データ活用2
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
以前も記した「データ活用」。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-3082e8.html
意外に店舗という現場でデータ活用されていないという現実。
確かにという方もいれば、そんなハズは無いと思う方もいる。
これは企業内でまちまちの反応であろうか。
それだけ、企業間においての差が開いているということであろう。
これこそ企業文化の違いが明確に出る部分であろうか。
どちらかといえば、売場という部分に結果を求める企業は現場でのデータ活用に熱心であろうし、オペレーションという部分に重点を置く企業はデータ活用以前の課題に目を向けるであろう。
それだけ重点的に向ける視点の違いであろう。
しかし、これだけ販売に関わる数値が明確に表記されるシステムが存在するのであるから、このシステムを本部以外にも現場というお客様情報の最先端でよりスピーディに使いこなせたら、これに勝る情報はないのではないだろうか。
そう考えるとデータ活用からの業績改善という命題は永遠の課題であろう。
そしてシステム提供企業の方の願いは、自社他社問わず、如何に現場でデータを活用して目の前の業績改善に繋げたかという現場の手法のレベルアップにもあるのではないだろうか。
データシステムが如何に現場の最先端で有効活用されているか。
本部のある部分だけに有効活用されるようなシステムも重要であろうが、もっと重要なのは現場が少ない時間を有効に活用して短時間で問題を発見し、その課題改善に繋げられる使い方であり、それがルーティン的に使用されながら販売者のレベルアップに貢献できるようなデータシステムとその開発、そして現場の継続的な使用という回転が理想の姿なのではないだろうか。
データシステムを現場がどう使いこなすか。
それが今後の現場の大きな強みとして発揮される時代が到来するであろう。
これは、現場が見えない場所でのデータ活用ではなく、すぐ目の前に現場の現実を目にしながらデータとのリンクの上で仮説と検証が出来るという最大のメリットを現場は持つからなのである。
要はデータ活用からの能力開発に現場は最適なのである。
そしてそこから自らのデータ活用の引き出しが増やされ、その引き出しから次への仮説へと導かれていくのである。
よって今後はデータという数値だけの提供から一歩踏み出す必要はあろう。
それがどのような仕組みとして取り入れていくかは今後の検証が必要となるのであるが、そこに立ちはだかるのが人事異動という人材の移動。
昨年のデータからは読み取れない当時の人間の行動。
そこに不動の情報と言えば、その時の売場という情報であろう。
要は売場の写真である。
人間の記憶とそのデータのブラックボックスを開くのは、その時の売場の写真という一見の情報である。
その最大の情報とデータという情報の融合が今後のシステムにどう提供されていけるのか。
そしてそんな引き出しを如何に蓄積していくのか。
販売技術という人間固有の脳内のブラックボックスを如何に解放するのか。
それが情報システム開発のカギになるのではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
数値分析を自ら手計算で算出した時代。
それをパソコンが集計してくれる時代。
途中の段階を省略してくれる現代においては、その数値の意味を再度共有しなければならないのかもしれませんね。
そしてその意味を自らが意図して再びデータを活用する。決して振り回されずに、自らの仮説を検証して成長し続けることが出来るか否か。これも企業として取り組むべき課題でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2021年9月 8日 (水) 07時06分
データ分析は数値分析する事。
数値分析により課題や目標も数値で語れるようになる事は意義が有ると感じます。
商品を幾つ売れば予算を何%上乗せ出来るのか?
何人のお客様に買って頂く目標数値なのか?
それをどの場所で何フェイス使って陳列するのか等・・・
結果に対しても売れた、まあまあ、あんまりの抽象語でなく目標に対して幾つ売れて部門構成比はどれだけだったと具体的な数値で語る事により反省や次への課題も見えてくる。
売れた売れなかったでは成長はありませんし数値によるPDCAは従業員の成長と売場の活性化には意義が有る事と信じておりますし、この仮説が崩れた時点で私のスーパー人生も崩壊です(笑)。
投稿: dadama | 2021年9月 8日 (水) 00時28分