AIでは読めない部分
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
話題のAI。
AIで何が出来るのか?。
そう言ってしまうの、完全にAI否定派として位置付けられてしまうので、あまり過激な表現はしたくないのであるが、それでもAIに任せる部分と、とは言ってもAIの限界をしっかりと認識してアナログで解決すべき部分を区分けしなければならないのだとは思う。
AIに任せる部分と任せられない部分。
まずはAIを導入する意味とは何か?。
これはもう「作業の効率化」が最優先であろう。
AIを導入して、人間の考えるという時間をどれだけ短縮できるか、という課題に対してAI導入によって単純作業の部分は解決できるという期待である。
例えば「自動発注」。
従来のデータから、定番の棚割りに陳列された数多くの商品の発注をAIが判断して、一品一品の未来の売れ数を把握して発注してくれるという作業。
これによって発注時間の35%の削減が可能。
これによって売場欠品の27%の改善が可能。
そのようなデータも紹介されていた。確かに発注時間はグロサリー定番が一番時間がかかるものである。
その定番発注をAIに任せれば、発注時間が短縮され、ひいては従業員の労働時間の短縮に直結するであろう。
要は少ない人員で回せることになる。
更には発注精度が高まるため、結果としてロスの削減、粗利益の改善に繋がる可能性が高まる。
しかし・・・ 。
そのAIを使えるようにするためには、店舗側でのAI教育が必須だという。
いろいろなシチュエーション毎にAIに教えていく行為。
従業員教育と同様に、AIを教育して自動発注の精度を高めていくことが、当初のAI導入時に必要とされるのである。更に、年に二回程度の売場の棚替え時にも、同様の教育が必要となるらしい。
逆にここでの教育時間を必要とするらしい。
要は、AI教育次第で、それ以降のAIの作業効率を決定してしまうという課題。
人もAIも教育次第で今後の活躍が決まるという設定。
また、天井に監視カメラ(防犯カメラ)を多数設置して、そのカメラからお客様の買物行動や買物動線をデータ化して、陳列技術を高めたり客動線を有効に設定したりするという技術が開発されているという。
これも非常に興味を惹くAIの活用方法ではないだろうか。
この客動線のデータ化は、今後の店内での販売計画を立案する上で、店舗全体の店内レイアウトと商品の配置であり陳列でありに有効に情報提供してくれるのではないだろうか。
しかし、である。
それらは全て、過去のデータであり、その過去のデータから未来の売場作りをどう創造していけるのか。
その領域になるとやはり人間の出番ではないだろうか。
それはなぜかというと、リアルなお客様という人間を相手に、我々小売業界のリアルな従業員という人間が商売をするのがこの業界の現実だからである。
よって顧客心理に訴えることが出来るか否か。
そう考えると、AIに任せる領域とリアルな人間がアナログの感性を利かして実践する領域をしっかり区別して導入する必要はあろうか。
いずれにしてもAIを使い倒すということが重要であろう。
PS
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以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は4月6日(水)を予定。
動画で見る「52週MDセミナー3月編」
①52週MDセミナー4月編(4月をデータで確認)
②52週MDセミナー4月編(4月の週別概況説明)
③52週MDセミナー4月編(4月の週別写真説明)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後開催予定のセミナーのご案内。
①52週MDセミナー(5月編)
日時:2022年4月6日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
52MDセミナー(5月編)の申し込みはこちらから
②第1回競合対策セミナー
日時:2022年4月20日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
第1回競合対策セミナーの申し込みはこちらから
予告編の動画はこちら
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お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
そう考えると、昔から利益を生む手段というのはあまり変わらないように思うのは私だけでしょか。それとも現場のノウハウがなかなか伝承されなかったツケが今になって現れてきているのでしょうか。確かに時代は変わり人間の生活スタイルも変わりましたが、利益を生む原理原則は変わらない。それが伝承されている企業とそうでない企業の格差が広がった分だけ業績格差が広がっていくような気がしてならないですね。
ちなみに新年度のスタートが毎年🌸と🍻というのもアレですねぇ~😎。
投稿: てっちゃん | 2022年3月30日 (水) 12時02分
雇用確保が困難な状況、AI導入による発生作業時間短縮を人件費カットに反映するのか攻める戦略を練る時間を創出するのか?トップの企業に対する姿勢も見えるのかも。これから何が起きるのか?その手を他社より早く打ち差別化の武器に磨き上げられるか。さぁ、痺れる新年度の開幕ですねー🌸
投稿: dadama | 2022年3月30日 (水) 08時11分