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2022年5月 3日 (火)

組織に埋もれて

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


組織。

  今更言わずもがなであろう。

人間社会自体が国であり県であり市町村でありが、組織体である。
更には、自らの属する企業や部門、店舗という存在になると、組織という認識が非常に高まってくるであろうか。

  そしてそれは人類の誕生以前から存在していたのである。

今日は、酒井譲さんの「リーダーシップ進化論」のお勧めである。

  酒井譲氏。

この本でも「初めての課長の教科書」を紹介している。
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そして、今日は彼が最近「リーダーシップ進化論」なる本を出したのである。

「リーダーシップ進化論」
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そしてこの出版にあたり、YouTubeにてこの本の説明とグロービスのコンサルとの対談をアップしているのでご紹介したい。

YouTube「リーダーシップ進化論」

  リーダーシップ。

我々業界でも他業界でも頻繁に使われる用語であり、個人的にはリーダーシップを発揮できる人間になりたいという願望は強い。

  ところでリーダーシップって?。

そう問われると、いろいろな回答が出てくるであろうし、同じ業界内でも企業が異なればまた変わった認識になっていることもあろう。
  
  私的には「組織を牽引していく力」。

そう、簡潔に認識している。もっとも牽引する力なのか手法なのかパワーなのかはいろいろな表現方法があろう。
とは言いながら、このYouTubeの冒頭に出てくるリーダーシップの歴史について語った部分が意外に衝撃を受けるのである。

  「群れの法則」。

群れの法則とは、例えばペンギンは外敵から身を守る為に、群れをつくるのである。

  わが身を守るために出来るだけ群れの中で目立たない存在になること。

それが群れの法則なのである。

  よって群れの法則では目立ってはいけないのである(笑)。

出来るだけ群れの中に入り込み、ひっそりと周囲のぺんぎんと同じ速度で行動し、同じ方向へ進み、同じ形態をしているのである。

  それでもこの中にはリーダーが存在する。

そのリーダーが瞬時に外敵に一番安全な歩行へ群れを導くのであるが、そのリーダーの行動を見ているのは他の5%程度のペンギンであり、リーダーの指示通りに同じく行動すると、それを察したすべてのペンギンは瞬時に同じ行動をとり、ぶつからずに方向を変えて逃走するのである。

  外敵から身を守るために群れて目立たない行動を組織的に取るのである。

これが我々がの祖先のリーダーシップのスタート地点であるということ。
そう考えると、もともと人間の本来の姿とは、組織内で群れをつくり、そしてその群れの中で目立たぬようにひっそりと仕事をする姿が本来なのかもしれない(笑)。

  そして現実にそういう行動を取る方もいるであろう。

それは、古来の人間の歴史を踏襲しているのかもしれない。
しかし人類は群れの法則から進化し、外敵から逃げるという選択を捨て、外敵に対して立ち向かい、そこに道具という武器を開発し、群れの法則を進化させたコミュニケーションの能力を進化させて連帯にて外敵を攻撃する手法を身に付け、そこでも群れの法則とは違ったリーダーシップを発揮することが求められ、リーダーシップという存在の行動を変えてきたのである。

まずは群れの法則が人間本来がDNAとして持つ姿なのだということをしらなければならないと思うのである。

  そこからどのような歴史を刻んでリーダーシップが進化してきたのか。

それがこの本には記載されているが、これからわたしもじっくりと読んでいこうと思うのである。



PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
 次回は5月18日(水)の開催となります。
 競合対策セミナーの予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
 自店の業績を左右する競合店。
 そんな存在である競合店に対しての対策セミナーを通して、
 競合店からの顧客の吸引と維持を学んでみませんか。

  競合対策セミナーの予告編の動画はこちら
  4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 
4月6日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
 以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
 次回は5月11日(水)を予定。

 動画で見る「52週MDセミナー5月編」
  ①52週MDセミナー(データで見るチャンスの在りどころ)
  ②52週MDセミナー(涼味麺の合同展開と軟皮果実の展開)

是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。

今後のセミナーのご案内
①52週MDマネジメントセミナー(6月編)
52md6
日時:2022年5月11日(水) 13:00~14:30
定員 :30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
    店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
受講料:法人15,000円(30名まで)
    個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催)
  ※後日アーカイブ配信あり
  ※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
52週MDセミナーの申し込みはこちらから


②競合対策セミナー②
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日時:2022年5月18日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
    店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

 ※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
競合対策セミナー②の申し込みはこちらから

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コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
「はじめての課長の教科書」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596146/tetu0358-22
ブログでも紹介していましたね。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_a0ed.html
この本は非常に実践的で具体的でしたね。とても欧米の教科書的なマネジメントの教本ではなく、現場で現実に生身の人間同士の組織における組織論とでもいうべき内容で、私もこの本から学ぶ部分と視点を身に付けることが出来ました。
「リーダーシップ進化論」は人間のリーダーシップの推移を学ぶことができ、今後の人生に大いに活かせると思いますよ。

投稿: てっちゃん | 2022年5月 3日 (火) 15時42分

かおるです。
当ブログで紹介されていた「はじめての課長の教科書」を読んで大変刺激を受け、読みかじりの知識を当時受け持っていた青果部門の担当者研修に取り入れていたのを懐かしく思い出しました。
群れのなかにはリーダーのコントロールから離れ気ままに振舞うものが一定数居り、群れに敵対しない限りリーダーもこれを許容する。
dadamaさんの仰る如き有事の際に群れを救う機転をもたらすのは彼らアウトローなのかも。
リーダーに必要なのは群れを統べる統率力と同時にアウトローを許容する度量なのかもしれません。
ご紹介の本、ぜひ読んでみたいです。

投稿: かおる | 2022年5月 3日 (火) 14時07分

dadamaaさん、コメントありがとうございます。
リーダーシップ変遷の中での、初期のリーダーシップを表現したのがペンギンの群れの法則なのでしょうね。しかしその中にあっても、目立たずにリーダーシップを発揮してきたペンギンの世界。これを人間に例えると、そのリーダーシップはこの数億年の間に進化を繰り広げ、目立つ、分かりやすい、そして言葉という武器を使って明確に具体的に組織を導く手法を身に付けていったというべきでしょうか。そして今は目立たない論理から、如何に目立って他者との違いを明確にして、より多くの顧客に買い物の楽しさと利便さと医食同源を提供出来るかにリーダーとしての方向性を依存しているのではないかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2022年5月 3日 (火) 13時59分

ペンギン(笑)。鳩も同類でしょか(笑)。
寄らば大樹の陰、長いものに巻かれる、烏合の衆・・・大切な処世訓ですし2-6-2の法則でも6割は目立たず大きなプレッシャーや傷を負わず人生を全うするのですから。
然しながら最近は突風で大樹が倒れたり、コンドルに襲撃されたり、群れが散り散りになる事もありますから自分で生き抜く備えも必要ですね。

投稿: dadama | 2022年5月 3日 (火) 12時49分

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