都内店舗視察から
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
先日、都内の新店を視察するチャンスに恵まれた。
話題の新店と既存店を5店舗視察。
話題の店舗、話題の新店、話題の企業等を重点的に5店舗視察した。
おそらく業界関係者も多く視察している店舗である。
今現在、考えられる最先端の品揃えを惜しげもなく発揮し、そして人材をこれだもかと投入して商品化した生鮮、惣菜、ベーカリー部門の圧倒的な品揃えと陳列技術。
とても参考になる売場ばかりであった。
都内の一等地という立地の優位性はあるが、それでもここまで先進的な売場作りをするのかと思えるほどの、商品力と販売力である。
それが非常に有効に相乗効果を発揮しているのである。
間口の広い青果部門とその導入口での解放感と果実を重点的に配置した季節感と美味しさ感の演出。
鮮魚部門は圧倒的な鮮度感を演出し、有人対面販売によるコト販売と調理技術による美味しさ感の演出。
精肉部門も圧倒的な牛肉の品揃えによるご馳走感の演出と、ローストビーフ等の縦割りを重視した展開。
店舗演出的には惣菜・ベーカリーは今や最大の集客部門としての位置づけとなったと思われる品揃え。
そしてグロサリーは冷凍食品というカテゴリーの位置づけを大きく変えた品揃えにて差別化を図っている。
そしてそれとは対照的なディスカウンティングなお店。
徹底して愚直に単品量販を図りながらも、店内放送等では顧客の琴線を揺さぶる内容で、来店された普段のお客様に訴える訴求がまた逆に差別化となっているところが面白い。
数を売るという原理原則を地で行くお店。
改めて、我々本来の使命を感じさせられる売り方がそこにはあった。
多少、設備面では老朽化も見えるが、逆に考えれば、これが地方スーパーの姿なのであり、だからこそ今回は最新店舗、最新のコンセプトに則った店舗、そしてこのような原理原則に立ち返った店舗の視察が鮮明に見えてくるのである。
そして最後は競争力のある店舗の視察。
競争力があるという意味では、圧倒的な先進性ではなく、地域の競合店との違いと差をどう追求するかにある。
よって競合他社との比較から競合に対する強さを見なければならない。
競合の強みをしっかり理解し、その強みに対する対応も含めて、自店の位置づけを明確にして強みを発揮したり弱みを克服していく粘り強さ。
それがこのお店の強みなのであろう。
とは言っても、やはり生鮮部門での強みをどう図りながら差別化を図るか。
やはり精肉、そして牛肉の強みは店舗を位置付けるものである。
とは言っても、和牛や国産牛ではあく、普段の食材としての牛肉の位置づけを高める為のアイテムと品揃えと商品化。
ここに特化することで、若年層を取り込み、そして買い溜めも喚起されていくのであろう。
都内の店舗視察。
やはり都内という豊富な人口に支えられた最新店舗は話題の店舗からは、学ぶ部分は多い。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
次回は5月18日(水)の開催となります。
競合対策セミナーの予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
自店の業績を左右する競合店。
そんな存在である競合店に対しての対策セミナーを通して、
競合店からの顧客の吸引と維持を学んでみませんか。
競合対策セミナーの予告編の動画はこちら
4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
4月6日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は5月11日(水)を予定。
動画で見る「52週MDセミナー5月編」
①52週MDセミナー(データで見るチャンスの在りどころ)
②52週MDセミナー(涼味麺の合同展開と軟皮果実の展開)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後のセミナーのご案内
①52週MDマネジメントセミナー(6月編)
日時:2022年5月11日(水) 13:00~14:30
定員 :30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
受講料:法人15,000円(30名まで)
個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催)
※後日アーカイブ配信あり
※流通小売業様以外のご参加はお断りさせていただく場合がございます。
*全セミナースケジュールはこちらでご確認を
食品商業5月号が発売されました
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
都内の新店。
学ぶ部分と取り入れる部分。
自身の理念が明確であることがまずもって大切。そこから見えない部分をどう穴埋めするか。
振り回されずに的確なレールを敷きたいものですね。
投稿: てっちゃん | 2022年4月25日 (月) 20時44分
何れにせよコロナ禍の恩恵を受けた時代から戦争も加わって一気に経費増の時代への突入。
消費者のコストパフォーマンス意識は一気に高まるでしょうし、流されてきた企業と備えてきた企業の差が顕著になる年と考えます。
痺れる環境を楽しまねば(笑)。
投稿: dadama | 2022年4月25日 (月) 17時07分