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2022年4月11日 (月)

急激な気温上昇

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


この週末の全国の気温の上昇が飛んでも無かった。

  一気に25度以上の気温を観測。

5月上旬の気温という。

  まさに初夏である。

近年の傾向ではあるが、この気温の寒暖差はどうなっているのであろうか。

  従来の日本は春と秋が長かった。

梅雨入り前までは春の陽気、そしてお盆後からは急速に秋の気配に支配されていき、11月後半からは雪の気配を感じながら(東北地方以北)の春夏秋冬であったが、昨今は逆に春と秋が極端に短くなってきたように感じる(いや間違いなくそうなっているであろう)のである。

  しかし商売はそれに応じなければならない。

特に今の季節は徐々に気温が上がっていく時期。

  そんな時の食生活は一気に変動してこよう。

そして、グロサリーを中心に涼味と言われる食材が売場を占めてくるのである。

  刺身こんにゃく。
  ところてん。
  中華調味料。
  清涼飲料水。
  絹豆腐類。

等々グロサリーの涼味食品が売場に陳列されはじめていく。
そこに、青果の薬味類がコーナー化されて付加されていくのであるが、おそらくここ数日でこれらの食材の購買頻度が相当高まったのではないだろうか。

  そこにしっかり手を入れて発注精度を高める。

これが非常に需要となるのである。

  なぜか?。

定番価格で購入されるからである。
定番価格で購入されるということは、黙っていても利益貢献度が高まるということである。

  定番の発注精度は利益の根源。

ということである。
そしてそれは、52週MDを継続していくと見えてくる商売の原理原則でもある。

  従来は徐々に気温が上昇していたから大きなギャップは無かった。

しかし現代では、このように先月までは意外に低温が続いた3月であり、それが4月スタート段階まで続いていたが、この週末から一気に気温が上昇して、数日前と比較しても10度以上も最高気温が上昇してしまう変動の激しさである。

  人間の食生活は気温と連動するもの。

よって、煮物や汁物といった嗜好から一気に涼味類への欲求の高まりを覚えるものである。

  そのようなタイミングでは本部主導であり上司主導が重要となる。

それを52週の繰り返しで経験している人間が先手を打って情報を発信しなければならない場面であるということだ。

  しかしそのようなタイミングはそうそうは無い。

気温上昇時と気温低下時の、年に数回のことである。

  そしてそれを経験してからの担当者の発注数量が変わるのである。

そして一度25度を経験すると、次は30度の経験をどのタイミングで体験するか。
そしれそれに先手を打って、どうそのタイミングに先手を打てるかでもある。

  更に言えば意外に北日本の気温上昇が極端であるということ。

今回も、四国や九州よりも名古屋、関東、東北での気温上昇の方が激しいのである。

  先日まで小雪のちらついた東北地方が一気に25度を超えるのである。

よって、そのようなタイミングでの対応力は意外に北の地域の発注精度のほうが高いのかもしれない。



PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
 その予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
 自店の業績を左右する競合店。
 そんな存在である競合店に対しての対策セミナーを通して、
 競合店からの顧客の吸引と維持を学んでみませんか。

  競合対策セミナーの予告編の動画はこちら 


4月6日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
 以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
 次回は5月11日(水)を予定。

 動画で見る「52週MDセミナー5月編」
  ①52週MDセミナー(データで見るチャンスの在りどころ)
  ②52週MDセミナー(涼味麺の合同展開と軟皮果実の展開)

是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。


今後開催予定のセミナーのご案内。

①第1回競合対策セミナー
Photo_20220323085701 
日時:2022年4月20日(水) 13:00~14:30
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参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

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当方の執筆は以下の通りです。
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お楽しみください。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
要は、その売場を誰が決めるのか、という問いですね。結局は決めた相手が最後まで責任を持って売り込むという維持継続が出来るかどうかということだと思うのです。
そしてAIや上司は決めただけでその後の維持継続はしない。最後まで殺気ある売場を維持できるのは現場の担当者のみ。そこに競争力という力学が生まれるのではないかと思います。

投稿: てっちゃん | 2022年4月11日 (月) 08時27分

気象予想の精度も上がりMDに反映し易くなり更には自動発注にも連動する良い時代になりました(笑)。然しながら誰でも管理出来る売場=欲しい商品は手に入れどウリや楽しさが見えない無機質な売場が増えたと感じるのは私だけでしょうか。効率化、作業標準化で基本のレベルを上げる事は大切。でもそれだけではドラックストアのような魂を感じられない売場ばかりになってしまう。自社の本籍地はどこにあるのか?気象MDも活用法によっては事前に売場を仕掛けられるのですからデータからMDを読み解き売場に魂を入れる事が現場には大切ですしお客様へのメッセージにもなると感じます。楽しさ、ドキドキワクワク感はデータもたれ&陳列だけの売場にはありませんから。

投稿: dadama | 2022年4月11日 (月) 07時26分

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