地域性
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
コンサルになって気づくこと。
地域性の違い。
以前に現場で店長をしていた時代にも、店舗毎の地域性の違いによる商品動向のギャップや競合店の違いによる商品動向のギャップを感じてはいたが、九州や四国といった地域の品揃えを見ると、従来の地域性という概念が一気に吹っ飛ぶ感覚である。
特に入口入った直後の果実の品揃えの違い。
この時期は柑橘類の展開が各店とも盛況であるが、これにも地域性の違いは明確である。
関東方面であれば苺から輸入果実がメインとなる時期。
しかし九州四国方面では苺は不動としても、やはり国内柑橘類を重点的に販売しているのである。
小夏?。
その前は文旦が売場のメインに位置していた。
やはり産地周辺となるとそれらが主力となるのであろう。
小夏、せとか、紅マドンナ、文旦、スィートスプリング、ポンカン、日向夏、カラマンダリン等々。挙げればキリがない。
それだけ、当地の気候と相まって豊富に生産されるのであろう。
それが関東以北ともなれば、どうしてもこの時期の果実は苺メインから山形のさくらんぼまで多少の時間差が生じるため、一端は輸入果実に頼る部分がある。
そして茨城のメロンが登場して売場を占めるようになるのである。
よって、この時期はいまでは年間果実の様相が高いキウイフルーツが期間を通して売場を占める確率が高まるのである。
多少、そこに地域性を感じながら今までずぅ~っとその繰り返しの52週を送ってきたのであるが、ここにきて果実の地域性がこれほどまでの大きな差があることに気付いたのである。
彼らにメロンと言ってもあまりピンとこないであろう。
ましてや、さくらんぼと言っても、食べたことが無いという返答かもしれない。
東北の福島、山形、青森で生産される果実を、私は52週の旬として取り上げてきたが、日本という国の中でそれはある一部の地域性であったのかもしれない。
特に柑橘においては西日本がやはり本場である。
そして、実際にそれを主力として販売しているエリアの店舗に並ぶそれらの商品は、アイテムもSKUも豊富であり、そしてなにより美味い(笑)。
これが地域性の本質なのであろう。
地域性とは、そこに味という本質が必ず存在するのである。
だから売れるのであり支持されるのである。
そう考えると、その地域性をもっともっとアピールして売り込むという本来の使命に立ち返るべきなのかもしれない。
そして今年のこの短い旬をお楽しみくださいというメッセージ。
これが果実に販売においては重要なキーワードではないだろうか。
来年までこの美味しい果実の味は味わえない。
だからこそ、しっかり旬を提案して、リピーターを創造していくことが大切なのであろう。
PS
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日時:2022年5月11日(水) 13:00~14:30
定員 :30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
受講料:法人15,000円(30名まで)
個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催)
※後日アーカイブ配信あり
※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
52週MDセミナーの申し込みはこちらから
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日時:2022年5月18日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
競合対策セミナー②の申し込みはこちらから
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
ハイパーローカルのそれぞれの旬を把握し、今が一番美味しいという表示と短い旬故の今しか無いという希少性をしっかり打ち出せば、その経験値が次第にお客様に身に付いていくのではないでしょうか。それが旬に強い部門、お店となっていくのだろうと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2022年5月 6日 (金) 14時48分
祝日で2連発のお題ですか(笑)。
地域性、特にハイパーローカル商品は個店での数値が違いますから物流等チェーストアの仕組みに縛りがある大手にはなかなか手が付けにくい商材ですね。本部バイヤーの棚割で商品リベートも決まる裏事情も絡み(笑)。
ハイパーローカルは地域スーパーの差別化の武器になり得ますよ。
投稿: dadama | 2022年5月 5日 (木) 08時26分