« 食品商業3月号から | トップページ | 小売の歴史を振り返る »

2022年2月 9日 (水)

フードテック?

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


フードテック。

  最近よく耳にする言葉。

語源は

  食のフード(FOOD)。
  テクノロジー(Technology)。

その活用事例としては、

  代替え肉
  陸上養殖
  I T 活用

が挙げられる。
そして先日のガイアの夜明けでは、上記の活用事例の中での最後のIT活用によるフードテックの事例を紹介していた。

  ひとつはへスタンキューという調理器具。

ITを導入したフライパンという表現が分かりやすいだろうか。

  それを現代では「スマートキッチン」と表現する。

このへスタンキューは、電子フライパンであり、下の過熱機がITを利用してメニューに沿った過熱温度をコントロールして、プロ級の調理をしてくれるというものだ。

  プロの温度コントロールによる料理の仕上がり。

もっともプロの料理人はその温度コントロールと同時に調味料の配分や素材の吟味等も同時に行うが、このフライパンは温度調節のみである。
が、調味料の配分や素材は全てアプリにインプットされており、そのレシピ通りに素材を調達し、調味料を配合していけば、後はフライパンが過熱の調整をしてくれて、最後は美味しい仕上がりの料理が完成するという流れ。

  確かに仕上がりがプロ級ではある。

やはり料理の味は見た目に現れるものであろう。
試食した大方の感想は「美味」ということである。

  しかし価格は88,000円。

それでもAmazonでは品切れ状態。

  如何にガイアの夜明けのインパクトが強かったか。

番組の最後には欧米の牛肉のステーキの焼き方だけではなく、和食の筑前煮の調理法もレパートリーに入れ込んだメニュー開発をしていたが、こちらもフライパンの温度管理は完璧で、日本では落とし蓋をして温度管理しているのが、このフライパンは落とし蓋が不必要なほどに微妙な温度管理をITが代替えで行ってくれているのである。
そんなフードテックの事例と、今回は味に関するIT活用にて、従来には考えられないような食材と食材の組み合わせによる意外性も放映されていた。

また、味覚センサーレオを開発し、あり得ない組み合わせを提案している企業アイシーも取り上げていた。

  チキンラーメンとプッチンプリンの組み合わせ。
  納豆とプッチンプリンの組み合わせ。

ラーメンにプリンといった「あり得ない」食べ合わせを提案している味覚分析。

  このデータはキリンやグリコといった大企業も活用しているようだ。

「2つの強い味のバランスが取れている」「突出した味をまろやかにする」といった美味しさの法則を活用すれば、「プリンと納豆」のような思いも寄らないメニューも美味しさの組み合わせとして浮上するのだろう。

そしてこのような「あり得ない組み合わせ」が今後どんどん我々の周囲に登場してくるのではないだろうか。

  そしてそれを利用しての関連販売も面白いかもしれない。

近い将来、インスタント麺の隣にプリンが関連展開されていたり、納豆の隣にプリンが関連展開されていたり(笑)。

  以外に情報通の企業は早速取り入れているかもしれない。

いずれにしても、料理や食事、食材やメニューも劇的な変化を成していくこれからの時代。

  働き方も変わるし結婚や食事もその概念が大きく変化していくだろう。

全ての暮らしの概念が大きく変化していく時代が到来しているのである
そして、それはITが人間の頭脳を代替えしていき、そのITによってより豊かな暮らしが待つ時代である。

  逆に人間は何を以って豊かな生きがいを求めるのか。

よりリアルな人間同士の心の結びつきを持てる時代になっていければいいのであるが。




PS
食品商業3月号が発売されました。

Image with no description

当方の執筆は以下の通り

①「ローカルスーパーの為の店舗視察ポイント」
②「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
  一時限目 ~ ファイブマネジメント
  二時限目 ~ 52週MDマネジメント

是非、お楽しみください。


今後開催のセミナーのご案内。

①52週MDセミナー(3月編)

52md3 

日時:2022年2月9日(水) 13:00~14:30

定員:30名

対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
    店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般

参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)

参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

  52週MDセミナーの申し込みはこちらから



②データマネジメントセミナー

225 
日時:2022年2月25日(金) 13:00~15:00
定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
    店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

  データマネジメントセミナーの申し込みはこちらから


*全セミナースケジュールはこちらでご確認を



 

|

« 食品商業3月号から | トップページ | 小売の歴史を振り返る »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
徐々に生き方、暮らし方が世代ごとに変化していき、いつしか我々世代との考え方、生き方とのギャップが大きくなっていく。そう感じる世代となってしまったのでしょうかねぇ。だから88,000円の調理器具が生まれ、支持されていくのかもしれません。たしかにあの調理器具はうちの女房も関心が高かったですが88,000円の価格にノックダウンでした(笑)。

投稿: てっちゃん | 2022年2月 9日 (水) 09時24分

7000に千は不要でしたね。あまりに縁の無い価格なので失礼致しました(笑)。

投稿: dadama | 2022年2月 9日 (水) 08時39分

話は変わりますが先日、都内の新築マンションの平均価格が7000千万円を超えた記事があり世間はそんなに稼いでいるのか!とビックリしたのですが詰まるところダブルインカムの仕事感が定着し(半世紀前の流行語DINKSは今では当たり前らしい)結婚後もバリバリ現役で男性以上に稼ぐ女性が当たり前になった。考えてみれば寿退職してパートで働くならそのまま働いた方が収入面では恵まれますし、子供より仕事や自己実現に価値観を持つ事に何の抵抗もない時代となったのでしょう。てっちゃんも業界誌に都市型スーパーMRの解説をされてましたがこんな事情もあるんだろーなーと思いました。
フライパンも然り。このような時代だから使うのは女性とは限らない。男性や子供に意外とニーズがあるのでは?と思うのはコウモリ🦇過ぎますかね?私ならそこに88000円のセールスポイントをつけますねー(笑)。

投稿: dadama | 2022年2月 9日 (水) 08時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 食品商業3月号から | トップページ | 小売の歴史を振り返る »