利益の最大化
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
小売業の利益構造を大きく変化させる今年の環境。
あらゆる原価とコストが利益を圧迫する環境への対応。
それが2022年という年の重要なテーマとなろうか。
その為に現場は何をすべきか。
上記のような環境への対応という課題はおそらくどの企業のどの現場でも感じてはいることなのである。
原価が上がるという状況から原料が無いという環境へ。
なんとなくそれ自体も2020年のコロナ禍における世界情勢からの傾向ではあったであろうが、更に今年の大きな環境の変化(ウクライナ情勢)によって、それが一気に加速してくる気配となった。
徹底してコストダウンへ舵を切れ!。
上記のような指示が企業トップからの下されているのであろう。
そして、それを本当に徹底して中間層が具体的に行動するから、現場の競争力が縮小均衡に陥る企業が増加していくのであろう。
コストに視点を移した企業の行く末を何度見てきたことか。
確かに、無駄を検討し無駄なオペレーションを排除していく努力は必要であろうが、利益を創造するのに必要な領域にまで踏み込むと、現場の利益創造力は一気に衰えていくのである。
誤解を恐れずに言えば利益を創造する最大の要因は販売力である。
しかしそう言い切ると、必ず誤解を生む(笑)。
“その為に人手を掛けロスを生むのか”
必ずそのような視点で販売力を捉える方向へ向かうのである。
重要なのは「利益」とは何かを追求することなのである。
それも、継続的に利益を生む仕組みとは何かを追求すること。
そのことによってのみ、この業界は永続的に商売をし続けられるのである。
販売力の追求。
これはどのような環境になろうとも、この能力を磨き続けることが我々の業界で永続していく上での必須の能力なのである。
その追求を放棄してしまえば一気に縮小均衡に陥っていく。
よってその販売力をどのような方向で発揮するかという現場の具体的な方向性をまずは示さなければならない。
そして、販売力があれば、利益を創造する為の販売面へも容易に移行することが出来るのである。
最終的には利益とは売れなければ付いては来ない。
そして、その売る力(販売力)があるからこそ「荒利ミックス」という手法も行使しやすくなるのである。
そう考えると、やはりこの業界はどこまで行ってもファイブマネジメントをメインにした「ヒト」「モノ」「カネ」をマネジメントしながらお客様に選択していただける企業でありお店の実力を、他企業以上に求めていくことが重要なのである。
そしてそれを最短ルートで発揮できる環境の整備。
地道に、そこに取組む姿勢と現場の実践が益々求められていくのであろう。
PS
4月20日(水)より開催の「競合対策セミナー」。
その予告編が出来ましたのでご視聴してみてください。
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3月9日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は4月6日(水)を予定。
動画で見る「52週MDセミナー3月編」
①52週MDセミナー4月編(4月をデータで確認)
②52週MDセミナー4月編(4月の週別概況説明)
③52週MDセミナー4月編(4月の週別写真説明)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後開催予定のセミナーのご案内。
①52週MDセミナー(5月編)
日時:2022年4月6日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
52MDセミナー(5月編)の申し込みはこちらから
②第1回競合対策セミナー
日時:2022年4月20日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
第1回競合対策セミナーの申し込みはこちらから
予告編の動画はこちら
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当方の執筆は以下の通りです。
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一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
私は、益々今年は店舗の横割りの売場作りと展開によって荒利ミックスを図らねばならない年となると思っております。
その成功事例を如何に積み上げながら企業としての価値パターンをどう確立していくか。
毎年新たな課題が壁となって立ちはだかりますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2022年3月29日 (火) 20時22分
k,kさん、コメントありがとうございます。
是非、その具体的なノウハウをご披露して頂きたいものです。ちなみに指のほうは大丈夫でしょうか。慣れている(?)とは言え、ダメージは大きいでしょうから。
ただ、心の空洞も重要ですね。仕事の充実感というバックボーンがあるからこそのやりがいでしょうから。
投稿: てっちゃん | 2022年3月29日 (火) 20時20分
今年は会社の将来を占う一年となりそうですね。
仕入原価、光熱費、物流費、人件費、電子マネー等決済費・・・支出の減る項目が見当たらない(笑)。否が応でも販売力が重要な年ですね。
とある企業は早速PB価格据置を打出し価格軸で販売力を上げる等本部が旗振り役になる事は大切。
併せて店舗が考動する事も大切。
例えば先週どら焼きの販売コンクールがあったのですがただ価格だけをウリに並べる店舗。ひと工夫し関連販売で茶葉を打った店舗。
結果、茶葉を併売した店舗がよりどら焼きを多く販売した事実。
価格は大切ですがひと工夫で一石二鳥を狙う考動力が今年の肝と思いますしそれは現場のモチベーションアップに連動していきますね。
投稿: dadama | 2022年3月29日 (火) 15時23分
毎日売り上げが人件費と見合うか、限られた時間の中で粗利を捻出する行動ができるか、どこまで出来るかを自分と相談しながら作業をしています。 段取りも変更の連続で無駄はないか、二つ一緒にやってしまうことは出来ないかを探っております。そしてサービスをなくしてコンプラ的にもホワイトな現場を作ってます。歳なのにスピード重視で手を深く切ってしまったり(笑) 真剣に取り組んでますが何か心の中に空洞が出来てしまいますね。それはやるだけやったという達成感がないことです。でもこれを続けなければ今時の働き方にならない。そして若手が入ってこない。続かないから。 会社ではカチカチの職人と思われてますが違うんだよな~ 今日も燻ってます💦
投稿: k,k | 2022年3月29日 (火) 12時16分