アフターコロナの到来
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
いよいよ、アフターコロナの時代が到来か。
そう思わざるを得ない状況になってきたろうか。
感染者数が極端に減少した訳ではない。
またワクチンや飲み薬が急速に出回ったわけではない。
しかし世の中の空気がその方向へ向かっているのは間違いない。
特に、政府や行政の指導が、このGWから明確にその方向へ動き出してきたと思われる。
世界の動向と連動した国内の空気とその動き。
マスク着用の見直しが政府から示されたところが大きな変化であろうか。
そして都市部からそのような行動が為されていくであろう。
それに伴い、外出、外食、旅行等の行動が増加し、2019年以前の週末の行動、イベント時の行動、そしてお盆時の行動が大きく変化していくのは明らかである。
GWの動きから今年のお盆商戦は大きな変化がもたらされるであろう。
従来からの客数減、客単価大幅増による、食品小売業界の特需が全般的に終焉し、再び厳しい競争の世界へと突入していくのは明らかである。
更に追い打ち掛けるようなコスト高。
商品原価であり光熱費であり運送費の大幅増。
この二年間の利益が一気に吹っ飛ぶリスク。
それがお盆商戦以降から我々業界を津波のように襲ってくるに違いない。
それが、今年度スタートの3月、4月の業績に思いっきり反映されているのではないだろうか。
そこに客単価の減少。
従来の買い溜めは大幅に減少し、冷凍可能な商品と不可能な商品の選別が進み、肉類や魚類の冷凍化は減少し、やはり生で美味しく食するという食材の餞別が進むのではないだろうか。
それもこの二年間で学んだ消費者の経験値。
“やっぱりこの食材は冷凍してはいけないなぁ~”
そうやって冷凍化される商品とされない商品が分かれていくのである。
そして、そこにガソリン高という減少が長引き、客数減は以前として継続されていく。
昨今の精肉部門の不振は、まさに買い溜め需要の減少に他ならない。
再び適量が見直されている現実。
3月4月の業績を振り返ると、原価高騰による荒利率の低下。そして売上不振による荒利額の低下が現実となり、そこが今後の大きな課題として降りかかってきている。
それも全国的な波として。
客数という基盤を安定させ、そして点数、単価を如何に維持させていくか。
そして、そこに利益の安定という攻めと守りのバランスを保った商品計画が求められるのである。
とは言っても守っていては縮小均衡に落下するだけ。
この業界は昔から、「攻めながら守る」企業だけが生き残ってきた。
よって販売力が最後までついて回るのである。
販売力が無ければ、利益の取れる商品や高荒利の商品を売りこなすことは出来ない。
その販売力があって初めて、利益ミックスが可能なのである。
しかし、過去の二年間は黙っていても売れた時代。
それも大型商品が売上をたかめてくれた。
その成功事例が通じなくなる今年後半。
まとめて売れる商品と適量で回転される商品。
それを如何に区別して、商品の鮮度や味、そして特性を理解した中での生鮮の販売計画が求められるであろう。
そこに利益額を高めていく販売力を駆使した単品量販術。
それが今年のお盆商戦で問われるのである。
PS
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参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
株価で企業の未来を判断する。今までそのような視点で株価、特に個別の株価を考察するという視点は無かったですが、それが正しい市場評価として認識しなければなりませんね。とは言っても、株価自体が投機的な動きもするので、株で儲けようとすると我々の投資対応では間違いなく大損するので、自らの投資行動には連動しませんが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2022年5月26日 (木) 12時25分
最近株価の話題が多いですが投資してる訳で無く株価は将来の業績を折込ながら動くので勉強になりますよ。上場してる一度百貨店とディスカウンターや価格軸と商品軸のスーパーのチャートを比較してみて下さい。
既にコロナ以前よりも下落している企業もかなりある=コロナ特需どころかコロナ前より厳しくなると言うのが経済界での評価でしょうか。
一気に業績悪化、経営破綻のリスクがこれからの3年間であると感じます。「コロナは時間を早める」お客様に共感して頂ける施策を爆速で実践して結果を出さねば、企業淘汰は一気に進むと感じます。最近の茨城、千葉のように・・・。
投稿: dadama | 2022年5月26日 (木) 12時20分