急激な客数減
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
今日は52週MDセミナー開催日。
ご参加の方はよろしくお願いいたします。
4月から5月にかけての各企業の状況が見えてきた。
特に客数の不振が目立ってきたように思われる。
もっとも、コロナ禍という環境において、来店頻度が低下し、逆に一回当たりの買い物金額が大きく伸長し、客単価が上昇して客数減をカバーし、その構図で売上金額が上昇し、安定してきたこの二年間のトレンドであった。
しかし4月においては客単価が低下。
よって、売上減の要因としての客数減が大きな要因として目立ってきたのであろう。
ゴールデンウィークという特殊な連休というイベントの到来で、一時は一部地方では客数増もあったと思われるが、ゴールデンウィークが過ぎ去ると、また元の厳しい来店客数減に悩まされる日々が続いくであろう。
なぜに客数減が続くのか。
それはもはや当然であろう。
買い溜めに慣れ。
大容量の量目に慣れ。
冷凍品の購入に慣れ。
リモートワークに慣れ。
ガソリン高騰に慣れた毎日。
そして、そろそろコロナ禍という未曽有のウィルスの脅威にも慣れてきた昨今、このゴールデンウィークにも現れたように、外出、外泊、外食という、ここ数年味わえなかった新たな行動欲求が生じてきたのであろう。
しかし一度体験したコロナ過での「慣れ」。
上記のいろいろな慣れは、当面は解消しないであろう。
買い物頻度の低下という慣れ。
これが結果的には客数減という数値となって日々の我々のPOSデータ上に記録されていくのである。
特にガソリン高という逆風の影響は大きい。
よって、ガソリンもポイントが付く日やキャッシュカードでの購入頻度が高まっていくであろうし、各企業で取り入れているポイントカードを利用した各種サービスの付加が今後ますます増えていくのではないだろうか。
客数減にどう対応していくのか。
おそらく、この二年間で各企業とも定例の折り込みチラシを削減してきたのも大きな要因ではないだろうか。
だからと言って再び折り込みチラシの投入には戻らないであろう。
チラシを入れずに客数増を図る。
時間はかかるが確実な手法でもある。
毎日決まった時間、毎週決まった曜日、毎月決まった日に確実に実施する商品企画。
このことによって、毎日、毎週、毎月の定例日には確実に集客力が高まっていくという原理をどう活かしていくか。
しかし最終的には集客力を背景にした魅力ある売場の実現が重要。
集客とは一時の来店頻度。
その来店頻度をどう次へつなげるか。
集客と同時にその次へのステップへの売場作りをしていかないと、次への期待感は生まれない。
その相乗効果が重要なのである。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
次回は5月18日(水)の開催となります。
競合対策セミナーの予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
自店の業績を左右する競合店。
そんな存在である競合店に対しての対策セミナーを通して、
競合店からの顧客の吸引と維持を学んでみませんか。
競合対策セミナーの予告編の動画はこちら
4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
4月6日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は5月11日(水)を予定。
動画で見る「52週MDセミナー5月編」
①52週MDセミナー(データで見るチャンスの在りどころ)
②52週MDセミナー(涼味麺の合同展開と軟皮果実の展開)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①競合対策セミナー②
日時:2022年5月18日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
競合対策セミナー②の申し込みはこちらから
*全セミナースケジュールはこちらでご確認を
食品商業5月号が発売されました
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
確かに時代の先端を行っているかもしれません(今は)。但し、いつの間にか周囲が逆方向を向いてしまっている場面にも出くわしました(笑)。いつ何時アウトローになっているかもしれない昨今。しっかりと潮流を把握しなければいけませんよ(笑)。
一先輩からのアドバイスどす。
投稿: てっちゃん | 2022年5月12日 (木) 17時54分
最近は当社でも、頻繁に買上点数や買上率といった言葉を耳にします。あちらの会では何年も前から買上点数や買上率、ゾーニング等について議論されていたので、正直な話ですが、何を今更言っているの?という感じです。あちらの会の凄さを改めて認識しました。あちらの会は時代の先を行ってますね。
これからも学びを深めていきたいです。
投稿: sakae | 2022年5月12日 (木) 14時18分
k,kさん、コメントありがとうございます。
なかなか理解のある店長さんですね(笑)。おそらく自らも同様の悩みを抱えながら部門担当者の経験をしてきたのではないでしょうか。そしてk、kさんのような部下との関係作りからの共有の精神が、組織マネジメントを確立していくのだろうと思います。
投稿: てっちゃん | 2022年5月11日 (水) 09時22分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
現場の一人一人の販売意欲が根底のこの業界ですからね。そしてその意志をどう育成していくかが従来からのこの業界のマネジメントであり、共有なのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2022年5月11日 (水) 09時17分
先日、店長が転勤して新たに副店長から昇格した新店長が赴任してきました。意外と私と相性が良いです(笑) 他の若いチーフからも笑顔がふえたね~っと言われる始末(;^ω^) 売り上げ高い日はやるだけやって普段は守って早く帰宅体制ですが構成比も上がって良い感じです。やはりしかめっ面で管理管理と言われると鮮魚の人間は心の蓋を締めてしまいます。客数減はこれからですが当社他店にはない魅力を自店にて発揮できればな~っと。これが新店長の考えです。 コンプラ違反(就業含めて)は絶対許さないけど会社のマニュアル、特に常識、暗黙の了解は壊してもお客様が喜んで、粗利、売り上げ取れるならその方向で走っちゃって!っとも言ってますので楽しみに仕事ができますね~ やはり昭和人間はモチベーション上げてもらえばやることはやります。特に鮮魚は(笑)
投稿: k,k | 2022年5月11日 (水) 06時27分
今日もとある店舗の売場をぶち壊し(笑)ただ今帰宅致しました。
客数(レジ客数)減ったなら来店された方に一品でも多く(部門客数)買って頂く売場見直し。
コロナ禍で悪阻化にされた基本の徹底やデータに基づく当たる確率の高い売場構築。
客単価は値上もありデータ的には良い数値に見える場合もありますが部門支持率が低下の兆し。
緊張感を持って取り組まねばですね。
投稿: dadama | 2022年5月11日 (水) 00時11分