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2022年1月18日 (火)

データマネジメントを考察するⅡ

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今週21日の金曜日。

  「データマネジメントセミナー」が開催される。

データの活用とい命題。

  どの企業もデータ活用からの効率化を求められているであろう。

現在では、単に販売数量や販売金額に加えて、お客様が何と何を同時購買されたかというデータも取り込まれるようになってきた。
更には、防犯カメラによってどのような客動線からの買い回りをしている等の行動分析まで行っているお店も出現。

  データというよりも顧客の買い物行動からの分析になっている。

そしてその分析から店内レイアウトの変更や陳列場所の変更等を検討しているという。

  “なんか昔に戻ったような”

要は、店内レイアウトとはワンストップショッピング性を高め、更に店内をくまなく全ての売場を買い回り、如何に買い物動線を長くしてお客様の買い物カゴにより多くの商品を入れて頂くかという仮説を基に設定されているのである。

  その仮説に対しての検証。

その検証の為に、データから買い回りを想像したり、更には顧客の行動を追って買い物ルートを店内レイアウトに買い込んだり。

  それが防犯カメラにてより多くの検証が可能となった。

これは大きな進歩ではある。

  しかし、最後はその検証から次への仮説立案が重要。

結局は、検証からの仮説がなければ、店内レイアウトはどんどん簡素化し、お客様の買い易いだけのレイアウトになり陳列棚になる。

  更に商品は絞られお買い得品が集中するレイアウト。

データや行動ルートだけからの効率を考えると、売場は売れ筋のみ、集中したレイアウトによってお客様の買い物ルートはより単純化されていくのではないだろうか。

  それがデータ活用からの結論になっていく。

そしてそれはそれで、そのような効率化を求める企業にとってはその方向でデータ活用やルート活用をしていけばいいのであろう。
しかし、それを追求していくと、いずれリアルな来店客とネット購入客の境目は消えていくであろう。

  わざわざリアルに買い物に行くということ自体が無駄。

その方向へ向かうお客様がより多くなっていく。

  要はわざわざ自滅の方向に向かうデータ活用。

データとは、如何に自らの仮説を検証するための道具であり、その仮説とはより価値のある売場作りであり商品化であり、そこから導かれるリアルに来店することの楽しさを追求する為の道具であることが前提となるのである。

  店内レイアウトを全て使っての買い物の楽しさ追求。

その目的の為に、どうデータを活用するのか。

  でなければ「スーっと来て、パーっと帰るだけのスーパー」になってしまう。

やはり、店内に入店したら、入口での季節感を感じ、野菜での安さ感を感じ、鮮魚での鮮度感を感じ、グロサリーの安定感、レジ接客での親近感とい五感を感じて頂く為に、如何にデータを使い倒すか。

  そんなテーマでセミナーを開催する予定である。




PS
食品商業2月号が発売されました。
食品商業編集部: 食品商業 2022年 2月号【大田市場・東京青果に学ぶ「卸売市場」超入門】
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
  一時限目 ~ ファイブマネジメント
  二時限目 ~ 52週MDマネジメント
是非、お楽しみください。

 

また、今後開催のセミナーのご案内。


①データマネジメントセミナー
Photo_20211229140001 

  日時:2022年1月21日(金)~3回の開催 13:00~14:30
  定員:30名
  対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
  店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
  参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
  参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

  *データマネジメントセミナーの申し込みはこちらから


②52週MDセミナー(3月編)
52md3 

日時:2022年2月9日(水) 13:00~14:30

定員:30名

対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
    店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般

参加料:法人15,000円(30名まで) 個人5,000円(1名まで)

参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり

  *52週MDセミナーの申し込みはこちらから

  
*全セミナースケジュールはこちらでご確認を


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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
現実は概ねの店舗はデータに振り回されているのだろうと思うし、私自身の経験でも意志を持ったデータ活用でなければ、いずれ周囲からデータを武器に振り回されて、その渦に巻き込まれていくもの。データとは個店情報としては現場で売場を作るから現場で即反映されるもの、その現場で現実の売場を見ている人間が一番そのデータの背景を見ているわけですから、意志を持った売場作りがそのデータをもたらした要因を知る唯一無二の人間として自信をもってデータを語ってほしいですね。
そいう意味では、dadamaさんに大いにデータ活用の現場での実践を期待しております。

投稿: てっちゃん | 2022年1月18日 (火) 20時04分

データを使い倒す(笑)。その通りですね。
データ活用と言うとデータを取る事が主となりデーターに使い倒されてる現実。
確かにデータ収集する事で作業効率化とか売場利益の向上等一時的な効果は出るでしょう。果たして継続的成長に繋がるかは疑問が残ります。
本日当社で話題になったのは「店舗のポテンシャル」商圏シェア、店舗面積、部門構成等のデータからその店舗見込める最大の売上予測し、課題を抽出、実行していく。結局は実行する事が全てでありそこから生み出されたデータを如何に活用するか。課題に対して実行する事こそデータ活用であると思うのですが。

投稿: dadama | 2022年1月18日 (火) 15時27分

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