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2021年12月20日 (月)

ドーパミンの秘密

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


NHKBSプレミアムで最近面白い番組をやっている。

  ヒューマニエンス。

英語のヒューマンとサイエンスを組み合わせた番組であろうか(笑)。

  ヒューマン(人間)とサイエンス(科学)。

要は、摩訶不思議な人間という生き物を科学の目で捉えるとどうなるか、という番組である。

  前回はドーパミンを取り上げていた。

ドーパミンのイメージは「ハイ」になるとかのように、どんどんエスカレートしていくと薬物とか麻薬とかそっちの方向にいってしまうというように、どちらかというと快楽物質的なイメージの強い分泌物として捉えがちである。

しかし、今回のヒューマニエンスを視聴してみると、そうではなくどちらかというと人間のモチベーションを高め、チャレンジ精神を加速させ、新たな分野へ人間を向かわせる効果のある分泌物であることを知ったのである。

  要はドーパミンとは生きる為のシグナルなのである。

そしてドーパミンの分泌とは学習に繋がっているということである。
意識的に考えるのではなく、脳が勝手に学習してくれる為に必要不可欠な物質ということである。

  人間は美味しい食事をするときにドーパミンを分泌する。

そしてそれが学校の通信簿で5が2つ以上あるときに必ずお母さんが牛肉のステーキを出してくれるという学習をすることによって、逆に通信簿に5が二つ以上評価された段階でドーパミンが分泌されるという学習機能を持つことになる。

  その為に普段からの勉強をしっかりとやるという習慣が身に付いていく。

しかし逆に通信簿に5が3つ以上ついても同じように牛のステーキであれば、ドーパミンの分泌は無くなり、それに向けての努力に対してのドーパミンの分泌効果は薄れていくという。

  そこで新たな評価としてお母さんが泣いて喜んでくれたとする。

すると、そこにドーパミンの分泌が為され、お母さんが泣いて喜ぶ顔を見たさに通信簿の5を獲得しようとする行動に移っていくという。

そう考えると、我々の業務でも、部下が如何にドーパミンを分泌させるかに注目して部下へのコミュニケーションを図ることが重要であるという仮説が成り立つ(笑)。

  どうすれば部下がドーパミンを分泌して前向きに仕事に取り組むのか。

その研究が進めば、自社や自店の人材マネジメントに役立つのではないだろうかと考える。
社会的な研究でも、ノーベル賞という国際的な評価基準と表彰があるからこそ、各分野での研究がどんどん進化していくのであり、もしノーベル賞という国際評価基準がなくなれば、人類はここまで研究進化があっただろうかという疑問も生まれてくる、とい番組では語られていた。

確かにそうかもしれない。しかし、逆に考えると、そのような評価制度が企業毎にまたは店舗毎に設定されていれば、店舗での販売努力や業績努力が更に高まる可能性を秘めているとも言える。

  そういう意味での企業内評価制度、表彰制度は必須なのかもしれない。

更には、うつ病についても言及していたのである。

  ドーパミンが出にくい環境がうつ病を引き起こす可能性があるという。

よって、ドーパミンが出にくいということは、行動に対しての評価が為されず、それに対しての報酬を感じにくい状況がうつ病の要因の一つではないかとの仮説である。

  やってもやっても業績が改善されないし自分の評価も見えてこない。

こんな状況がうつ病の要因ではないかということである。

  “確かにそのような状況に自分が放り込まれたら”

そう思うと、うつ病に対する対応もまたいろいろと見えてくるのではないだろうか。

  逆にドーパミンの落とし穴も指摘していた。

「報酬予測誤差」というワード。

  要は実行からの報酬が思った以上に高い場合。

こんな場合にはその報酬に対してのドーパミンが多く分泌される。
逆にその報酬が予測以下の場合には、ドーパミンの分泌は無くなる。

  よって毎回同じ報酬には誤差が無いからドーパミンは分泌されないという事実。

人間のドーパミンは自分の想像以上の報酬という誤差によって発露されるということであり、これもなにか我々の仕事に活かされるのではないだろうか。

  顧客の想像を超える感動。

そのような存在が競合他社と比較してリピーターを増やす要因であるのならば、その為に何をどう差別化していくか。

  そんな報酬予測誤差をどう生み出すか。

アンテナに引っかかる情報をどう導入するか。
これもまた面白い考察なのかもしれない。


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コメント

k,kさん、後日、そのノウハウ教えてください😎。

投稿: てっちゃん | 2021年12月20日 (月) 18時51分

k,kさん、コメントありがとうございます。
ドーパミンの分泌に際しても、いろいろな視点があるものですね。
アウトローにアンダーグラウンドにコウモリの目。
そしてガラパゴス化(笑)。
しかしそれだけ突出した生産性改善は全店レベルで共有されなければならない企業の必須事項かと思うのですが、もったいない。

投稿: てっちゃん | 2021年12月20日 (月) 18時50分

これまたコメントしたくなる記事です(^^) 身内が鬱で苦しんでおります。家族としても寄り添いながら闘っております。面倒を診ている側もストレスを溜めますので抜く手段が必要です。仕事も先が見えず、なぁなぁになりそうですが最近は売上構成比を保ちながら時間内に仕事を収めて帰る仕組み造りを模索しております。人時売上もトップクラス。やるべきこと、捨てるべきことを洗い出しガラパゴスな部門になりつつあります。周りの部門チーフは残ってますが少ない人員、時間で成果を出せば文句はないはず(^_^;) 気が引ける時もありますが法律違反になるので帰ります。自分が病んでしまうのが現状では一番避けねばならない事なので趣味に没頭しながら面倒をみます。新たな、いやこうすれば時間内に収められて新人がきてもホワイトな職場だと胸を張れるようにガラパゴス化をすすめます。ドーパミンもでますよ\(^o^)/

投稿: k,k | 2021年12月20日 (月) 17時36分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
心外でした(いや失礼、意外でした)。
ドーパミンを燃料に常にアウトローを邁進されている方かと存じておりましたが😎。
毎週木曜日夜8時から、BSプレミアムで放映されている
「ヒューマニエンス」
ドーパミンを愛するたdadamaさんにお勧めですよ(笑)。

投稿: てっちゃん | 2021年12月20日 (月) 08時29分

中学生で習った?パバロフの犬も条件反射にドーパミンが関与してましたね。ドーパミンが適度な状態では人間はポジティブになれる反面低いと鬱病やパーキンソン病、アルツハイマー症候群等脳系統に支障を起こす事が知られてます。
麻薬によってドーパミンが高まる事も知られてますが、人間は死を迎える時に体内よりドーパミンを放出し安楽な死をもたらすようですが麻薬を使用する事でそのプロセスが破壊され死と対峙する時に大変な苦しみを味わうようです。
何事も森羅万象、自然の法則に逆らわず受け入れながら仕事もプライベートも人生を楽しむ事。
アウトローやアンダーグラウンド、コウモリ目の捻くれ者と思われてると思いますが意外と自然科学や哲学に則ってると自身は思っているのですが(笑)。

投稿: dadama | 2021年12月20日 (月) 07時52分

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