未知なる競合対策
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
店内改装。
またはリニューアルともいう。
大方の改装は、オープンからある一定の期日が経過して、店舗内の設備(冷蔵ケースや照明等)の老朽化に伴い、ある一定の休業を設定して設備の入れ替えと同時に最新のレイアウトであり品揃えであり、店内の内装を一掃してイメージを一新し、新店同様の新たなお店として生き返らせるのが目的となろう。
概ね15年のサイクルとなろうか。
しかし、それとは目的が異なる店内改装も存在する。
目的は競合対策。
その場合は15年サイクルとは別に、短期間でも改装を施す場合もある。
店休日も1日~3日程度の短期間の間にレイアウトや商品の配置換え、入れ替え等により新規競合出店や既存の競合店への対応として実施する場合もある。
更には5日程度の休業によって結構大きなレイアウトを変更したり冷蔵ケースを入れ替えたりする場合もある。
目的は最新の企業のレイアウトへの変更。
更に、その目的は競合対策であり業績対策となる。
仲間のお店が改装する。
その目的は、今後想定される競合店の出店に対して、その想定する競合店の近隣への出店は決定はしていないが、それを既に想定しての店内改装を一か月弱の期間を要して実施するというものである。
競合出店を想定しての店内改装。
おそらくそのお店の改装によって、今後想定される企業対企業のぶつかりに対しての、自社のコンセプトがその改装によって如何に効果があるのかをこの改装によって検証しようとする目的である。
“そこまで想定しての店内改装かぁ~”
関心してしまうほどの、事前対応である。
そうやって先手先手を打っての生き残り戦略。
その先手が、これからの時代にどのような効果を生むのか。
それはそのお店の取り組み次第であろう。
事前に、出店がするであろう競合店を想定して、店舗運営をしていくのか。
そこには、競合店が出店する以前から、その競合店が出店しても採算が合わないという判断をさせるという事前の評価を競合店に下させる目的も含まれるのである。
これも競合対策と言えるのかもしれない
事前の改装にて、競合店に対して今後この周辺には出店しないという判断をさせるということを目的とした改装。
それはある企業が、近隣に競合店が出店した場合に、徹底した競合対策により、その競合店に対して今後自社の近隣に出店した場合には同様の対応により徹底した対策を打ちますよという宣戦布告であり、その競合店をして今後は二度と周辺立地へは出店しないという判断をさせるという競合対策と似ているなぁ~と思うのである。
競合対策とはリアルな店舗同士の競争だけではない。
リアルな競争の現実から、今後を想定したバーチャルな駆け引きとしての競合対策も含めて語られるものである。
そう捉えた場合の競合対策とは。
自社の周辺には出店させない、出店を留まらせる、そう想定させることも大いなる競合対策と言えるのである。
重要なのは一番初めのぶつかり合いであろうか。
その結果、一気呵成に攻め込まれるトレンドとなるのか、二度と攻め込ませないというトレンドとなるのか。
やはり初めが肝心なのである。
当方のファイブマネジメントセミナー。
今後の日程は以下の通りです。
日程は、10月1回(無料)、11月2回(有料)、12月1回(有料)となっている。
【今後のスケジュール(予定)】
・10月28日(木)13時~ ファイブマネジメント及び52週MD(ボジョレ解禁編)無料
*申し込みはこちらから
・11月11日(木)13時~ 販売力強化策①&52週MD(12月前半編)有料
*申し込みはこちらから
・11月24日(水)13時~ 販売力強化策②&52週MD(12月後半編)有料
*申し込みはこちらから
・12月 8日(水)13時~ 販売力強化策③&52週MD(1月編)有料
*申し込みはこちらから
上記日程の予定で進めている。
いずれも午後1時~2時30分までの1時間30分の予定。
10月の内容はファイブマネジメントの概略と11月ボジョレ解禁MD。
11月と12月の有料版においては販売強化策①~③と52週MD(12月~1月)。
10月は従来のファイブマネジメントセミナーの概略を中心に、そして11月以降の有料版においては、販売面でのより充実した販売強化策と翌月の月間MDを導入し、無料セミナーの概略とは異なりより詳細な販売事例を基に、店舗で実践できる販売力強化セミナーを3回に分けて取り入れていきたいと考えている。よって3回連続で視聴していただくことでより詳細な販売力強化策として学ぶことが出来る。
また、有料版視聴の方には後日アーカイブ動画の視聴も可能となり、当日視聴できなくても後日ゆとりをもって視聴できるのである。
有料セミナーとしても格安(法人一回視聴3万円 個人一回視聴1万円)な内容かと思われる。
少しでもてっちゃん塾の考え方やスタンスを知っていただきたいと考え、データシステム会社のデータコムさんとコラボにて実現できたものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
今年4回目のレイアウト変更😱。
その都度、レイアウト変更の意味があったのでしょうね。そしてその都度データからの解析とレイアウトへの落とし込み。
一回一回の成功ではなく、その繰り返し仮説からの検証の積み重ねがいつしか正解へ向かっていくのであろうし、その積み重ね自体が仮説検証力を養っていくのだろうと思います。そしてデータ分析の根底にはデータから仮説を立てて実践し、検証しまた仮説を立案していくという一回こっ切りの事例ではなく、永遠に続いていくことが一番大切な部分ではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年10月20日 (水) 10時50分
私の受け持ち店舗も今年4回目のレイアウト変更を控え(笑)。
競合がトレンドである生鮮強化&EDLPタイプに改装を行い客数3%ダウンが続く中残って頂いてる97%のお客様に如何にストレス無くお買物をして頂くのかを毎週データを叩き台に相手の強み、弱みを炙り出し自店の強みを伸ばしていくのかをゾーニングや商品構成、客層分析等を交え打合せを繰り返しています。
一番の壁は共通言語を見出す事(笑)。
私の場合は外様ですから今の会社の闇(強いて言えば店長、副店長の昇格基準)を知りませんがアウトロー店長は少ないなぁと言うのが本音でしょうか。業績不振の理由付けは思わずお見事と言いたくなる分析をするのですが実践を伴わない。
幸い受け持ち店舗の店長は私とウマが合うすぐ動きたがる店長なので共通言語を見つけながら今の会社の競合対策、競合が無くとも自店をよりお客様に近づける考え方等を共有していきたいですね。
投稿: dadama | 2021年10月20日 (水) 08時25分