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2022年3月 7日 (月)

今年のひな祭り商戦

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


2022年のひな祭り商戦。

  如何でしたでしょうか。

ひな祭り当日は好調に推移した企業や店舗が多かったとは聞いている。

  「夕方の鮮魚、総菜が欠品だらけでした」
  「予想以上にちらし寿司商材が売れました」
  「鮮魚を手伝ったのですが間に合いませんでした」

等々の声。

  やはりオミクロン株蔓延の影響であろう。

そして、ひな祭りとは一年で一番「ちらし寿司」を食べる日であることは、改めて証明された形となった。
このようなイベント時における、内食による食事は食品スーパーにとってはここ2年間の環境が変化していないことを物語るものである。

  しかし、

2月月間を見てみると、逆に厳しい環境になっているこという。

  「客単価が低下してきました」
  「逆に客数の増加が無いです」

2020年時はコロナ禍における食品スーパーでの買い回りが急増し、来店頻度は低下したものの、逆に客単価が急上昇して結果として売上が二桁成長した年である。

  特に3月~6月は。

その反動が昨年の前半には見られたが、後半からは再びデルタ株による感染急増により一昨年を大きく超える売上を示すようになってきた。
そして年が明けて今年もオミクロン株による感染急拡大により再び蔓延防止法が適用されたにも関わらず、1月商戦は厳しい状況が続いた。

  それを受けの2月商戦ではあった。

月初の節分商戦は絶好調で推移したものの、やはり中旬以降からの客単価の停滞が影響して、結果的には昨年割れの業績の企業が多かったようだ。

  客数停滞の客単価減少。

この構図によって、企業業績、店舗業績の低迷。

  課題は客数の回復。

しかし思えば、有事の際に一時の好業績を支えたのは「客単価増」だり、その一時の業績が解消されるに従って、再び業績を回復させていく過程には「客数増」への取り組みが為されてきたい経緯がある。

  “コロナ禍からの回復も同じ”

そう思えるのである。

  客数を再び課題にする時。

それがこれからの小売業界、特に食品小売業界の大きなテーマとなっていくのである。

  そして客数対策とは競合対策とイコールの関係。

人口減の時代に、どう客数を維持していくかということは、= 競合店からの吸引 に他ならないのである。

  競合店からお客様を吸引する。

その為にどのような対策を打つのか。
これは、一品一品の単品量販とか価格合わせとかちらし訴求とかのレベルではないのである。

  店舗として総合的にどう対応していくか。

部門特性に合わせた強みの協調であり、お客様の五感を刺激する感度対応であり、52週MDの継続からのイベントでの強みの発揮等の総合的な対応がいずれ大きな成果を生むことになる。

  店長の手腕が問われるこの一年がスタートした。



PS
2月9日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
 以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
 次回は3月9日(水)を予定。近日中に申し込みURLを公開予定。

 動画で見る「52週MDセミナー3月編」
  ①52週MDセミナー3月編(データで見る3月のイベント)
  ②52週MDセミナー3月編(3月全般の概況説明)
  ③52週MDセミナー3月編(各週各部門別写真説明)

1月21日(金)開催の「データマネジメントセミナー」の一部を公開致します。
 以下のような内容で計3回にてデータ活用のセミナーを開催しております。
 次回はこの記事の下位にも記載しましたが、3月25日(金)開催予定。

 動画で見る「データ活用セミナー第1回目」
  ①データ活用セミナー1回目(客数データの活用)
  ②データ活用セミナー1回目(具体的写真説明)
 
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。


今後開催のセミナーのご案内。

①52週MDセミナー(4月編)

52md4 

日時:2022年3月9日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
    店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

52週MDマネジメントセミナーの申し込みはこちらから


②データマネジメントセミナー(第3回目)

2022325

日時:2022年3月25日(金) 13:00~15:00
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

データマネジメントセミナーの申し込みはこちら

*全セミナースケジュールはこちらでご確認を


食品商業4月号が発売されました。 

 
4
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
  一時限目 ~ ファイブマネジメント
  二時限目 ~ 52週MDマネジメント

お楽しみください。


 

 

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
やはり明確な目標とその目標に向かって店舗一丸となって具体的に継続し続けることの大切さが必ず結果に結びつくということですね。ただそこには店長というリーダーの強烈なリーダーシップも必要であり、そこから店舗という一個の商品としてのパワーが企業の大小問わずに地域一番店になっていくポイントですね。
私的連絡も了解致しました。かなりの成果があったようですね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2022年3月 7日 (月) 12時15分

昨日とある天敵(笑)のお店にお邪魔したのですが2月の前年比118%、特に週末の伸びが良く客単価4000円越え、買上点数17から18点。
その背景には時代と顧客、商圏特性を緻密に分析し次々と手を打つ積極性、計画性、共有力がしっかりとしてると感じました。
更にはお客様のご意見で1番多いのが「楽しいお店」。
昨日もあのメンバーと複数の好調企業をMRしましたが「安さ、安定さ」と「楽しさ、美味しさ」を明確に打ち出しているはこれからも強いと感じましたし、中小企業の場合NB商品の仕入販売力には限界もありますから必需品の価格合わせは必要ですが、楽しさと美味しさの信頼を得れば繁盛店になり得る事を改めて強く感じましたね。
私的連絡ですが、今週のリモートは「若頭珍道中記」でお願い致します(笑)。

投稿: dadama | 2022年3月 7日 (月) 09時34分

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