店長というキャリア
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
明日は当方の52週MDセミナー。
まだ申し込みは間に合いますので、こちらから。
そして今日は店長のキャリアを記してみたい。
店長という職位。
部門担当者としてある程度のキャリアを積むと、部門責任者としての職位が待っている。
そして部門責任者としてのキャリアを積み、将来的に店長やバイヤーとしての期待値がその企業の中で高まると、副店長という職位が待っている。そして副店長となれば大方の人間はいずれ店長として昇格していくであろう。
そして店長として一個のお店を任されることになる。
先日のあるzoomミーティングでこんな話があった。
「店長経験を長く積まれたコンサルっていないんですよ」。
確かにそうかもしれない。
私の知る限りでは「A&Aプランニング」の加藤津代志さんぐらいであろうか。
それだけ、店長経験が長いということは、その概ねの方々はそれ以上のキャリアへと昇格して店舗という現場を離れてい、更に企業内での高みの役職に就かれていく方が多いからであろう。
たまたま当方はそれ以上のキャリアへと行かずに店長経験が長かっただけの話。
しかし今にして想えば、店長という職位に就いて長年同じ役職でキャリアを積んでこれたからこそ今の自分があると思っている。
おそらく、店長経験8年程度でその上のキャリアへ移行していたら、今の自分があるだろうかと自問自答すると、間違いなく今の自分を形成しているのは、店長経験20年の積み重ねがあったからだと言えるであろう。
店長とはそのような職位なのである。
なぜなら、店長が関わり店長が対応する業務は多岐に渡るからである。
そしてどれ一つ取っても自店の業績を左右する事柄ばかり。
どの業務も手を抜くことは出来ないという性質のものばかりである。
そして、その業務一つ一つに対する検証を自分なりにしていくと、それだけでも多くの時間を要することになるのである。
要は自分なりの勝ちパターンを掴むまでの長さ。
この長さが多岐に渡る業務の範囲の為に、それ相応に時間がかかるということである。
そして、その勝ちパターンを掴むのに必要な条件も重要な部分ではある。
同じ条件で検証出来る期間が重要であるということ。
店長の異動のサイクルが重要な要素であるということだ。
何故か?。
このブログでも何度か書いたが、店長として店舗運営における勝ちパターンとは、同じ条件における対策がどのような効果があるのかを自ら検証する必要があるからだ。
何をすれば結果に繋がる。
それを実際に自分で実践し検証する為には、同じ条件の同じお店で検証することが条件となる。
途中で人事異動でお店が変われば振り出しに戻ってしまうから。
よって、最低でも3年は同じお店で店舗運営を持続することで、店長は初年度、次年度、3年目でようやく自分の打った対策の効果を同じお店で検証出来ることになり、そのことで大きな実力を身に付けることが出来るのである。
私は最後の店舗を新店から5年間通して運営してきた。
よって、ここで新店立ち上げからの人材育成であり競合対策でありを打つことによって初年度から二年目へ向かう間に何が強みとして強化され、自店の業績にどのように反映してくるのかを知ったし、既存店としてのその後の流れで、どのように52週を維持し部門別にそして店舗レイアウトにおける役割を作ることによって、お客様の買い回りがどのように変化し、それがどのような結果をもたらすかも検証出来たのである。
最後の5年間は非常に意義ある経験であった。
そしてそらがあるからこそ、現場に対してのコンサルとして強みを発揮できるのである。
そんなキャリアを現役店長には積んでほしいものである。
PS
2月9日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は3月9日(水)を予定。近日中に申し込みURLを公開予定。
動画で見る「52週MDセミナー3月編」
①52週MDセミナー3月編(データで見る3月のイベント)
②52週MDセミナー3月編(3月全般の概況説明)
③52週MDセミナー3月編(各週各部門別写真説明)
1月21日(金)開催の「データマネジメントセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で計3回にてデータ活用のセミナーを開催しております。
次回はこの記事の下位にも記載しましたが、3月25日(金)開催予定。
動画で見る「データ活用セミナー第1回目」
①データ活用セミナー1回目(客数データの活用)
②データ活用セミナー1回目(具体的写真説明)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後開催のセミナーのご案内。
日時:2022年3月9日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
52週MDマネジメントセミナーの申し込みはこちらから
②データマネジメントセミナー(第3回目)
日時:2022年3月25日(金) 13:00~15:00
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
食品商業4月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
店長=マネジメントに特化
このような図式を実行する企業もあるかと思います。
ただし、それでは部門担当者は誰も店長という職位になりたがらない。憧れの店長像、それは販売力があり店長の言う通りにやれば確実に売上が作れると言う存在。とは言いながらもお互いに情報を共有しようとは働きかけるリーダーシップ。そして一番はお店側の存在として本部と渡り合う戦闘力(笑)。
そんな店長に着いていきたいと部下の時は思っていました。
投稿: てっちゃん | 2022年3月 8日 (火) 09時54分
私も鞍替えして半コンサル的立場にいますが過去の失敗は隠して確実な成功事例だけ伝えていけば良い(笑)。店長は責任に伴う権限もあるのですから与えられた権限を最大活用してチャレンジする事で自らの経験価値を高め何れはかけがえのない資産として残り得るのですから色々と学び是非行動して頂きたいですね。
投稿: dadama | 2022年3月 8日 (火) 09時47分