指導環境の違い
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
企業における環境の違い。
同じ食品スーパーでも取り組むスタンスは大きく異なる。
それを前回の転職で思い知らされた。
同規模、同様の品揃えや同じ店内レイアウトにも関わらず、売場作り、販売手法、重点マネジメントは意外に異なるもの。
そのギャップが故のこのブログの始まり(笑)。
そして今回コンサルタントとしてオファー先の企業に入り込んでみると、従来から思い描いていたこの業界の構図はほんの一部であり、いろいろな企業規模、店舗規模、店舗数、そして仕入れ形態があることに驚かされている。
“俺が知っている業界の構図はほんの一例に過ぎなかった”
そう思わざるには入れらない企業の在り様が見えてくるのである。
私の知るこの業界の平均的な構図とは、
店舗規模約500坪。
店舗売上約18億。
店舗数約30店舗。
一店舗あたり従業員数約80人。
転職前と転職後のイメージから、ほぼ同規模の店舗規模を経験してきたこともあり、上記の概要が全国のほぼ平均値的な店舗規模や企業規模のイメージかなと思い込んでいたのである。
しかし実際に触れてみると大きなギャップがある。
店舗規模もそうであるし、店舗数もそう、そして店内品揃えも企業により大きく異なることを知るのである。
特に一番の違いはバイイング。
チェーンストアとしての店舗数が多ければ多いほど、仕入れと販売は分割されバイヤー機能と販売機能が明確に分かれ、そこにお互いのコミュニケーションの重要性が課題となる。
しかし意外に多くの企業が自らバイイングを受け持つ企業が多い。
100%バイイングも含めた商品調達と販売を両立させている企業は数少ないが、何らかの形で部門担当者も仕入れ面に関わり、自らの意志で仕入れ、販売を両立させている企業も多い。
“今まで仕入れと販売の分断を説いてきたのは何だったのか”
そう思わせるほどに、完璧に分割されている企業は意外に少ないのである。
“意外に自らの意志を仕入れに活かせあれるなぁ~”
そう思わせるような企業内の仕組みを有する企業が多いのである。
“もっと自分の意志を販売面に活かせるのに”
そう感じる場面が多々ある。
しかし、企業規模から由来する販売情報や52週情報、販売レイアウトや縦割りに対する意識も弱くなってしまうのもその理由なのかもしれない。
“販売の基本を知る必要があるかな”
食品スーパーとしての基本。
特に販売面での基本という枠組み。
ここを学ぶだけでも、自らの意志で仕入れた商品を如何に定番や特設という売場で表現するか。
もっと簡単に単純にそして強烈に。
そんな商品展開の為された売場作りが可能となるはずである。
“そんな部分で成長すればしっかりと顧客が付くなぁ~”
そして、どんな企業でもしっかりと強みを持つもの。
その強み、自らの強みを知ること。
意外にそこに気づいていない企業や店舗が多いのも最近見えてきた事実であろうか。
当方のファイブマネジメントセミナー。
今後の日程は以下の通りです。
11月2回(有料)、12月1回(有料)となっている。
【今後のスケジュール(予定)】
・11月11日(木)13時~ 販売力強化策①&52週MD(12月前半編)有料
*申し込みはこちらから
・11月24日(水)13時~ 販売力強化策②&52週MD(12月後半編)有料
*申し込みはこちらから
・12月 8日(水)13時~ 販売力強化策③&52週MD(1月編)有料
*申し込みはこちらから
上記日程の予定で進めている。
いずれも午後1時~2時30分までの1時間30分の予定。
11月以降の有料版においては、販売面でのより充実した販売強化策と翌月の月間MDを導入し、無料セミナーの概略とは異なりより詳細な販売事例を基に、店舗で実践できる販売力強化セミナーを3回に分けて取り入れていきたいと考えている。よって3回連続で視聴していただくことでより詳細な販売力強化策として学ぶことが出来る。
また、有料版視聴の方には後日アーカイブ動画の視聴も可能となり、当日視聴できなくても後日ゆとりをもって視聴できるのである。
有料セミナーとしても格安(法人一回視聴3万円 個人一回視聴1万円)な内容かと思われる。
少しでもてっちゃん塾の考え方やスタンスを知っていただきたいと考え、データシステム会社のデータコムさんとコラボにて実現できたものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
いよいよコロナ禍による食品スーパー優位の環境もここにきて転換期となるでしょうね。
そしてその流れでこの年末商戦へと突入していくことになる。
いずれにしても年明けからその岐路に立たされていくのではないでしょうか。
そして自社自店の方向性が問われる一年が到来していくのだろうと思います。
投稿: てっちゃん | 2021年11月 8日 (月) 18時43分
チェーンストア拡大過程において商品と販売を分離する事で最大の効率を上げられたうちは良かったのですが、競合の台頭・自社店舗のカニバリ・小商圏化と時代と共に店舗を取り巻く環境も変化していく。もちろん変化を捉えながらきっちりと本部誘導を強みとする企業も存在します。然しながら多くの企業や店舗は細やかな地域対応が必要になる時代と言うか本部誘導にせよ個店主義にせよお客様にメリットが明確に伝わらない企業や店舗は顧客支持を失い淘汰されていく。商売とはなんぞや?の原点に立ち返る時期に来ているのでしょうね。
投稿: dadama | 2021年11月 8日 (月) 17時34分