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2022年1月21日 (金)

投げ込み販売

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


本日は、「データマネジメントセミナー」開催日。

  zoomでお待ちしております(笑)。

そして、今日のテーマは投げ込み販売。

  ジャンブル販売とも言われる。

グロサリーでよく使用される陳列手法。

メリットは

  1陳列作業が簡単
  2安さ感お得感がある
  3衝動買いされやすい
  4売場で目立つ

デメリットは

  1商品が傷つきやすい
  2売切り品に見えてしまう
  3品質の提案ができない
  4商品自体が見えにくい

等々のメリット・デメリットが存在するが、同一価格の商品である程度固形の容器に入れられた商品や鮮度落ちの少ない商品であれば、いつの間にかなくなっていることがよくある。

  それだけ安さ感の演出になっているのであろう。

このジャンブル販売。

  意外に鮮魚でも人気があるようだ。

私は、鮮魚部門でこのような販売手法は邪道だと思っていたが、Facebook仲間の投稿を見る限り「超人気」」であるという(笑)。

  それも2パック500円という企画。

鮮魚のメーカーパック商品での展開かと思いきや、冷蔵ケースにてのメーカー製のジャンブル投げ込み陳列と数の子系は四角いトレイで整然と上部での陳列、そして手前にいろいろな容器に製品化された塩辛類が投げ込み陳列されている。

  「父ちゃんありがとう」

と題した父の日セールである。

  父ちゃん同様雑な扱い(笑)?。

しかし、それが売れているという不思議な世界。

  やはりこの世界は売れてナンボであろう。

おそらく、そのような売り方は本部も提案していないだろうし、その為に商品開発したとは思えない。
しかし、売り方とは本当に自由な現場の創意工夫で出来ていくものである。

  そしておお客様心理も不思議なものである。

投げ込みのメリットである、安さ感と宝探しを思わせる探す楽しさがその中にあるのであろう。

  これもまた効率化とは別の販売手法であり路線であろう。

年配のお客様は意外に雑然として売場や複雑な迷路のような売場に惹かれるものである。

  それは目利きがあるから。

自分の目に叶った商品を、雑然とした売場から探しあてる楽しさ、見つけ出す楽しさが、その方の買う楽しさになっているのである。

  そこから見つけ出した一品は宝物。

そのような心理なのであろう。

  販売側も宝さがしを意図する売場を作ってもいいのかもしれない。



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食品商業2月号が発売されました。
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コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。
意外に、本籍地が無い事が既成に囚われない自由な発想が出来たりして(笑)。
昨日のコメントも爽快感を得られるような答えを引き出して頂き、こちらこそありがとうございました(笑)。
その10万の企画が全店へ情報として流れていかないところに本籍地の大きな違いが現れているのかと思いますよね。自分が本籍地でいいじゃないですか、これまでもこれからも。

投稿: てっちゃん | 2022年1月21日 (金) 17時33分

記事にしていただきありがとうございます。(笑) ポイントはお客様が何を求めてスーパーに来ているか。義務なのか、何か美味しいものないか、安い見切りはいっぱいあるか、鮮度がよい商品はあるのか等でしょう。私はなにか楽しい変わった面白い「コト」はないかな~に焦点を当ててゲリラ的に実行した次第です。パートさん方も巻き込み案をまとめて皆でアイテムを選別しました。 人間ウオッチしてると様々なツブヤキが聞こえてきました。それを次回につなげていったら10万に近い売り上げに。一日2000人ほどしか入らない店ですが平台1本でこの売り上げならやる価値あったと思います。次回はGW前でしょうか、そして母の日、父の日とイベント時に仕掛けると効果あります。私は最初に入ったスーパーの基準に疑問を感じていてそれが何処のスーパーに転職しても又疑問をもちます。だから本籍地が無い(涙)に等しいです。インプットして色を付けてアウトプットするのは大好きです また楽しい企画考えて放出していきます笑笑

投稿: k,k | 2022年1月21日 (金) 17時28分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
売り方。
まさに多彩な売り方がありますし、これからもいろいろな売り方という手法は開発されていくでしょう。そして重要なのは、定番でマニュアル通りの売り方以外に如何に現場が創意工夫で売り方を開発し、その創意工夫がお客様に伝わり、いつしか差別化されていく。その創意工夫が売る楽しさであり売れる喜びに繋がると確信しております。

投稿: てっちゃん | 2022年1月21日 (金) 09時45分

手短かに。投げ込み販売のメリットはドキドキワクワク感。とあるカテゴリーやカテゴリーを跨いで均一価格やまとめ買い価格で売ると綺麗に陳列するより売れる事があります。所謂掘出し物の楽しさの演出・・・奥様方は掘出し物は好物のようで。私は缶詰や100円菓子の投げ込みはよく仕掛けましたよ。1日5万は稼いでました(笑)。
消費者(主婦)心理を煽る投げ込み手法はだらだらやらずスポットで仕掛るのも肝ですね。
今日もリアルには乱入出来ないのでこちらに足跡残しました(笑)。

投稿: dadama | 2022年1月21日 (金) 06時24分

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