グロサリーの活かし方
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
ワンストップショッピング性を高めるための食品スーパーの取り組み。
生鮮部門の強化。
これは、食品スーパーが他業態との差別化を図る為に、必須の取り組み事項となる。
ドラッグやネットスーパーとの差別化。
その為には、生鮮強化は必須項目であり、特にリアルに来店される従来からの食品スーパーとして生き残りを図る為にも、生鮮強化そして生鮮部門で地域の顧客に高い支持率を得ることはこれからの時代を勝ち抜く為には必須となる。
それだはグロサリーはどうか。
グロサリーで取り扱う商品となると、ドラッグやネットスーパーでも同様の商品が価格で提供されている。
そしてこの傾向はますます強くなっていくであろう。
そんな環境下にあって、食品小売業は生鮮強化とは別に、グロサリー部門をどのような位置づけで経営をしていくことになるであろうか。
グロサリーの活かし方。
食品スーパーにとっての生鮮は強化で一致であろうが、逆にグロサリー部門(日配、食品、雑貨、酒、パン等)の部門をどう捉えるかは、企業それぞれにおいて思惑が異なるのではないだろうか。
「うちは価格で攻める部門とするよ」
「うちは品揃で攻める部門とするよ」
「うちは雑貨を絞って効率化を図る」
「うちは・・・・・・・ とするよ」
各社各店ともいろいろな思惑を秘めて、グロサリー部門を考えているのではないだろうか。
いずれにしても食品スーパーにとってのグロサリーは茨の道であろう。
他業態にどんどん奪われていくのがグロサリー商材である。
どこまで価格で対抗できるか。
その為には新たなビジネスモデルが開発されなければそこには対抗できないのではないだろうか。
逆に、価格に走らなけえれば。
グロサリー購入を生鮮購入のワンストップショッピングとしてついでに購入する方以外は、リアル店舗での購入はどんどん遠ざかっていくであろう。
そう考えると必然的にグロサリー部門の捉え方が変わってくる。
生鮮で差別化が可能であれば、同時にワンストップショッピングとしての同時購買は可能であるが、同時に店舗としての生鮮の魅力以外は来店動機が無くなるのである。
店舗としての来店動機にグロサリーをどう活用するか。
生鮮が行ってみなければわからない、という来店動機があるとしれば、グロサリーも行ってみなければわからないという意外性のあるタイムサービスや日替わりサービスがあっていいかもしれないし、その品揃えが面白く、これ食べてみたいという菓子、その調味料で料理してみたいという意外性のある単品が豊富に品揃えされているという部門にしても楽しさがあっていいだろう。
問題はどこまでやれば顧客が感じてくれるか。
そして、その品揃えの豊富さを、現場の担当者(パートも含む)が、どう理解しどう行動し、そしてどう実現するかである。
それには普段からの売る楽しさの追及が重要なのである。
個店で品揃えを工夫するということは、個店の担当者が売る楽しさを追及できる環境にあるということであり、それは企業のリーダーや店舗のリーダーがその環境を整備しているということである。
そこがグロサリー部門の分かれ道になろうか。
グロサリーは製造部門とは異なる。
よって作る楽しさは薄い。
逆に、売る楽しさを徹底して追及しなければならない部門なのである。
その方向性をしっかりと掴んでほしいものである。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
生鮮出身の店長なのかグロサリー出身の店長なのかでもグロサリーへの関与の仕方は異なるかもしれませんね。生鮮と違ってグロサリー部門は結果が出るまでのタイムラグが長いのでなかなか関与した結果検証がしずらいという部分がありますが、その結果の出し方にもいろいろな手法がありそれを学ぶのにも時間がかかるかもしれません。それでも店内レイアウトや季節感の先取り、そして生鮮とのコラボ等を実践してみると面白い結果が見えてくるもの。そんな関わりからのグロサリーの見直しをしていきたいですね。
投稿: てっちゃん | 2022年2月14日 (月) 09時37分
そうですね。グロッサリーは売る楽しみしかない。だからこそ店長が口を出しやすい売場とも言えますね。生鮮強化と言えども利益貢献度は高いグロッサリーですから店長は積極的に介入(口出し)してほしいですね(笑)。
投稿: dadama | 2022年2月14日 (月) 08時54分