縦割りと横割りの作業改善
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
いろいろな業務改革が問われる今年のスーパーマーケット業界。
その中でも作業改善は大きなテーマとなろうか。
競合環境の悪化、コロナ特需の終焉、そしてなんといっても人材不足。ここの輪をかけて人件費やチラシ代の高騰や食材等の高騰、電気代の高騰等の経営コストは増加の一途である。
売上拡大とコスト低減の板挟み。
これが小売業界が抱える当面の悩みであろう。
この課題に対しても企業間の取り組みの温度差があると思われる。
温度差というよりも企業姿勢の違いであろうか。
方や、「売ってナンボ」。
方や、「バランス重視」。
方や、「とにかく削減」。
企業によって経営の効率化にも温度差が生まれる。
これはこれで当然のことではある。
その企業の経営スタンスが、「売り」なのか「全てのバランス」なのか「コスト削減」なのか。
上記のように、相反する課題に対しての答えは、企業として何を最優先して取り組むのかという方向性という「選択と集中」を表明することがなにより現場に人間には伝わりやすい。
そこに経営者の強みが反映されるのである。
しかしとは言っても、この業界は人が商売をし仕事をする業界。
人が育ってナンボ。
その人が売上だろうが、効率化だろうが、競合対策だろうが、すべてを解決する存在なのだから。
そして結果的には上記の課題が従業員によって同時改善していくもの。
しかし、その従業員とて育っていく環境がなければ同時改善なの到底無理な話だ。
如何に従業員が育る環境を整備できるのか。
結局は、ここに集約されていくのであろう。
話は長くなったが、本日は「作業改善」の話(笑)。
このブログで、作業改善を話題にするのはあまりない。
それだけ、私自身に作業改善以上に販売改善に労力を向けた方が、結果的に全てを癒して(改善して)くれると考えているからである。
私とて、長年の店舗運営の経験から、かっては販売力強化よりも、バランスよく作業改善やマネジメント指向に走っていた時代がある。
しかし最終的には人材育成が全てを癒すことに気が付いた。
部下が勝手に売上を上げ、作業効率を高め、競合対策からの客数増をもたらすものであると気が付いたのである。
全ては部下が全てを癒してくれる。
その環境作りを上司としてどう整えてやれるか。
そこに目を向けた途端に、それが一番ストレートに結果を導き出すことにあると気が付くのである。
また話がそれてしまった。
作業改善。
また、後日、この話題を取り上げよう。
本日は話がそれてしまって、申し訳ございませんでした。
また、明日、お待ちしております(笑)。
PS
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対象者:地域に密着した店舗を目指す小売業のご担当者様
店舗運営部長、バイヤー、SVなど店長を育成指導する方全般
参加料:法人30,000円(30名まで) 個人10,000円(1名まで)
参加方法:オンラインセミナー(Zoomにて開催) ※後日アーカイブ配信あり
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
単に作業改善のみに終始すれば、それは縮小均衡への道をただひたすら走っていくだけ。そのコスト削減をバネにどう販売へ向けるか、その全体像を明確にしない限り、これからの企業存続は難しいのではないでしょうか。ただ、昨今は人材不足が大きなテーマ。その切り口としての作業改善はもう一方の課題解決として必須項目でもありますね。
投稿: てっちゃん | 2022年1月29日 (土) 08時47分
作業改善も目的が無ければ人件費削減の手段と化し負のスパイラルに陥るリスクがありますね。
何がしたくて作業改善により余剰時間を生み出し営業利益拡大に活かして行くのか。作業改善は熟語であり主語に化けると本末転倒の結果を生み出し兼ねませんから。
投稿: dadama | 2022年1月28日 (金) 20時35分