無駄を科学する
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
物価の高騰。
それは消費だけの問題ではない。
原油価格の高騰は、それに関連したいろいろな物価への影響が甚大となる。
原油の高騰から石油価格や電気料等も当然に値上げとなる。
それらは店舗運営費としても重要であり、特に冷蔵冷凍ケースを有する店舗ではそれらの負担も大きな重荷となってのしかかってくるであろう。
先日は商品の高騰は荒利ミックスで対応。
そんな記事を載せたが、それ以外の設備費やランニングコストの上昇に対して、どう対応していくのかは別の意味で大きな課題として今後の企業運営、店舗運営に跳ね返ってくるであろう。
そして改善案が実践されていくことになる。
大方の企業では、節電に対してどう取り組むのか。
無駄な点灯。
無駄な空調。
無駄な残業。
特に、節電という意味では、無駄な点灯というテーマにどう対応していくかであろうか。
3.11震災の時は節電の為店内照明が制限された。
当時は、どの企業も同様の対応により、大きな違和感は無かったのだが、今後それを店舗で実践しようとすると大きな違和感があろう。
しかしやはりこれらも営業努力で利益拡大することが前提であろう。
先日のBSプレミアムで放映されていた「ヒューマニエンス」。
最近よくみる情報番組である。
そこで、前回は呼吸を科学した内容が放映されていた。
呼吸は酸素を吸い込み二酸化炭素を吐き出す行為。
そう思い込んでいた。そしてそれはある意味では正しい認識であるが、別の視点から見ると誤解されやすい認識であることが分かったのである。
二酸化炭素。
我々人間にとっては有害な物質であり、二酸化炭素中毒とか地球温暖化に悪影響を与える元凶のように捉えられているのであるが、この報道から、実は二酸化炭素は体内のPHを中立化させる意味で大きな役割を果たしているという。
二酸化炭素は人間の体内に不可欠なもの。
実は、そうだったのである。
無駄だと思われていたものが実は重要だった。
これは何も人間の体内だけの問題ではないのである。
周囲を見回せば無駄なものばかり。
ある一つの視点だけで周囲を見れば、無駄なものは多い。
なぜ、一服という無駄な時間を取るのか。
なぜ、一献という無題な会合を取るのか。
なぜ、会話という無駄な話しをするのか。
ある一点から見てみると、なんとも無駄な時間を人間は費やしているのであろうかと嘆きたくなるのだが、それがあるからこそ人間はバランスよく生活できるのである。
そう考えると無駄を省いてバランスを崩す場面もよく見てきた。
マネジメントという表面上の課題に対して、表面上の対策だけに止まれば、いつしか人間は離れていくものである。
マネジメントには「知」と「情」があることを知らなければならない。
そして、そのバランスをしっかりと捉え、振り子の法則の如くに「知」と「情」を大きく振り下ろすことで、絶大なマネジメントを得られるのである。
もう一度無駄の中身を振り返らなければならない時なのかもしれない。
PS
2月9日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は4月6日(水)を予定。近日中に申し込みURLを公開予定。
動画で見る「52週MDセミナー3月編」
①52週MDセミナー3月編(データで見る3月のイベント)
②52週MDセミナー3月編(3月全般の概況説明)
③52週MDセミナー3月編(各週各部門別写真説明)
1月21日(金)開催の「データマネジメントセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で計3回にてデータ活用のセミナーを開催しております。
次回はこの記事の下位にも記載しましたが、3月25日(金)開催予定。
動画で見る「データ活用セミナー第1回目」
①データ活用セミナー1回目(客数データの活用)
②データ活用セミナー1回目(具体的写真説明)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後開催のセミナーのご案内。
①データマネジメントセミナー(第3回目)
日時:2022年3月25日(金) 13:00~15:00
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
食品商業4月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
利益獲得策。
守備という引き算と同時に攻撃という足し算を如何に組み合わせられるか。
先日、攻撃の為の打順が話題になりましたが、野球とは攻撃と同時に守備位置も重要。打者が打順だけではなく守備位置も合わせてその人の特色を如何に認め、下位打線でもモチベーションを維持しながら守備で貢献出来るか。いずれにしても、現場で実践するのが店舗の役割、その実践の土台となるモチベーションが基本でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2022年3月14日 (月) 07時51分
テレビの話題もコロナからウクライナ、資源、値上の話題に一変しましたね。ヨーロッパでは概に電気、ガス料金が2倍以上に跳ね上がり大打撃となっているようです。
更には円安相場で資源価格を更に押し上げ・・・
固定費の上昇、原価アップによる利益率圧迫、コロナ回復からの人件費アップ、電子マネー決済手数料増加等々・・・
今年は「利益」がキーワードに確定ですね。
当然「ロス」にメスが入る事でしょう。
商品ロスや作業改善によるムラ取り。
陣頭指揮に立つ店長の采配も業績に大きく関わる年となりますね。
人に関してはムダ取りよりモチベーションアップが肝になりますかね。
投稿: dadama | 2022年3月14日 (月) 07時38分