全員参加の強み
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
今週は、業績対策、競合対策をメインのブログとなってしまった。
しかし個店における最大の課題もそこのところ。
よって、競合という切り口で業績を改善していくことは、客数増の取り組みとして非常に重要であることがわかる。
しかしそれだけでは業績対策にはならない。
客数増をどう維持し、そして客数増から取り組みを進化させて客単価アップを図り、客数、点数、単価をどうバランスよく向上させていくか。
これが業績対策ということなのである。
その為には、店舗全体でこの方程式を理解し、その方程式の要素を自部門に置き換えて店舗としての自部門の役割を理解しながら部門担当者は取り組むべき具体策を確実に実践し、その積み重ねが店舗としての競合からの客数吸引と点数アップ、単価アップへと連動するのである。
そのためには店舗全員の参加がなによりも重要。
店長や副店長、そして部門の責任者だけの問題ではなく、パートさん、アルバイトさんまで含めた全員がその取り組みの方向性と自部門の具体的な取り組みを実践していくことが必須であり、そのことによって取り組みの結果がスピードある効果を発揮するかどうかの分岐点となるからである。
全員で取り組めば結果は二か月目から出るであろう。
しかし、その徹底度合いが甘ければ、効果はなかなか現れてこない。もしくは結果が出せないということにもなってくる。
結果とはそのお店全体の変化からもたらされるものであるからだ。
一部だけの変化であり取り組みであれば、お客様にはなかなか伝わらないものである。
どんな取り組みであれ、それがお客様に伝わって初めてお客様の買われ方が変わるのであり、その買われ方が変わるまでにはお客様の半分以上にその変化が伝わなければ大きな変化は巻き起こらないのである。
その為の全員参加型の取り組みとならなければならない。
そしてそのことによって、業績改善のスピードは大きく異なるのである。
よって、店舗のリーダーはそのことも結果検証に取り込んでいくことが重要となろう。
一部で取り組んだ改善事項。
全員で取り組んだ改善事項。
これが、結果にどのように影響してくるのか。
驚くほどの違いが表れるに違いない。
そこからも、店舗のリーダーが普段からどう行動すべきなのかが見えてくるのである。
そして、そこからリーダーとして、どう行動し、どう結果を導き出すのか、そしてその検証からリーダーの仕事の楽しさが見えてくるのではないだろうか。
それを体験すると現場が見えてくるのである。
そして、人間同士の繋がりの素晴らしさが見えてくるのである。
そして、組織マネジメントというものが見えてくるのである。
最終的には店長は組織マネジメントの達人にならなければならない。
プレイングマネージャーとしての能力も重要であろうが、それ以上に組織マネジメントの習得による組織力の拡大であり組織マネジメントの重要性の理解からの、一致団結力による店舗の強さをどうスピードを持って実現できるか。
店舗の業績とはそのような背景が隠されているのである。
PS
2月9日(水)開催の「52週MDセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で毎回翌月のMDセミナーを開催しております。
次回は3月9日(水)を予定。近日中に申し込みURLを公開予定。
動画で見る「52週MDセミナー3月編」
①52週MDセミナー3月編(データで見る3月のイベント)
②52週MDセミナー3月編(3月全般の概況説明)
③52週MDセミナー3月編(各週各部門別写真説明)
1月21日(金)開催の「データマネジメントセミナー」の一部を公開致します。
以下のような内容で計3回にてデータ活用のセミナーを開催しております。
次回はこの記事の下位にも記載しましたが、2月25日(金)開催予定。
動画で見る「データ活用セミナー第1回目」
①データ活用セミナー1回目(客数データの活用)
②データ活用セミナー1回目(具体的写真説明)
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
今後開催のセミナーのご案内。
日時:2022年3月9日(水) 13:00~14:30
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
52週MDマネジメントセミナーの申し込みはこちらから
*全セミナースケジュールはこちらでご確認を
食品商業3月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
①「ローカルスーパーの為の店舗視察ポイント」
②「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
是非、お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
店舗の店長という職位は大型店になればなるほどマネジメント主体となり、小型店になればなるほどプレイングマネージャーの色が濃くなるもの。そしてプレイングマネージャーになればなるほど全員参加型の店舗運営が店舗力の要になるでしょうか。そして食品スーパーと呼ばれる組織のほとんどは全員参加型がこれからも課題となることは間違いありませんね。そこから店長の販売力の高みを目指す姿勢が店舗の販売力に繋がっていくのでしょう。
投稿: てっちゃん | 2022年2月26日 (土) 08時24分
私も店長を経験してきましたが皆んなに助けられ育てられの店長人生でしたかね。
理屈や理詰めばかりでも皆んなが動いてくれなければ成果は上がらない。
システム化やAI化が進化してもやはりスーパーは血が通った暖かさが必要ですし、これからの時代はメンバーのモチベーションも業績に大きく関わってきますね。
投稿: dadama | 2022年2月26日 (土) 07時10分