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2022年4月 9日 (土)

部門を超えたマネジメント

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


以前のブログで「原価高騰への対応」を記した。

  ブログ記事へ

そして、その記事の中で「店長の存在意義」も記した。

  「店長として関連販売による荒利ミックスの推進」

店舗内で部門の縦割りを外して、横割りでの販売計画を立案し、売場展開を実現できるのは店長という存在以外にはあり得ない。

  誰が関連販売のリーダーシップを取るのか?。

そこに縦割りのマネジメントを打破出来た企業は、店長主導の関連販売の導入による利益改善が可能であろうし、そのようなマネジメントを否定する企業はそこでの利益改善は不可能と言える。

  それだけ店舗内での創意工夫を要するのが現在なのである。

これだけ全ての原価が高騰してくれば、部門別での荒利ミックスなど不可能であろう。

  店舗計としての業績達成。

それが問われる時代が到来したということである。

  部門は部門で如何に業績を達成させられるかが問われるが。

とは言っても、現状の値入率から荒利ミックスを図ろうとすれば、売上110%以上を目指さなければ不可能である。

  それを自ら掲げて、店舗へ要求出来るのか。

よって、部門別の売上、荒利額から荒利率の設定を再設定して、店舗計で荒利額を伸ばす方法。

  それは店舗の店長以外は操作出来ない領域となる。

または、店舗運営部長等が現場や営業企画と連動してモデルとしての荒利ミックス案を設定して、店舗へ投げるかである。

そして関連販売にキーワード。

  定番価格の売上ウェートの拡大。

それが関連販売のキーワードである。

  如何に定番価格での点数を伸ばせるか。

価格競争という競合対応はある程度継続しなければならない。
そんな環境の中で、現実に利益を創出していくには定番の欠品対策であり定番価格での販売数量の拡大である。

  よって益々単品量販という位置づけも変動していくであろう。

単なる単品量販であれば、そこに価格競争が必ず連動して付きまとう

  価格競争に巻き込まれない単品量販。

そこにヒントを求めていかねばならない。
価格競争に巻き込まれない単品量販を拡大していくには、自社のみの差別化商品を如何に単品量販していけるか、更にはPB商品を如何に有効に導入して単品量販を図るか、そしてやはり生鮮部門の販売力であろうか。

  ただし商品オンリーの対応には限界がある。

よって、如何に客数増を図りながら、その増加した客数に対しての単品量販であり、単価アップでありを同時並行的に進めていけるか。

  企業として店舗としての総合力を如何に発揮できるか。

それも含めて「店長」という店舗のリーダーの手腕が問われる今期であろうか。



PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
 その予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
 自店の業績を左右する競合店。
 そんな存在である競合店に対しての対策セミナーを通して、
 競合店からの顧客の吸引と維持を学んでみませんか。

  競合対策セミナーの予告編の動画はこちら 


4月6日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
 以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
 次回は5月11日(水)を予定。

 動画で見る「52週MDセミナー5月編」
  ①52週MDセミナー(データで見るチャンスの在りどころ)
  ②52週MDセミナー(涼味麺の合同展開と軟皮果実の展開)

是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。


今後開催予定のセミナーのご案内。

①第1回競合対策セミナー
Photo_20220323085701 
日時:2022年4月20日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

第1回競合対策セミナーの申し込みはこちらから

予告編の動画はこちら

*全セミナースケジュールはこちらでご確認を


食品商業5月号が発売されました 5_20220407153501
 
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
  一時限目 ~ ファイブマネジメント
  二時限目 ~ 52週MDマネジメント

お楽しみください。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
店内で一番お客様の特性を知っているのがレジ担当者というのも分かりますね。
事前の商圏調査とは異なる実客層とのギャップもリアルな顧客調査でなければ把握できないものがありますね。
データとリアルな現場を知る店舗のスタッフの強みを遺憾なく発揮してほしいですね。

投稿: てっちゃん | 2022年4月 9日 (土) 22時39分

今日はとある店舗のイベント応援で一日中レジ後におりましたが定点観測していると店舗の顧客特性が良く見えて来る。偶にはこんな業務で顧客ウォッチするのもまた楽し(笑)。
私見ではありますが店長に顧客特性をコメントしMD軸を修正すべきではと伝えておきました。
久々に丸一日立ちんぼうで足がガクガクです(笑)。

投稿: dadama | 2022年4月 9日 (土) 19時47分

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