競合対策とは
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
このブログにおける「競合対策」に関する記事。
実に166件も検索されている。
ブログのテーマや記事内に「競合対策」が含まれている記事が166つもある、ということである。
やはりこのブログの大きなテーマであることは間違いない。
先日のプレゼンの中でも、競合対策というテーマのPowerPointを数枚入れ込んだ。
競合対策をどう進めるか。
それをデータを有効に活用して如何に進めていくか。
それが、競合対策に対して仮説検証していく上で重要なテーマとなっていくであろう。
競合対策。
いろいろな手法があろうだろう。
そしてそれは、企業によっても違うであろうし、企業のフォーマットを個店の店長が自分流に置き換えて実践している場合も多いであろう。
また競合店の位置づけによっても異なるであろうか。
私は「競合店」に対する定義は、「一番数値影響度の高いお店」と捉えている。
自店に一番数値影響度が高い。
それはイコール、対策を打つことで自店の業績を効率よく回復させることが出来る相手、という意味である。
大きなコストを掛けないと業績回復させられない相手。
それよりも、より少ないコストと対策によって、最大の効果をもたらすことが出来る競争相手。
それを競合店とみなして対策立案すること。
そう考えると、相手の規模や売上ではなく、より自店に近いお店ということになる。
“でも隣のお店は相手にならないなぁ~”
そう近隣店舗を甘く見ている方もいるであろう。
よって、競合店をいろいろと拡大解釈してる企業や店長も多いのかもしれない。
競合店から学ぶ。
そんな視点で考えると、ちょっと遠くても、より集客力がありより豊富な品揃えでより先進的な取り組みをしている店舗を「競合店」としてとらえてしまいがちとなるが、それはあくまでも「学ぶ」お店であり、自店の業績を左右させる競争相手とは異なるのである。
その選定から始まる競合対策。
そして相手の強み、弱みの把握。
更には自店の強み、弱みの把握。
そこから、どう攻めるか、どう相手を切り崩していくのか、を検討する。
それが競合対策である。
よって、競合対策の冒頭にデータは存在しないと思っている。
まずは、競合店を選定して、次に競合対策を立案する。
そして戦術として実施した部分だけをデータで検証するのである。
そして、競合MRも実施している部分だけを詳細にMRして、自店の対策につなげていく。
競合店も見れば見るほどいろいろな部分が見えてくる。
しかし、競合対策を立案し実践しているのであれば、当面はその部分を詳細に検証し分析し、そして自店の強みとして確立していくことが先決であろう。
そして相手が一番嫌がることに踏み込む勇気が必要であろうか。
相手が一番嫌がること。
それは相手の強みに踏み込むこと。
そこに踏み込まれるのが相手は一番嫌がる部分である。
それを店舗一丸となって店舗全員の共通認識として共有すること。
ここまで行けばある程度の効果が見えてくるものである。
| 固定リンク
« 彼女はキレイだった | トップページ | 数をこなす »
コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
競合店の出店や改装によって数値が変化する部分のギャップをいわゆる競合対策と称して対応するのが一般的ですが、それよりもdadamaさんがおっしゃる通り、自店のアラが最大の数値要因であり、まずはそこを潰しこんでからの競合対策だと思います。
そして数値に現れない現状の顧客目線での感度で判断することの方がより有効だと今までの経験から断言できますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2021年8月10日 (火) 10時03分
競合対策に取組む事により競合対策以前に自店のアラが見えて来ますね。本来なら競合出現以前にしっかりと備えておかねばならないのですが、尻に火が点かないと動かないのは大同小異でしょうか。初期消火を如何に迅速に行うのか。私は皆んなでバケツリレーするのが最も有効策かなと。消防署(本部)のお世話にならず自衛消防団で鎮火を目指したいですね(笑)。
投稿: dadama | 2021年8月 9日 (月) 08時07分