退化
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
緊急事態宣言。
13都道府県に9月12日まで延長して宣言された。
但し、果たして更なる延長も考えられる今回の緊急事態宣言。
更にデパ地下等の商業施設でさえも3密への対策が要請されている。
大型商業施設や特に集客力のある単独店舗でも、昨年の3月~5月に実施していた折込チラシの抑制や入場制限等、再び検討せざるを得ない環境に戻ったと言える。
要はこの一年半の間は時間が止まっているのである。
何の時間が止まったのかと言えば、販売意欲という意志である。
“販売意欲を持つこと自体が嫌悪される時代”
そんな環境がもしかすると、今後も継続されて丸二年間も続くかもしれないのだ。
“丸二年間という断絶は恐ろしいなぁ~”
本気でそう思っている。
この業界での競争力とは、そのような販売意欲という欲求と、そこからもたらされる販売意志によって人間は行動し、知恵出し、そして売場を作り実績を出して、結果検証していきながら、自らの販売技術を高めていくのである。
その販売意欲を根本から抹殺するのがコロナ禍である。
それが二年間も続くという前代未聞の事態。
これが「コロナは時間を早める」という意味なのだろうか。
それは新たな時代の幕開けを速めたということであると思うのだが、もしかすると販売意欲の衰退を速めるというリスクでもある。
企業は二年間の時間的な断絶により、より鮮明に企業間格差が生まれていくのではないだろうか。
“自分の仕事とは本部指示通りにこなすこと”
そのような空気が蔓延してきたら、退化という時間は加速度的に早まっていくであろう。
年末商戦はそれが如実に現れる時だと考える。
なぜか?。
全ての反動が一気に現れるからである。
そしてそうなってからでは手遅れ。
この業界は販売意欲で成り立つ業界。
それも店舗とい現場の従業員一人一人の販売意欲の積み重ねが企業の業績と今後の存在価値を左右するもの。
それが、今回のコロナ禍という現実の中で退化していくことで、企業としての存在価値自体も退化していくことになっていくのである。
その為の準備を常に念頭に置いておくことが重要である。
それも現場の店長という職位の店舗のリーダーが、その準備を怠らないということだ重要だ。
そして、世の中の反動の兆しが見えた段階からよりスピーディに先手が打てる体制と感度が重要となろう。
退化。
コロナ禍において常に念頭に置くべきリスクではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
私の心配は2年間の飲み会の停止という反動がどうその後の正常化になった時に現れてくるのだろかという不安でしょうか(笑)。
もしかしたら、この2年間の反動で毎月一回てっちゃん会が催されてしまったり、一回の飲み会が6時間も7時間も続いてしまったりという事態にならないかという不安でしょうか。それだけこの2年間でたまりにたまった皆様のストレス発散の場が逆に恐ろしさを感じるのですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2021年8月26日 (木) 19時00分
異常も非常も慣れてくると通常になりますからね。非常時から通常時に戻る中で、異常時前に戻るものと異常時の中で変化を遂げそのまま受け入れられるものがあるでしょう。
テレワークは環境整備も進み定着するでしょうし、飲み会も2年も酒の提供が出来ないと慣れが出てしまい飲み二ケーションも以前のようには戻らないと感じます。時代の流れに逆らっても仕方ない。流されて良いものいけないものを見極め流されるものには備えなくては・・・と言う訳でリモートには欠かせないパワポを還暦過ぎからの手習いです(笑)。
投稿: dadama | 2021年8月26日 (木) 18時37分