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2022年2月 5日 (土)

チラシの在り方

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


折り込みチラシ。

  もちろん新聞への折り込みのチラシのこと。

年々新聞購読者は減少している。

  企業経営者も織り込みチラシをやめたいとは思っている。

しかし、なかなかその踏ん切りがつかないのが現状であろうか。
当然、チラシを止めた途端に客数が減少し、競合店に顧客が流れたというストーリーをいろいろな事例から学んできたこともあるだろう。

  止めたら始めることが需要。

だから、チラシを止めてその代わりに何を始めるか。
それを始めることによって、チラシを止める部分をカバー出来るのかという確実な保証があるのかと言われれば、そこが不安が故になかなかチラシから抜け出せないのだろうと思う。

  やはり未だにチラシの効果は高い。

特に、イベント時や新店が開店したときなどは、認知の意味でもチラシは必須であった。

  今回の節分のチラシ投入手法もそうだ。

2月3日に敢えてダブルで当日のみのチラシを投入し、恵方巻等の特売品を認知していただくために投入する企業もある
当然、恵方巻の購入のために来店していただくために、日替わり品に上白糖等を価格訴求していろいろな来店動機を付けて来店を誘う。

  そして恵方巻の最大値を狙う。

そのような場面では中小スーパーはそのようなチラシ投入を活用して折り込みチラシを入れる。

  しかし徐々に新聞購読者は減少しているという事実。

それにたいしてどう対応していくのか。
逆に、折り込みチラシは減少しているが、同じチラシ内容をネットに掲載している。

  ネットチラシを参考に買い物をしている方が増加しているのだろう。

そう考えると、折り込みチラシは自然減となっていくが、逆にネットチラシによってそのフォローはされているわけだ。
しかし、そのようなチラシも配して、まったくチラシを入れていない企業もある。

  しかも圧倒的な集客力を誇って。

何が違うのだろうか。

  チラシが無いことのメリット。

それはチラシに縛られないという自由さであろう。
チラシがあるから、売場が限定されて、予定された商品が陳列される。

  要は、計画性の高い売場であるという設定。

しかし、計画性が高ければたかいほど自由度が失われ、直近になって本当にお買い得な商品を入れ込む余地が無い、というデメリットが生まれていく。

  チラシを廃止するメリット。

そのメリットを最大に活かしているのがチラシを廃止しながらも圧倒的な集客を誇る企業の販売手法である。

  “あのお店はいつ行ってもお買い得だわ”

そのようなイメージが確立されているのである。
だから、行ってみないと分からない。
しかし、行ってみて、改めて「来てよかった」と思える売場と商品と価格。

  それが継続されているからのチラシ排除。

チラシにもいろいろな目的がある。

  集客目的のチラシ。
  提案目的のチラシ。
  
そしてそれぞれの目的に沿いながらも、やはりそのチラシの商品の購入が50%以上になるのか、20%程度に留まるのか。
いずれにしても、チラシ購入頻度を如何に低いレベルの留めて、売場トータルでの販売力を高めていくことが必須なのである。




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参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

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定員:30名
対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
    店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
今後の大きな課題はガソリン代の高騰。
そこからの買い物頻度の低下。
よって、従来のようなチラシによる特売品の買い回りという買われ方が激変していくのも今年の特徴かと思われます。新聞には折り込まないけど、ネット掲載用にチラシを作る企業は増えていくのではないでしょうか。
更にそこからチラシを企業としてどう捉えていくか。紙のコストも高騰していますからね。チラシを自社の販促情報として活用する手法も今後ありかなと思います。シラカワさんがどう反応するか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2022年2月 6日 (日) 14時28分

チラシも費用対効果を考える時代となりましたね。チェリーピッカーに荒らされてばかりでは本末転倒ですから。チラシの経費に対して店舗利益がどれだけ積み増しできるのか?単なる集客手段で終われない時代になったと感じます。
人口減、高齢化、原価高、人件費高。
売上から利益へのシフトを意識した店舗運営をせねばならない時代でしょうか。

投稿: dadama | 2022年2月 6日 (日) 11時55分

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