改めて想う店長の役割
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
ここ一週間ほど「作業改善」がテーマだった。
販売力強化とは一線を画すテーマ。
そして改めて想うのは「店長」の存在。
“作業効率化というからには「店長」もワーカーか?”
そんな風に考えている企業もあるだろうし、そんな風に考えている店長自身もおおいだろう。
しかし私は逆だ(笑)。
店長の存在感であり存在価値は逆に高まっていくであろう。
横割りの作業であり行動が増加していくから。
作業効率化とは逆に言えば、従来はチェーンストア理論に則り店長がどこでも誰でも務まるように、本部主導でマニュアルが作成され、部門の縦割りの作業をメインにした効率化が徹底して図られてきたのである。
しかし今後は自店の横割りでの人員配置が必須となる。
そうなったら、人員配置のコントロールをするのは店長ということになる。
本部マニュアルの一員として部門のワーカーではないのでる。
そんなことより、如何に店内の人材コントロールを実践しながら、更には従来の業務である販売力の強化を図っていく必要がある。
しかし、部門横断的な人材コントロールが可能となれば部門合同展開も実践しやすくなるというものである。
母の日や父の日やXmas等のハレの日の合同展開。
いままでどのセミナーや企業で合同展開の話をしても“こんな売場到底できないよ”と諦めかけていた売場作りも可能となるのである。
売場全体が店長の管轄となるからである。
もしかするとグロサリーチーフ不在の店舗運営を強いられるかもしれない。
そうなったときの、グロサリー売場の販売計画や商品展開は店長が作成しなければならない時代になるかもしれないし、いずれグロサリーチーフが存在していても、縦割りの販売計画から店長主体の横割りの販売計画に変更されていくのではないだろうかと思っている。
“それは逆にでしょうてっちゃん”
そう思われている方も多いと思われるが、私はそうは思わない。
なぜならそんな企業が出現し始めているから。
それも、圧倒的な昨年比の伸びを記録しながら、店長主体の販売計画であり売場作りに変更した店舗が売上昨年比を大幅にクリアしているのである。
それも改装するたびにそんな売上を記録している。
ということは、アフターコロナという環境下において、お客様が選択するお店として、そしてリアルな商品をリアルな人間がリアルに販売する食品スーパーとしての存在価値は、店長のリーダーシップ次第であると言える。そしてそのリーダーシップが地域に根差していけるかどうかに掛かっていると言っても過言ではない。
そしてそんな企業が地域スーパーを勝ち抜いていくのであろう。
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対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
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コメント
v店長さん、コメントありがとうございます。
やはり店舗の業績は店長次第。
そういうことなのでしょうね。但し言うは易く行うは難し、の例えから、その具体的なやり取りは同じ人間同士の受け手が主役であることも事実。受信者が素直に受信できる環境を発信者が構築しているという前提が必須ですよね。その上での店長のリーダーシップ。z是非お伺いしたいものです。
投稿: てっちゃん | 2022年2月 3日 (木) 20時14分
今までチーフ→店長→チーフのやりとりから、店長(大枠の展開、金額、挑戦売場)→チーフ→店長(微調整)→チーフへと変更しました。
すこぶるやりやすく挑戦的な展開が可能となりました。
計画サイクルの変更はすごーーく大きな影響が出ることを実感しました_φ(・_・
投稿: v店長 | 2022年2月 3日 (木) 20時03分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
やってみせ、
言って聞かせて、
させてみて、
誉めてやらねば、人は動かじ。
その後も山本五十六の言葉は続くようですが、まずは上司の基本的な理想像でしょうか。このことを愚直に現場でやり続ける姿に部下の信頼が付いてくるのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2022年2月 3日 (木) 19時42分
店長はワーカーであっはならない。
然しながら自ら実践する事でメンバーへの負荷やバグも見えてきます。実践から修正や更なる改善を図り「大丈夫」と腹に落ちて初めてメンバーと共有、移譲し次の課題解決にチャレンジして行く。
自ら実践する姿を見せる事でメンバーの信頼感も高まり効果も末広がり的にルーティンが根付いていく。店長には見せて共感させて根付かせる行動力とコミュニケーション力は求められるでしょうか。
投稿: dadama | 2022年2月 3日 (木) 13時48分