つの目標でもある。
お客様がレジに並んだ瞬間から演技がスタートし、普段の会話やお客様とのやり取りからのレジの対応と同時に、商品のスキャニングスピードも問われるという、なかなかハードがコンテストを実施している企業もあろう。
全てはレジとチェッカーが存在するという前提でのコンテスト。
しかし、現実には各社各店のレジは無人化が進み、またはセミセルフと言って、会計だけは別途お客様が自ら清算を行うスタイルに変化してきているのである。
私がかって所属した店舗は全て有人レジであった。
しかしそれは、新店が故にレジの人員も豊富に存在したし、レジの機械も新品が故に企業内のセミセルフ化の順位も下位の方に位置付けられていたからである。
よっていずれはセミセルフに変更されるであろう。
という具合に、従来から継続してきたチェッカーコンテストという演技手法も、レジを通したコンテストという前提を変えなければならない時代に来ているのである。
さて、どのように変えていこうか。
私がそれを今目の前の業務として携わっているわけではないが、やはりリアル店舗としての強みを磨いていけるようなコンテストとして存続させていくべきであろう。
リアル店舗としての強み。
それはリアルな店舗内にリアルに来店されるお客様に対して、リアルに存在する従業員がリアルに目の前の陳列されている商品で接客技術を磨くという前提であろうか。
従来であれば、お客様は最後に必ずレジを通って清算をした。
しかし今は必ずしもレジを通らなくても清算が可能な時代であり、またチェッカーというレジ従業員との接触の無い無人レジで自ら清算する時代である。
従来からのコンテストをどう別の視点に置き換えるか。
リアル店舗の強みを磨くという視点で考えれば、その日その時間にその売場に陳列されている商品を通した接客場面でのお客様とのやりとりをテーマにしたコンテストという手法が一つ頭に浮かんでくる。
リアルな店舗の強み。
それはその日、その時間に、今目の前に存在する商品に対する「強み」を接客場面でどうリアルなやり取りが出来るかという視点となる。
それがリアル店舗の強みの発揮の仕方ではないだろうか。
それはもはや、レジ従業員の仕事という領域から、各部門担当者全員の領域として捉えなければならないのである。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
次回は5月18日(水)の開催となります。
競合対策セミナーの予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
自店の業績を左右する競合店。
そんな存在である競合店に対しての対策セミナーを通して、
競合店からの顧客の吸引と維持を学んでみませんか。
競合対策セミナーの予告編の動画はこちら
4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
4月6日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は5月11日(水)を予定。
動画で見る「52週MDセミナー5月編」
①52週MDセミナー(データで見るチャンスの在りどころ)
②52週MDセミナー(涼味麺の合同展開と軟皮果実の展開)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①競合対策セミナー②
日時:2022年5月18日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
競合対策セミナー②の申し込みはこちらから
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
最近、とあるスーパーの事例が多いような(笑)。
リアルな店舗の強みをどう引き出していくか。やはりリアルな人間同士のコミュニケーションを抜きには語れないでしょうね。レジ清算業務が軽減されていくなか、従業員の存在意義を見直していかなければなりませんね。
投稿: てっちゃん | 2022年5月14日 (土) 07時39分
今日もとあるスーパーの話で失礼します。
そのスーパーは作業標準化が徹底されており、営業時間中に従業員と接する機会は少ないのですが、接客せずとも商品管理を徹底すればお客様はストレス無くお買上頂ける。パット見は非常に無機質な売場であるのに何度か視察し客目線で見れるようになると商品が見やすく選びやすく買いやすい。事実買上点数が高いらしいです。
クロージングのレジは全国屈指のおもてなしサービスで気持ちの良い清算が出来る。
売場が無機質なだけにレジ応対の親切丁寧さが一層際立つ仕掛け(笑)。
このスーパーは絶対セルフレジ化はしないだろうし、若い女性が多いという事は待遇も良く働き甲斐を感じられるのだろうなといつも感心しています。同質化と差別化・・・レジ部門にも言えるのでしょうね。
投稿: dadama | 2022年5月13日 (金) 17時12分