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2021年12月27日 (月)

少数と精鋭

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


少数精鋭とはよく聞く言葉である。

  その意味は?。

優秀でえりぬきの人材のこと。 数は少ないが能力にすぐれた集団。 もとは、選び抜かれた少人数の優秀な兵士をさす。

  選ばれた優秀な人材。

よって、成績優秀な上位者を選抜して招集されたチームという意味であろう。
少数の優れた人材によって、より密度の高い運営をするという意味で使われる場合が一般的であろうか。

  しかし、・・・ 。

少数精鋭に選抜されて人間はモチベーションを高めるであろうが、その少数に選抜されなかった人材はどうなるであろうか。

  残り8割のやる気やモチベーションは?。

と考えると、やたらと少数の精鋭を集めて事を為させようとするのは組織運営上はどうなのだろうか。

  この世には「2:6:2の原則」がある。

組織を構成すると、必ず上記の割合で人材が区分けされていくというものだ。

  優秀な2割のグループ。
  中庸な6割のグループ。
  劣勢な2割のグループ。

なぜか不思議であるが、どれだけ優秀な人材を集めても、上記のようなグループわけが為されてします。

  ここの人間関係の妙が隠されているのであろう。

しかし今回はその妙を暴くのではなく、上記のようなグループ分けが為されてしますということは、組織における少数精鋭を敢えて実践することが本当に組織運営上正しいことなのかどうかを問うのである。

  組織構成員が多かろうと少なかろうと2:6:2の原則が成り立つ。

ということは、より少人数のグループに分割した方が、より組織に貢献しようとする人数が増えていくのではないだろうか、という問いである。

  100人の組織における自分という存在価値。
   10人の組織における自分という存在価値。

さて、どちらが自分の存在価値を高めることが出来るであろうか、と問われたら、多くの方は後者と答えるであろう。

  そうより少ない組織構成員の方が一人の存在価値は高まるのである。

ということは、少数の精鋭を集めることではなく、少数の人数でで組織を構成する仕組みのほうが、一人一人がより有効に自らの能力は発揮する機会に恵まれるということになるのである。

全体会議の後に小グループに分かれての討議が行われるのは上記のような理由からであり、より有効な構成員の声やアイデアを引き出せるという少人数でのメリットを活かす為なのである。

  少数とは必然的に精鋭化する手法の一つ。

そして、全体会議の場ではなかなか自ら挙手をしてい発言しにくい雰囲気であるが、より少数のグループ化していくことにより、より一人一人の発言の場が許され、その場で自らの発言によって参加意識が高まり、いろいろな視点からの意見交換の場となり、参加者達はより多くの視点に振れることによって情報の共有が為され、より多くの学びへと繋がっていくのである。

  よってセミナーも同様のことが言えるであろう。

より少数のセミナーという場は、より多くの学びを得られる場であると言える。

  少数にして精鋭化を図る。

これも人材育成の一つの方向性なのである。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
私も副店長の時は管理大好き、販売大嫌いのタイプでした。そして店長初任の時は知の管理大好き、情の管理苦手のタイプ。
それが今は真逆のタイプに。
それは進化なのか退化なのか。未だに解答は見えてこないのですが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2021年12月27日 (月) 18時08分

「2:6:2の原則」は個人の得手不得手にも当てはまりますね。仕入上手・陳列上手・POP上手・言訳上手(笑)・・・計数に長けている上位2割は販売力では下位2割だったり人間得手不得手があって当たり前。十人十色の世界だからこそ人間であってロボットと違うところ。長所を引き出し短所を補って各人のモチベーションを上げ業績に結び付けていく事が管理職の面白さでもありますし人員の少ない店舗程手腕を発揮できると思うのです・・・最も管理職本人がネガティブだと本末転倒ですか(笑)。


投稿: dadama | 2021年12月27日 (月) 16時08分

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