構想力を磨く
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
アンテナを張れ。
よく言われる言葉である。
この場合のアンテナとは情報網を持つということでもある。
しかしアンテナを張っただけでは意味がない。
そのアンテナに引っかかった情報に対しての仮説を立て、その仮説い基づいて実践して検証することをしなければ、単なる知識としての情報であり、結局は単に知っているという自己満足だけの世界に留まるのである。
よって引っかかった情報を如何に自店や自分に取り入れるかが重要なのである。
そしてもっと大切なのは、その情報から何を学ぶかという意識であろうか。
情報にもいろいろあろう。
自分には関係の無い情報や非常に関係性の高い情報、そして直接の関係は無いが上記の様に仮説次第では非常に身近な部分で影響してくるような情報もあるかもしれない。
重要なのは仮説次第で直接関わる情報なのである。
それは仮説次第で如何様にも変化してくる原本的な情報なのである
それら、素の情報から仮説を立てて磨き込んでいくに従い、自らに影響してくる情報を如何に洗い出せるかが大きな鍵を握ることになるのである。
それには常に自らが持つ仮説というアンテナが必要となるのだ。
そう、アンテナにも単なる全ての情報を得る為のアンテナを用意しながら、自らの仮説の領域に有効な情報を如何にそのアンテナに引っ掛けることが出来るかどうかなのである。
これには常に仮説を更新しながらアンテナを張る必要があろう。
そうすれば、ちょっとした情報でも自らの仮説に照らした時に、直ぐに反応してくれるのである。
“この情報は明日の客数動向に役立つか”
“この情報は今年の年末商戦に役立つか”
“この情報は今後の競合対策に役立つか”
“この情報は来年の店内改装に役立つか”
等々、現在だけではなく明日の、将来の、そして来年の自らの環境にどう影響するのか、という視点で捉えることにより、如何様にも役立つ情報と成りえるのである。
この視点が自らのを進化させていくのである。
よって、セミナーや講義によってその情報から多くを学ぶ人間もいれば、結局は今の自分には又は今の企業には不必要として何も得ないで聞き流す人間もいる。
それは構想力の問題なのだろうと考える。
以前のブログで、如何に自分をマネジメントするかという部分で、リーダーが習得すべき7つの知性を書いた。
思想力。
構想力。
意思力。
戦略力。
戦術力。
技術力。
共有力。
この7つの知性を語ったが、その中での構想力を持つことによって、世の状況を整理しながら世界がどのように変化し、自分が位置するこの世界はどのように向かっていくかという構想力なのである。
この構想力によって仮説立案が可能となる。
そこから、アンテナに引っかかったその情報を磨いていくのである。
その構想力がより多くの情報をキャッチするのである。
そして、あらゆる情報から多くを学ぶのである。
構想力。
今後の世界で重要視しなければならない能力なのかもしれない。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうござます。
現場は本部の仮説(商品MD)に対して実践する側。よってどうしたってそこにはいろいろな問題がからみ、本部MDがどこまで実践できるかという問題を常に抱えながら運営している場であり、だからこそそこで受け身として自らのを位置付けるのか、現場の最先端の情報を強みとして自らを位置付けるのかによって、真逆の行動となりますからね。自らのをどう位置づけるのかという課題はこの業界全ての課題かもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2021年12月16日 (木) 17時15分
顧みればお客様との接点である現場が全てである事を悟り、作と演の最大共振点を追い求め続けた企業人生でしたね。時代や顧客ニーズの変化は永遠に続きますから共振点も常に変化するので答えは出ませんし出ないからこそアンテナを張り巡らせて情報を掴み自社の方向性に提案をして行く。
本部の言いなりで何も意見や疑問を持たずにいたら商売の醍醐味は理解出来ないでしょう。本部の指示通りに動くのは楽ですし責任転嫁も出来るかも知れない。でも言い訳や責任転嫁だけの人生が充実しているのかは個人次第。
楽しく仕事をするには相応の責任を負い、それを克服する事に働き甲斐を求めるのは時代錯誤でしょうかね(笑)。
私はご縁によるお陰様で好き勝手な人生を最後まで貫き通せそうです(笑)。
投稿: dadama | 2021年12月16日 (木) 17時02分