« 構想力を磨く | トップページ | 人材マネジメントの裏側 »

2021年12月17日 (金)

セミナー成否の要点

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今年度、幾多のセミナーを私自身も経験してきた。

  そのほとんどは私自身満足のいく内容であった。

しかし、それは私自身が感じるものであって、重要なのは受講者がどう感じ、どう行動したかであろう。

  特に、耳障りのいい話はすぅ~っと頭に入ってくるもの。

それは分かりやすいという表現で言い表されることが多い。
しかし、分かりやすいということと実践的ということはまた異なる内容なのである。

  分かりやすいとやりやすい。

同じようで大きな違いがある。

  分かりやすいは、理解しやすい。
  やりやすいは、実践しやすい。

それは、視聴する人間の立場にも違いが出てくるものなのかもしれない。

  理解しやすいは、伝えやすい。
  実践しやすいは、伝えにくい。

なぜ実践しやすいは、伝えにくいのか。

  実践とは多岐にわたるため。

よって、実践しやすいということは、現場の人間が自分の仕事はお店に置き換えて考える時にやりやすいと感じることであり、マネジメント層が実践的な話を聞いてもツボにはまった現場には伝えやすいが、それ以外の現場にはその都度事例を挙げて伝えていかなければならないからである。

  よってマネジメント層は総括的な表現を好む傾向にある。

誰にでも、どこにでも当てはまる言語であるから、理解しやすいし伝えやすいということになる。

  よって我々コンサルも理解しやすく伝えやすい表現になってしまう。

しかし、受講生達は企業に持ち帰って、自分が受け持つ領域でそのことを最終的には現場に活かさなければならない。
要は、現場で早急に実践して売場を変え、業績を変えることに直結させなければならないということである。

また、セミナー受講後に受講生同士の意見交換会やグループワーク等がある場合には、その意見交換やグループワークがその講義後に如何に活発に交わされるかという部分も重要であろう。

  受講してもその内容を引用出来ないグループワーク。

それでは、その前提としての講義の意味がないのではないか。
大切なのはセミナー受講後に、その実践的な講義を受けて自分が受け持つ現場に置き換えられるかという点である。

  現場に置き換えやすいということは実践しやすいということである。

私のセミナーや講義、そしてコンサル活動は全て店舗という現場で実践することを前提としている。

  よって自らが受け持つ現場に置き換えられるかどうか。

そこを重要視した講義でありセミナーとしている。
そして、セミナーの内容を一事例として、自らが受け持つ現場に置き換えてどう実践するかを重要視している。
よって、セミナー後のアンケートで多い回答は

  自分の現場に置き換えて受講出来た。
  今後の店舗運営に役立つ内容だった。

等の回答が多いのは嬉しい限りである。
但し、逆の意見もあることも事実。

  当社の取り組みには合致しなかった。

なるほどと思う。

  実践的であればあるほどその具体性は異なってくるものだ。

そかしそれは、実践主義を貫けば貫くほどその微妙なズレは生まれてくるもの。
しかし、その実践的な手法は、より現場の視点で見ると自らの現場に置き換えて考えられるというイメージを掻き立てるものになっていくのである。

  私はどこまでも現場に寄り添いたいと考える。

よって、講義の中にも泥臭い現場の現実を織り交ぜて話をする。
そのことによって、多くの受講生が共感するからである。

  共感はコミュニケーションを弾ませる柔軟剤のようなもの。

そしてそれが自分に置き換えて思考できる前提となるのである。

更に付け加えるとすれば、同じ店長同士の意見交換において、他店他企業の店長との意見交換の中から自分とは違う視点で語る他企業の店長との交流は、自分を成長させてくれる大きな気づきとなるであろう。

  それを引き出すという意味でも講義の成否や大きいと言えるだろう。









|

« 構想力を磨く | トップページ | 人材マネジメントの裏側 »

コンサル業務」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
あのプレミアムタイムサービスは実践すれば必ず効果が現れますね。私の以前の店舗で実証済です。
そして今日は昨日話題にのぼった店舗を視察。店長さんともご挨拶していただき、取り組み内容を把握出来ました。従来のイメージを刷新する改装というかほぼ新店。脅威となるでしょう(笑)。

投稿: てっちゃん | 2021年12月17日 (金) 18時34分

リモートによるセミナーお疲れ様でした。
共感する事疑問に感じる事は企業文化によって生じるのは当然でしょうね。目標は顧客満足度の最大化、それは従業員満足の最大化にも繋がるのであり幅広い情報を収集する姿勢は持ち続けたいですね。昨夜のパープルオーシャン取組はポケットがまたひとつ増えましたよ(笑)。
3週目はパソコントラブルで参加出来なかったので今から拝聴させて頂きます。

投稿: dadama | 2021年12月17日 (金) 18時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 構想力を磨く | トップページ | 人材マネジメントの裏側 »